医院やデイサービスの普段の様子や、職員の思いなどをなんでも書いて発信し、大石内科を知っていただく機会になればと思います。よろしくお願いします。
ブログ一覧
春
桜とお茶会
鷹匠市とギャラリートーク
お漬物とリハビリ
当院では医師監修のもと、理学療法士と作業療法士がそれぞれの機能やご希望に沿ったリハビリを行っています。
利用者様が日々楽しみながら取り組めるトレーニングを提供できるよう、努力しています。
利用者のA様、脳出血の影響で左の手足に麻痺が残っています。
ご本人の希望は、「美しく歩くこと」「料理をすること」です。
今日は、自助具を使用し、
キュウリの漬け物を作りました。
好きなこと、そして普段の生活動作をリハビリで行うことでより効果を得ることができます。
ご自宅に持ちかえり、ご家族と召し上がっていただきます。
来週、感想を聞くのが楽しみです。

またこちらの利用者様もリハビリを前向きに取り組まれています。
モーターバイクですが、まだ開始して間がないため大きな変化はみられていません。
しかし、元々自転車でどこにでも出掛けていたということもあり、「体全部を動かしている感じがする!」と、積極的に取り組んでくださっています。
利用者様が少しでもご自分の力で快適にお過ごしになれるよう、私たちも全力でサポートしてまいります。

※掲載のご許可をいただき掲載させていただいております。
お買い物とリハビリ
新緑を楽しむ会
緑のカーテン“ゴーヤ”
イベントの様子
今月も楽しいイベントが盛りだくさん。
ウクレレバンドは総勢12名のロマンスグレーの男性がハワイアンを奏でて頂き、まるでハワイに行った心地になりました。
カントリーバンドは牧師さん率いる4名のウエスタン達が、軽やかなカントリー調の演奏を聞かせてくださいました。
ギャラリー悠のギャラリートークにも参加。
「縫いの会」では「織り」の先生が参加してくださり大勢の方が織る楽しみを知りました。 その結果7月も大勢の方の参加があり、コースターの作品が出来上がりました。
当施設では利用者様に楽しんでいただけるよう、毎月様々なイベントをご用意しております。利用者様が笑顔になり、帰宅された時にご家族との楽しい話題の1つになればとても嬉しく思います。


9月~短時間通所リハ木曜クラスプレオープン
9月より短時間通所リハビリテーションの木曜日クラスを新設することとなり、先日プレとして2名の利用者様とリハビリを行いました。
現在短時間リハは月曜日クラス、金曜日クラスとございましたが、その中でも運動強度が一番強いクラスが木曜日クラスです。
ヨガの呼吸法やポーズを取り入れた体操を行います。
ヨガのポーズを1つ取るのにも、とても筋力を使います。当院のPT(理学療法士)が集団でのヨガ体操を担当し、リラックスしながらも身体機能の向上を目指します。
OT(作業療法士)もクラスに入りますので、お一人お一人を丁寧にサポートいたします。
9月からはアロマも焚いてリラックスした空間で運動を行う予定です。
PTからのコメント
「ヨガ体操で心と体の健康を保ちましょう。ヨガはこんな方にお勧めです。
・足腰を強化し、身体機能を維持したい
・肩こりを緩和したい
・痛みを予防したい(腰痛など)
・リラックスする時間を持ちたい
上記にあてはまらなくても、ヨガ体操をやってみたい方はぜひご相談ください。もちろん、体が硬くでも大丈夫です。」
OTからのコメント
「下肢や体幹の筋肉を強化し、転倒を予防します。1人1人の能力に合わせ、負荷や内容を変えることで、現在必要なプログラムを提供することができます。」
今ある筋力を気持ちよく楽しく向上し、利用者様の生活がより豊かになるよう全力でサポートいたします。
クラスをご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
通所リハビリテーション(短時間)

ゴーヤの収穫、調理
献立チェックシート
当施設のお食事は調理スタッフがキッチンで気持ちを込めて手作りし、温かいものを提供しております。毎月献立会議を開き、利用者様の反応や食べやすかったか、残食はなかったか、など管理栄養士を交えて話し合いをしております。
院長含め、職員の一部も毎日利用者様と同じ食事をいただくので、少しの味の変化も見逃しません。それをリアルタイムで調理スタッフに届け、皆で向上していこうと先月から献立チェックシートの記載を始めました。
ある日の献立・・・小海老と貝柱の天ぷら混ぜご飯、コーン入りマッシュポテト、蕎麦と貝割れのサラダ、わかめと豆腐と油揚げの味噌汁
正直なところ味は本当に美味しい。さすが銀座割烹料理屋仕込みのチーフの味。しかしこの日はこの日はチーフはお休み。チーフが不在でもしっかり味が受け継がれているということですね。
この日のチェックシートでも味の評価は高かったんですが、色どりや見た目の地味さに指摘がありました。
ぱっと見た時の彩りや華やかさも美味しそうに見え食欲を高めるのでとても重要なことです。今後の課題にしていきたいです。
甘味処
秋のお茶会
『葵鷹灯篭』ができました
駐車場の不足で患者様に今までご不便をおかけしておりましたが、少しでも多くの患者様が通院しやすくなるようにと、この度駐車場を新設することとなりました。
今までの7台に加え新しく6台分駐車できるようになりました。
工事している時から皆さん足を止めて何ができるんだろう、と気になっていたもの・・・ついに完成しました。
『葵鷹燈籠』です。
灯台のない時代、灯篭のあかりを目指して漁師は海から帰ってきたそうです。
葵鷹灯篭も鷹匠から離れた人、静岡から出ていってしまった人がここに帰ってきてほっとできる場所、この灯篭を目指して帰ってこれるようなシンボルになればという願いを込めて建てました。
この町のシンボルとして葵鷹灯篭が地域の皆に親しまれ、優しいあかりで町を灯し続けてくれるよう、私たちも地域への貢献という使命を改めて感じています。

お正月
とても古い写真が出てきました
1月の様子(イベント・回想法)
こちらは認知症対応型デイの回想法の風景です。石焼き芋をテーマに、写真や石焼き芋の
臭いや石焼き芋売りの掛け声(石やき~いも、お芋)をテープで流して、昔を思い出していただきました。中庭のお茶室にて。
懐かしい風景や匂い、味、音楽は脳にいい刺激を与えます。
当医院の頼れるケアマネ男子が構想を練って行ってくれました。
お正月用の花器ということで、縁起の葉ボタンや南天阻を使って、利用者様に作成して頂きました。2階の方は多少手を貸して。3階の方は自立して作成しました。素敵な花器ができあがりました!
お正月を迎える施設の為に、利用者様と職員が力を合わせて室内飾りとして作成しました。牛乳パックで「迎春」を表現しました。富士山に昇る太陽と鶴が縁起がよく、壁一面がお正月らしく華やかになりました!
最近は月の1/3がボランティアの方によるイベントで埋まり、とても賑やかなデイサービスです。ご協力いただいているボランティアの方々には本当に感謝いたします。
楽しいイベントが盛りたくさんで利用者様からも大好評。

節分とジャム作り
鷹匠さくらまつりの開催
3月31日(土)に「第一回 鷹匠さくらまつり」を開催いたしました。
お越しくださった皆さま、出店いただいたお店の方々、お手伝いをしてくださった皆さま、ありがとうございました。
第一回ということもあり、どのくらいの人が来るのか、スムーズに進行できるか、桜は散らないか・・・など心配事も多くありましたが、当日はお天気にも恵まれ、桜は満開を過ぎピンクの花びらがヒラヒラと舞いそれもまた美しく、小さなお子さんからご高齢の方まで大勢の方にお越しいただきました。
用意していた食べ物も完売してしまう程、人気がありました。特にアンアンのピザは焼きあがる度に大行列。
ステージでは美緒ストリングスさん、ザカントリーバンド、ザプレイヤーズの皆さんの楽しい演奏が桜と一緒にお祭りを盛り上げてくださいました。素敵な演奏をありがとうございました。
院長の認知症の講義、みなサポ岩井氏の終活の講義も好評いただきまして、お茶室は満席となり入れなかった方は申し訳ございませんでした。
当院の作業療法士によるスノードーム作りでは小さなお子さんにも楽しんでいただけて、施設全体が明るく元気な雰囲気となりました。
また、入口前には春日保育園の園児の皆さんの絵でお祭りが華やぎました。ご提供いただいた保護者の皆さまありがとうございました。
今回初めて中庭を開放したのですが、病院の外来でかかっている方は、初めて中庭を知ったよと帰りに寄って声をかけてくださったり、おばあ様が当時入院されていて(40年前くらいには入院施設がありました)、懐かしくなって来てみたよと教えてくださる方、またチラシやFacebookを見て来てくださった方等交流やつながりが持てて、とても嬉しく思いました。
第一回の反省点も多くありましたので、それを生かし来年はさらにパワーアップして皆さまのお目にかかりたいと思っております。
今年は介護保険の改正があり、夏前にはデイサービスのリフォームが完成、ギャラリーも縫いの会も鷹匠カフェも鷹の市も毎月行っています。
大石内科を見かけた際はぜひお立ち寄りいただき、お気軽にお声かけくださいね。
パラソルの中ではワインバーヴィナイーノの生ハムとワインを販売。

アンアンのピザと池田の森ベーカリーカフェの天然酵母パン

ステージ:美緒ストリングス、ザカントリーバンド、ザプレイヤーズ

自社工場で製作された履き心地の良いサンダル一律1000円。
八ヶ岳の佐々木さんの作品と金継ぎ教室。

院長「なるべく認知症にならないために」みなサポ岩井氏「もしもの時、困らないために」

春日保育園の園児の皆さまの作品(入口にて)
可愛い訪問者
5月の活動いろいろ
新緑が美しく清々しい季節となりました。中庭ではアメリカンジャスミンが咲き、とてもいい香りがします。最近では紫陽花も咲き始めました。
1年で一番過ごしやすく気持ちの良い季節です。
5/5はこどもの日ということで、特大こいのぼりが4階から登場です。
最近では“屋根より高い鯉のぼり”をあまり見かけなくなってしましました。昔の懐かしい風景を思い出していただければという試みでしたが、空に大きく舞う鯉のぼりは迫力満点で利用者様からも歓声をいただきました。
またある日は爽やかな朝の中庭でお茶会を行いました。5月はお茶が美味しい新茶の季節でもあります。
鯉のぼりは全部で10匹
いい香りのアメリカンジャスミン

朝の中庭で新緑の中での新茶の会

縫いの会の様子
毎月第2月曜日に、医院から徒歩2分のギャラリー悠で行っている“縫いの会”。
縫ったり織ったりすることが好きな人が集まり、活動しています。
世話人は染め作家の宮崎さん(織り)、土鍋作家の大蝶さん(縫い)です。
織りは木の手織り機で、手動で行います。
縦糸は宮崎さんが用意してくれている糸、そして横糸は参加されている方にお持ちいただいた布や糸を使います。
コースターができるのですが、これがなんと素敵なこと!皆さんの布が生きていてオリジナル作品の出来上がり。
縫いの方は白の手ぬぐいに可愛い刺繍をしていきます。模様やイラスト等を刺繍で表すと、使う度にわくわくするような楽しい気持ちになります。
手先を使うことは、手や能に刺激を与え自然とリハビリになり、また周囲や地域とのつながりも大切にしています。
どなたでもご参加いただけますので、見学や体験等お気軽にお問い合わせください。
直接会場にお越しいただいても大丈夫です。
●開催日 毎月第2月曜日
※祝日の場合は第3月曜日に変更になります。
●時間 13時15分~14時15分 場所
●場所 ギャラリー悠(葵区鷹匠2-6-17 大石内科近く)
●参加費 無料持ち物 なし。体1つでお越しください。
●世話人:大蝶恵美子、宮崎昌子、前田麗子プロの作家さん方です。
一緒に楽しみましょう!



いなせの会の皆さま
『いなせの会』の皆さまにお越しいただきました。伝統的な色鮮やかなお着物がとても美しく、利用者様も皆さま笑顔が絶えずとても楽しんでおられました。
木遣の力強く通る声が部屋中に響き渡り、その世界観に終始惹きつけられました。
いなせの会の皆さま、お忙しいところありがとうございました!
利用者様のご家族や、地域の皆さまも大歓迎ですのでイベントの際はお気軽にお越しください!
イベント情報はたかじょう通信でご覧になれます。皆さまのお越しをお待ちしています。
JAZZコンサート
秋の園遊会
可愛い訪問者たち
先日デイサービスには春日保育園の子供たちと、アンマウナフジフラダンススタジオの皆さんがお越しくださいました。
春日保育園の園児の皆さん、来るなり元気いっぱい!クリスマスの歌を歌ってくれました!大きな声でダンスも踊ってとっても上手。利用者さんもスタッフも満面の笑みです。
最後にみんなできよしこの夜を合唱しました。
そして扉ごしに赤い服を着た何かが見えると子供たちが気づきはじめ・・・サンタさんの登場です!サンタさんにプレゼントをもらって、お返しに利用者さんにも素敵なペンダントをいただきました。素敵な時間をありがとうございました!
別の日にはフラダンスの生徒さんの素敵な踊りを拝見しました。華やかな衣装に南国の音楽、なんて心地よいのでしょう!
普段笑顔が見られない利用者さんも、この日は笑顔が見れて楽しそうにしている姿がスタッフもとても嬉しく、また子供たちの力ととフラダンスの不思議なパワーに驚かされました。
満面の笑みと笑い声が溢れる12月のデイサービスでした!




インフルエンザについて
1月に入ってから当院でもインフルエンザの患者さんがとても増えており、全国でも警報レベルで猛威を振るっているそうです。
インフルエンザを防ぐためにはどうしたらいいでしょうか?
まずは手洗い、これは基本中の基本です。ウィルスを触った手から粘膜に感染しますので、外から帰ったら必ず手洗いをしてください。
また粘膜に付着したウィルスは20分程で体内に侵入する研究も発表されていますので、小まめな手洗いが必要です。
次にマスク。これはけっこう効果的なのです。インフルエンザは飛沫感染、接触感染がありますが、マスクは飛沫感染から身を守ってくれます。
くしゃみって1m~2mも唾液が飛ぶんです。
ウィルスは花粉よりも小さな粒子ですが、唾液に混じるとマスクの中には侵入しにくくなります。
またマスクは自分がインフルエンザの疑いがある時にも有効です。
インフルエンザは感染してから1~2日の潜伏期間がありその後発症、それから正しい結果を得られる検査ができるまで12時間必要です。その間、自分がインフルエンザかわからず生活していると、周囲に感染を広げてしまうことになります。
だるさ、発熱等インフルエンザ疑いがあったらマスクをして周囲への気遣いをすることで感染を防げます。
マスクを着用して皆でインフルエンザを予防しましょう!
マスクの着用の仕方も大切です。ワイヤーに沿って鼻の隙間を埋めてフィットさせ、顎まで覆ってください。薬局等で売っている普通のマスクでうOKです。
マスクの外側はウィルスが付着している可能性があるので、1日で使い捨ててください。
カテキンもインフルエンザを予防できるという研究もあります。静岡はお茶の町。冬はあったかいお茶を飲んでインフルエンザを予防しましょう。
第二回鷹匠さくらまつり開催
先週土曜日、『第二回 鷹匠さくらまつり』を開催しました。
3日間、雨予報でさくらも全然咲いてない・・・ずーん・・・。
が当日はなんとか雨も持って、途中でまさかの晴れ間も見れ、桜も暖かくなってきてから5部咲きくらいになっていて、涙出そうになりました。
当日は多くの方にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。
鷹匠界隈の素敵なお店の方々のご出店にも感謝いたします。
鷹匠ファンを増やしたい!という思いから始まったこのイベント、少しでも多くの方に鷹匠町をもっともっと知っていただくきっかけになればとっても嬉しいです。
またステージでパフォーマンスをしていただいた皆さま、さくらまつりを一緒に盛り上げてくださりありがとうございました。最後の最後で雨になってしまったカントリーバンドさんの時間は残念でしたが、4月のデイサービスの慰問の際にはぜひたくさんの演奏をお聴かせください。
医師、理学療法士の講演会にも足をお運びいただきました方々もありがとうございます。
医院ならではのイベントを発信し、医療と健康、そして介護の面からも私たちにできることでサポートし、地域の皆さまと共に歩んでいけたら思っております。
最後に鷹匠さくらまつりでお手伝いいただきました関係者の方々に深く感謝いたします。
たくさんの方の支えで鷹匠さくらまつりが開催できました。
何より嬉しかったのは地域の皆さまのたくさんの笑顔が見れたこと、そしてデイサービスの利用者さんの楽しんでおられる姿が見れたことです。
第二回で至らないところもあったかと思いますが、これからも地域に根差した医院を目指して第三回、第四回、・・・と続いていけるよう精進してまいります。
これからもよろしく申し上げます。




熱中症について・令和の大茶会
季節外れの暑い日が何日か続きましたが、皆さま体調は大丈夫でしょうか?
ニュースでは熱中症で病院に搬送された方や亡くなられた方がおられると報道されていました。
熱中症は予防できます。天気予報を見て30度を越える日は通気性のいい涼しい服装を着用し、直射日光を避ける、部屋では無理せずエアコンをオン。
そして喉が渇く前に水分補給をすることが大切です。年を取ると喉が渇きにくくなりますので、1時間に100mlを目安に小まめに水分補給をしてください。
スポーツドリンクは塩分も含まれているので、おすすめです。
医院では見た目に涼しいオブジェを飾りましたが、身体も涼しく熱中症を皆で予防しましょう!
5月初旬、令和の時代になりデイサービスでは『令和の大茶会』を催しました。
静岡の美味しい新茶、お茶のいい香り、新緑に囲まれ皮膚を優しく触る心地の良い風、鮮やかなレッドカーペットに職員は浴衣でおもてなし。
まさに五感で感じるお茶会となりました。
当デイサービスでは季節を感じることを大切にしています。
中庭での活動はまさにそれを肌で感じることができます。
五感を駆使することは認知症の予防や進行予防にもつながります。
私たちは利用者さん第一に、どうしたら喜んでもらえるか、笑顔が見られるか、どうしたら体力維持できるか、どうしたらご飯が進むようになるか・・・等々、日々自由な発想のもと院長と職員と一緒に議論し実践してくことを心掛けています。



秋の収穫祭
春はきっと来る
焚き火
【医師によるコラム】運動不足は恐ろしい!
1週間ほど前こんな記事が出ていました。
コロナの影響で、運動量が1日3000歩未満の人が17.8%から28.4%に急増し、なんと71.5%の人が運動不足を実感しているとのことです。そして鈴木大地長官はこんなことを言っています。「健康二次被害」を危惧している。
健康二次被害というのは、コロナに感染しないように家に引きこもることによって、コロナには感染しないかわりに(その代償に)運動不足による健康被害がでてしまうということです。
そこで、今回はその健康被害というのはどのようなものなのか解説していきたいと思います。今回はこの2つに注目しました。
①運動不足→筋力低下→フレイル→要介護(寝たきり)
②運動不足→生活習慣病などが悪化→死亡率が上昇
つまり、運動不足になると健康寿命、寿命ともに短くなってしまうのです。
まず①について詳しく見ていこうと思います運動しないとどれくらい筋肉が落ちるかというと、少しびっくりするかもしれませんが、もし2日間体をほとんど動かさなかったら、たった2日間で筋肉は1歳年をとります。
一般的に中年以降になると平均的に動いていても、1年で1%程度、筋力が落ちていきます。なので、もし2日間体をほとんど動かさなかったら、1%(1年分)の筋肉が落ちてしまうと言われています。
例えば、高齢者が肺炎などで入院すると、肺炎自体はたいしたことなくても1週間程入院のベットで過ごすことにより、急激に筋力が低下しそのまま寝たきりになってしまう人も残念ながらいらっしゃいます。
そして、筋力が低下し、最終的には要介護(寝たきり)になってしまうのですが、その要介護と完全に健康の間の期間をフレイルといいます。
そして、生まれてから要介護の手前(フレイル)までの期間を健康寿命といいます。
男性は72.14歳、女性は74.79歳であり寿命とのギャップが10~13歳もあります。
そして、ここで強調しておきたいのが運動して筋肉をつければ左側へ(要介護→フレイル→健康)回復できるということです。
健康寿命と寿命のgapを少しでも縮める(寝たきりの期間を少しでも短く)するために是非運動をしましょう。
さて、ここで自分が筋力が低下しているかどうかcheckしてみましょう。下図のように指輪っかテストをやってみてください。

次に②について詳しく見ていきましょう。
運動習慣が
・心血管疾患・糖尿病・肥満といった生活習慣病の発症リスクを下げることが明らかになっている。
・乳がん、大腸がん、前立腺がん、子宮内膜がん、および膵がんにおいて予防効果の可能性が示唆されている。
・高齢者のフレイル予防につながります。
・日常生活においても気分転換やストレス解消につながり、メンタルヘルス不調の予防としても有効であることが言われています。
・そして、上記の病気を改善、予防することにより
最終的に死亡リスクを低減することが分かっています。
どれくらい運動と死亡率が関係しているかというと、

上のデータは、年齢別に身体活動量による総死亡率をみたものですが、身体活動量の最小群と比較した場合、最大群の死亡リスクは、50歳~84歳で約0.5倍、35歳~49歳で約0.8倍と有意に低下していました右のデータでも身体活動量の最小群と比較した場合、最大群の死亡リスクは、男性で0.73倍、女性で0.61倍と有意に低下していました。
では、どのくらい運動すればよいのでしょうか?
このグラフをじっと見てください。

横軸は、1週間の運動量で縦軸は病気の予防効果です。
このグラフから言えること。その他の論文を参考にして言えることをまとめてみました。
今までお話してきたように、運動の目的は筋力維持です。
そして、筋肉の70%は下半身にあるので、下半身を鍛える運動が効率が良いと思います。
色々な運動がありますが、私は閉眼片足立ち、散歩、スクワットをお勧めします。

この運動は、下肢筋力向上だけでなく、自分の運動能力のバロメーターにもなるのでお勧めです。
是非、このタイムが伸びるように運動してみてください。
まとめです。
運動不足→筋力低下 → フレイル → 要介護運動不足→生活習慣病などが悪化 → 死亡率上昇理想は、1週間のうち5日、1回30分程度(週に150分程度)の汗を少しかく程度の運動を!
おすすめ運動は、閉眼片足立ち、散歩、スクワット特に、閉眼片足立ち時間を計測し、自分の運動能力のバロメーターにしよう!
【医師によるコラム】新型コロナワクチンQ&A
まず、どうやってコロナウイルスが体内に侵入するかを確認しておきます。
感染した人の吐息や咳のしぶきに含まれるウイルスが目、鼻、口の粘膜に付着します。
付着したウイルスの表面には、図にあるようなスパイクたんぱく質というトゲトゲがついています。そのスパイクたんぱく質を使って細胞内(体内)に侵入してきます。
この侵入を防ぐのが、ワクチンの役割ですが、
ワクチンには様々な種類があります。皆さんにとっておそらく、なじみのあるインフルエンザワクチンは不活化ワクチンに分類されますが、今回ファイザー製、モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは新しいタイプであるmRNAワクチンに分類されます。
では、よく質問されますmRNAワクチンの仕組みを簡単に解説します。
私たち人間は、水分と脂肪を除けばほとんどタンパク質からできています。そして、そのタンパク質を作るための設計図を体内の保存庫に大量に保存しています。
設計図を保存庫から選び出して、タンパク質を作る場所まで運搬する役割を担っているのがmRNAです。
mRNAワクチンは人工的に作ったmRNAでウイルスのトゲトゲ部分を体内で作るための設計図があらかじめmRNAに持たされています。
このため、このワクチンを人に注射すると体内でウイルスのトゲトゲの部分が作り出されます。
それを利用して、あらかじめ体内で免疫のトレーニングを行います。ウイルスに感染する前にウイルスもどきにを使って攻撃の訓練をしておけばいざ本物のウイルスが体内に侵入してきてもすぐに退治できるという仕組みです。
有効性は、この4つで評価されます。
①感染予防効果
→ウイルスに感染する人を減らす効果。(PCR陽性者を減らす効果)
②発症予防効果
→たとえ感染(PCR陽性)しても、症状が出る人を減らす効果
③重症化予防効果
→たとえ、感染して症状が出ても、重症になる人を減らす効果
④集団免疫効果
→ワクチン接種した人達が含まれる集団で、感染がひろがりにくくなる効果
①~③を詳しく見ていきます。
まず②(発症予防効果)からです。
発症予防というのは、例えPCR陽性になっても症状がでることを防ぐことでした。
このグラフは、左がファイザー製、右がモデルナ製です。
縦軸が、新型コロナウイルス発症率(症状出現率)、横軸がワクチン接種からの期間(日)です。
赤線がワクチン未接種(偽薬接種)、青線がワクチン接種群です。
発症率が95%(94.5%)と低下しており、とても優秀な成績です。
一応確認ですが、
①発症予防効果95%
≠「95%の人には有効で、5%の人には効かない」or「接種した人の95%は新型コロナに発症しないが、5%の人は発症する」
「ワクチンを接種しなかった人の発症率よりも接種した人の発症率のほうが95%少ない」
「発症リスクが、20分の1になる」
(ちなみにインフルエンザウイルスワクチンの発症予防効果は50%)
②ワクチンを打ったからと言って100%発症を予防できるわけではない
③1回目を打っても2週間は効果なし
先ほどの結果が、ワクチン発売前の臨床試験の結果で、
この結果が良くて、後ほど説明する有害事象に関しても少ないことがわかったので発売に至ったわけですが、
今からご紹介するデータが、臨床試験データではなくリアルワールドデータ(実臨床データ)実際ワクチンを試験ではなく日常で打ってどうだったかというデータです。
イスラエルでは4月3日までに16歳以上の人口653万8,911人の72.1%に当たる、471万4,932人がBNT162b2ワクチンの2回接種を完了したており、その以下の文章はデータをまとめた論文の抜粋(日本語訳)です。
・2回目の接種から7日以上経過した場合のワクチンの発症予防効果は95.3%のリスク
・2回目の接種から7日以上経過した場合のワクチンの感染予防効果は91.5%のリスク
・2回目の接種から7日以上経過した場合のワクチンの重症化予防効果は97.5%のリス
このように、コロナワクチンは、感染予防、発症予防、重症化予防は非常に高いことが分かっています。
では、効果の持続時間ですが
ファイザーのワクチンについて今のところ2回接種後6か月間の持続効果(発症予防)があることが治験で明らかになっています。
モデルナワクチンのワクチンについては今のところ2回接種後3か月は十分な抗体量が維持されていることが分かっています。
それ以上のことは、まだ公表されておらず効果持続性の調査は現在進行形で行われています。
まず有害事象と副反応をきちんと切り分けて理解する必要があります。
ワクチンを打った後に起こったすべての有害な事を有害事象、そのうちワクチンと関係のある事象を副反応と言います。
新型コロナウイルスワクチンに関して、2021年2月14日現在ではアナフィラキシー以外には重い副反応は見つかっていません。
副反応の発現頻度に関しては図参照してください。
例えば発熱に関しては
1回目接種後では20歳代は5%程度、65歳以上の高齢者は1%程度
2回目接種後では20歳代は50%程度、65歳以上の高齢者は10%程度
と、若年者で2回目の方が発生頻度が高いことがわかっています。
例えば発熱に関しては
1回目接種後では20歳代は5%程度、65歳以上の高齢者は1%程度
2回目接種後では20歳代は50%程度、65歳以上の高齢者は10%程度
と、若年者で2回目の方が発生頻度が高いことがわかっています。
ここで、唯一の重篤の副反応であるアナフィラキシーについて説明します。
こちらが、アナフィラキシーの診断基準です。
ただ、コロナワクチン接種後のアナフィラキシーに頻度は低く100万人あたり5人ほどで、静岡市民全員に打って3~4人に発症するイメージです。
アナフィラキシーをおこし、もし何も対処しなければ最悪の場合死に至る恐ろしい病気ですが、
・医師がアドレナリン(エピネフリン)などの治療薬を用いて適切に治療すれば、十分に対処可能
・現時点で、ワクチン接種後のアナフィラキシーによる死亡例は報告されていない
・発症する人の大半は何らかのアレルギー歴があり、接種後30分以内に発症
→そもそも発症率が非常に低く、念のためアレルギー歴がある方は接種後30分は会場で待機すればひとまず安心と言えます。
①~③に該当する方は要注意です。
①明らかに発熱している方(※1)②重い急性疾患にかかっている方③ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
いずれもかかりつけの医師に相談すべきですが、ここでは③に関して少し詳しく見ていきます。
ポイントは「ワクチン成分」に対してです。
つまりアレルギーがあってもワクチン成分以外のアレルギーであれば接種可能(念のため30分待機は必要)ということです。
ではワクチンの成分を見ていきます。
色々ありますが、ポリエチレングリコール(PEG)に注目してください。これらの成分でアレルギー反応を起こしうるのは基本的にはポリエチレングリコール(PEG)だからです。
つまり、自分がポリエチレングリコール(PEG)に対してアレルギーが無ければ大丈夫ということです。
どのようなものにポリエチレングリコール(PEG)が含まれているかというと、大きく分けて薬と化粧品です。
薬に関しては、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページ(https://www.pmda.go.jp/)で検索できますので、何らかの薬でアレルギーが出たことがある人は検索してみてください。
化粧品に関しては、何らかの化粧品でアレルギーが出たことがある人はその化粧品の成分表示をcheckしてみてください。
花粉症に限らず、ワクチンの成分に対するアレルギーがなければ接種可能です。
繰り返しになりますが、ワクチン成分以外のアレルギーのある方は接種できますが、一応接種会場に30分待機する必要があります。
現在日本で、承認されているファイザー、モデルナワクチンはともにポリエチレングリコール成分を含んでいます。
しかし、世の中にはポリエチレングリコールを含まないワクチンも開発されています。
日本製も開発中であり、将来的にはポリエチレングリコールを含まないワクチンが承認される可能性が高いので、そちらを打つことが可能となります。
予防内服しても予防できないので推奨されませんが、もともと内服している方は、そのまま内服継続してください。
可能です。むしろ、基礎疾患がある人は新型コロナウイルスに感染した時の重症化リスク、死亡リスクが高いので、リスク低減が期待できるワクチンを優先的に接種する方針となっています。
ただし、抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害がある人、免疫不全の人、心血管系疾患の人、腎臓疾患の人、肝臓疾患の人、はその疾患の状態によっては接種できない可能性があるので主治医に相談が必要です。
基本的に大丈夫です。現時点で、ワクチンと内服薬の相互作用(内服薬orワクチンの効果が利きすぎるor利かなくなる)は確認されていない。
ただし、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を飲んでいる人は、ワクチン接種後に血が止まりにくいことがあるので、止血のために2分以上接種部位を押さえておく必要があります。
2回の接種を強くお勧めします。
このように、1回接種のみだと、予防効果が軒並み低下することが明らかになっています。
基本的には1日目から3週間後(ファイザー)or4週間後(モデルナ)に受ける必要があります。
というのも、予定日より大きくずれ場合の有効性、安全性は確認されていないからです。
どこの会社のワクチンが良い?かは不明です。
少なくとも、日本で接種可能なファイザーとモデルナは非常に高い有効性と安全性が証明されている
それぞれのワクチンで有効性の違いがあるが、試験の対象者、時期、条件も異なるので一概に数字だけを比べることはできません。
(ファイザーがモデルナより優れているとは言えない)
症状を和らげるために、アセトアミノフェンなどの市販の解熱鎮痛剤を飲んで対応してください。
通常2日以内に解熱しますが、数日たっても解熱しない、症状が重い場合(例えば、食事がとれない、ベットから起き上がれない)は医療機関等への受診や相談をご検討ください。
予防目的の内服は推奨されません。
理論的には、解熱鎮痛薬の事前内服は免疫反応を鈍らせ、ワクチンの効果を低下させる可能性があると言われています。
大石悠太(大石循環器内科医師)
【医師によるコラム】コレステロール値が高いと言われたら
まず最初に、脂質異常症(高脂血症)の定義を確認しておきます。
LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が140mg/dl以上、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が40mg/dl未満、TG(いわゆる中性脂肪)が150mg/dl以上、いずれか一つあれば脂質異常症(高脂血症)の診断となります。
そして今回はこの中でもLDLコレステロール(悪玉コレステロール)に注目したいと思います。
高コレステロール血症は健診で指摘される頻度が最も多い病気で、年々増えています。しかし、コレステロール値がいくら高くても痛くも痒くもないので、せっかく健診を受けたにも関わらず病院を受診せず放置してしまう人が多いのが現状です。
悪玉コレステロール値が高いと、何が危険なのでしょうか?
少し前ですが、こんなニュースがありました。
北京オリンピック100M平泳ぎで北島康生選手は金メダルを獲得しましたが、その左隣にいる銀メダリストのダーレオーエン選手ですが、26歳の若さで急性心筋梗塞で亡くなったというニュースです。
この選手は悪玉コレステロールが非常に高かったと言われています。
さらに、このグラフを見てください。
このグラフは横軸が総コレステロール値(ここからだいたい80を引いた値がLDLコレステロール値になります。)
縦軸が心筋梗塞になってしまう危険度です。
つまり 総コレステロール160~179(LDLでいうと90~99)の人達を基準とした時、コレステロールが上昇すると何倍心筋梗塞になりやすいかを示したグラフです。
これを見ると、総コレステロール260(LDLでいうと180)以上の人は、総コレステロール160~179(LDLでいうと90~99)の人達より3.81倍も心筋梗塞になりやすいということです。
つまり、コレステロール値が高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞を引き起こしてしまうので適切にコレステロール値を管理する必要があるのです。
実は、このアプリを使うと自分が10年以内に心筋梗塞になる確率が計算できます。
是非、自分が心筋梗塞になる確率を計算してみて下さい!!
ちなみに、これが私の結果です。とりあえず、一安心です・・・
では、治療の話をしていきたいと思います。
治療の目標値は心筋梗塞になるリスクによって違います。(全員が140mg/dlを目指せば良いわけではありません)
例えば、私は幸い低リスクなので160未満が目標になります。
皆さんはどうでしょうか?
高い人は、今から食事のちょっとしたアドバイスをしますので安心してください。
コレステロールと言ったら卵で、卵は1日1個までにしなさいとよく言いますよね?これって本当でしょうか?
まず血中コレステロール値(検査値)は食事由来と肝臓での合成由来の2つで決定します。
そして、実は、血中コレステロール(検査値)の80%は肝臓での合成由来で、食事からの摂取由来はわずか20%と言われています。
つまり、卵を食べるのを控えても、そもそも食事由来のコレステロールは20%しかないのであまりコレステロールは下がらないのです。
これを受けて、日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会で、コレステロール摂取の目標量は定めないことに決めまりました。
そこで、コレステロール値を下げるには肝臓での合成を抑制する必要があります。
そこで登場するのが、肝臓でのコレステロール合成を促進させる、アクセルの働きをする飽和脂肪酸、そしてブレーキの役割をする不飽和脂肪酸です。
そして、ここで登場するのが血中コレステロールを下げるための重要な公式です。
S :飽和脂肪酸摂取量の変化量(%エネルギー)
P :多価不飽和脂肪酸摂取量の変化量(%エネルギー)
C :1,000 kcal あたりのコレステロール摂取量の変化量
この式から言えることは、もっとも血中コレステロールを下げるのに効率が良い方法は、”S”つまり飽和脂肪酸摂取量を下げることです。
そのためには、自分の目の前にある食事が飽和脂肪酸なのか不飽和脂肪酸なのか見分ける必要があります。
まずは、これらの食事を飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類してみてください。
実はとても簡単で、冷蔵庫に入れて固まる油は飽和脂肪酸、固まらない油は不飽和脂肪酸です。
理想的にはSを下げて、Pを上げて、Cを下げればよいのですが食生活を変えるのは、非常に難しいことです。
例えば、なにか一つだけやるなら普段の食生活は変えないでポテトチップス、ケーキ、チョコレートなどの間食だけをやめるとか、(一番効率の良いSを減らす)もう少し頑張るなら、1週間のうちの数食を肉料理から魚料理に変えるだけでコレステロールは下がります。(Sを減らしてPを増やす)
私の経験の話ですが、食事頑張っているのですがコレステロール値が下がらない人にはこのようなパターンがある気がします。
①卵だけ控えている(Cだけ下げるように頑張っているが、それは効率が悪い)
②食事の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸両方を控えてしまっている(野菜中心)うえに、間食でスナック菓子やケーキなどを食べている(食事を節制しているご褒美に・・・)(食事でS、Pも減らして、間食でSが増えている。)このような理由で、野菜生活の食事をしているにも関わらずコレステロールが高い人を見かけます
③不飽和脂肪酸(特に魚)をたくさん食べることだけに集中している (Pだけ増やしており、やはりSを減らす必要がある)
④家族性高コレステロール血症
④に関しては重要なので、最後に少し取り上げます。
さて、ここで注意してほしいことがあります。
日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会で、コレステロール摂取の目標量は定めないことになり、当時、卵は1日1個までに制限すべきだというアドバイスは正しくないといった内容の記事がたくさんでました。
このような記事を見て、卵好きな人は卵をたくさん食べても大丈夫だと思ってしまうでしょう。本当にたくさん食べて大丈夫でしょうか?
しかし注意が必要なのは、これは卵をたくさん食べても大丈夫ということを意味していません。
食事中のコレステロールの量が血中コレステロール値を反映しないということと、コレステロールを多く含む食事をしても健康に悪影響がないということは全くの別問題ということです。
卵をたくさんとっても、確かにコレステロール値はあまり上がらないかもしれませんが、その代わり糖尿病だったり、心不全になったりするリスクが増えると言われています。
なので、やっぱり卵は1日1個までが体には良いと考えられています。
実は、ダーレオーエン選手は家族性高コレステロール血症という、遺伝的にコレステロールが高くなる病気であったと言われています。
この病気は、生まれながらにしてコレステロールが高い病気なので、この方のように若くして心筋梗塞になってしまう恐ろしい病気です。
また、食生活が悪くてコレステロール値が高いわけではないので基本的には早期発見早期薬物治療をする必要があります。
しかも、遺伝疾患としては非常に頻度が高く、日本人の200~500人に一人の割合でこの病気であると言われています。
ですので、まだ病院を受診していない隠れた家族性高コレステロール血症の方が、非常に多いと言われています。
これが家族性高コレステロール血症の診断基準ですが②に注目すると、医者じゃなくても家族性高コレステロール血症を疑うことができます。
このような所見がもし自分にあったり、知り合いにあったら是非病院受診を進めてください。
皆で、病気を発見しましょう。
次回の日程が決まりましたら、instagramで告知しますので是非フォローしてみて下さい。
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