今月の作家さん

今月の作家さん

お茶染めと芦澤流スリップウェアを世界に発信 鷲巣・芦澤 二人展

開催日:2024/5/18(土)~5/22(水)

  • 開催日:2024年5月18日(土)~5月22日(水)
  • 営業時間:11:00~18:00 ※最終日は16:00まで

新緑の季節となりました。今回は静岡出身のお二人によるお茶染めと陶器のコラボレーション。
鷲巣さんは静岡の伝統工芸「駿河和染」の技術を応用、お茶の製造工程で出る商品にならない部分を染料として使用し、制作しています。
芦澤さんは18世紀イギリスを中心としたヨーロッパで創作されていた陶器、スリップウェアをアレンジして一つ一つ違う模様、重さを表現しています。

鷲巣 恭一郎(WASHIZU KYOICHIRO)

1979年9月18日生
染色(植物染料を使用した型染め)
1979 静岡市生まれ
2001 常葉学園浜松大学 経営情報科 卒業
2001 鷲巣染物店にて修行 
2006 お茶染めの研究開始
2019 HoD共同プログラムにてミラノサローネ出展
2021 世界緑茶協会O-CHAパイオニア賞CHAllenge賞受賞
2022 第48回静岡県工芸美術展 県知事賞受賞
2023 第97回 国展入選

人宿藍染工房・駿府の工房 匠宿 ギャラリーTetoTeto、個展開催
・鷲巣染物店 五代目
・静岡デザイン専門学校 非常勤講師
・静岡県工芸家協会 準会員
・駿府の工房 匠宿 竹染工房 工房長
・するがクリエイティブ会員

鷲巣 恭一郎・仕事内容
「お茶染め」

先代の父(正司)に師事、静岡市の伝統工芸「駿河和染」の技術を学ぶ。
印物 (しるしもの)と言われる暖簾やのぼり旗の製造を中心に製作していた。
廃棄される部分のお茶を使った「お茶染め」の研究をはじめ、お茶染め文化創出のために 活動し既にあるものに目を向けて価値の創出を目指している。
静岡の基幹産業であるお茶と静岡市の伝統工芸「駿河和染」を掛け合わせて、新たな価値と文化 を創出。
製造工程で出る商品にならない部分の茶葉を染料として使用し、煮出した後の茶殻は堆肥に加工 して循環して行く。
どこまで行っても価値を付加し続けるものづくり、それがお茶染めです。 その理念と技術は県内の小学校から大学まで教育プログラムとして取り入れられ、中山間地を中 心に任意でお茶染めに取り組む人たちにより、文化ができつつあります。
静岡の伝統工芸「駿河和染」の技術を応用し、お茶で染めた作品を制作しています。
型染めで柄を入れ、鉄媒染のグレーとチタン媒染の金茶色がはっきりとしたモダンな作品を多く制作しています。

・静岡デザイン専門学校非常勤講師

鷲巣さんより
お茶の製造工程で出る商品にならない部分を染料として使用し、伝統技術の技術でプロダクトを制作しています。
煮出した後の茶葉は堆肥に加工し、畑へと循環していきます。
廃棄されるものに価値を与え続けるものづくりがお茶染めの最大の特徴です。
お茶染めの作品に触れると共に、その取り組みも知っていただけましたら幸いです。

芦澤 和洋

1979年 静岡生まれ

2002年 京都精華大学 卒業

2002年 會田雄亮研究所 勤務 壁面・練込の制作

2006年 静岡県富士川に独立 磁土を中心に器づくりを始める

2010年 粉引の制作を始める

2014年 slipwareの制作を始める

液体状の土を重ねて模様を描くスリップウェアは18世紀イギリスを中心としたヨーロッパで制作されていた陶器です。そんなスリップウェアを現代でも使いやすいよう私なりにアレンジして制作いたしました。一つ一つ違う模様、質感、重さ、手に取る事で伝わるスリップウェアを感じていただけたらと思います。

ねこてん

開催日:2024/5/2(木)~5/6(月)

  • 開催日:2024年5月2日(木)~5月6日(月)
  • 営業時間:11:00~18:00 ※最終日は15:00まで

猫をモチーフに、さまざまなジャンルのアーティストが 個性豊かなアートや本、小物雑貨などを展示販売する作品展です。
2024ゴールデンウイークイベント「静岡ねこあるき」参加スポットの一つがギャラリー悠で開催されます。他の9つのスポットも併せてぜひお楽しみください。

ねこてん公式サイト

参加アーティスト

いそべまりこ(人形作家)
島村英二(イラストレーター・造形作家)
書肆猫に縁側(古本屋・イベントレンタルスペース)
冨山竜一(美術家)
陶芸呑舟窯 清水うのう(陶芸家)
なるしまなるし(絵描き)
はんこ屋ぱんこ(消しゴムはんこ彫り)
midue(版画家)
やなぎもと なお(アーティスト・銅版画家)
中村圭南子(作家)

粉奈和子&立川玄八展  藤克己洋画遺作協賛出展 

開催日:2024/1/28(日)~2/1(木)

  • 開催日:2024年1月28日(日)~2月1日(木)
  • 営業時間:11:00~18:00 ※最終日は16:00まで

先日渋谷ヒカリエでの個展を終えたアクセサリー作家の粉奈さんと、長野県諏訪市で作陶されている立川さん。
お二人の作品はシンプルでありながらも静かな存在感を放ち、唯一無二の佇まいで使う人、お料理を引き立たせます。
今回は近藤克己さんの遺作である洋画との素晴らしいコラボレーションとなりました。

粉奈和子

1949年生れ。
桑沢デザイン研究所・グラフィック科を卒業後彫金工房アシスタントを経て作家活動を始める。
立体作品現代アートジュエリーを制作し意欲的に個展等で発表

立川玄八(げんぱち)

略歴 1951 長野県出身 
   東京芸術大学彫刻科卒業
   フリーカメラマン
   愛知県立窯業高等技術専門校卒業
工房 長野県諏訪市小和田6-7

近藤克己(遺作)

建設会社勤務の傍ら、毎年夏と冬の休暇を海外で自炊瀬克をしながら描いた作品です。それぞれの土地に吹く風や雑踏【普段着の街並み】を感じていただければ嬉しいです。

ひなの茶会

開催日:2024/2/21(水)~2/25(日)

  • 開催日:2024年2月21日(水)~2月25日(日)
  • 営業時間:11:00~18:00 ※最終日は16:00まで

日本人に生まれたからには、とっぷり雛人形に囲まれひなの茶会を楽しみたいもの。
この度、目の覚めるような華やかな器で人気の
佐野はるかさんをお呼びし、瀬戸の人形作りでは定評のある、亀井桂子さん、杉原京さん、渡辺清次さんのお三方と、最後に松永愛子さん写真家の女性らしい視点を加えて茶会を催します。
皆様のご参加をお待ちしております。2/23・24・25(午後2時~4時)

杉原 京 (すぎはら みやこ)

名古屋市生まれ、瀬戸市在住。
高校、短大で美術の基礎を勉強
卒業後、瀬戸でやきものを習う
自宅で開窯
結婚して、家事 育児(子供3人)の毎日
子育てが終わって、やっと本腰を入れて仕事が出来るようになる
2003年から日本招き猫100人展に毎年出展
2016年 日本招き猫100人展大賞受賞

陶人形、陶猫人形、干支、雛、5月人形など作っています
手作りに徹底し、心がほっこりする、飽きのこない作品を作るように心掛けています。
量産品とは違う、手作りならではの味わいを感じて頂ければ嬉しいです。

佐野はるか

1972年 東京都生まれ
1998年 東京藝術大学 美術学部 工芸科 陶芸専攻卒業
2003年~茨城県取手市にて制作
(展示会)サボアヴィーブル  他ギャラリー 三越 高島屋 など
(公募展)2003年 朝日陶芸展 入選
     2004年 BONSAIの器展 奨励賞
     2005年 長三賞 入選
     2008年 朝日陶芸展 入選
     2015年 女流陶芸展 NHK放送局賞
     2016年 伊丹国際クラフト展 入選
     2021年 国際陶磁器展美濃 入選

亀井桂子

1951年生
雛人形 五月人形を主に作陶
雛人形は色々な土を作り3mmの土で組み立てる方法
五月人形は紐作り

松永愛子

静岡市在住
1996年 写真を始める
海野幸正氏 柴山健一氏 蜂須賀秀紀氏に師事
2008〜2011年 京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)で写真を学ぶ
二科会写真部静岡支部支部長
一般社団法人 日本写真作家協会会員
公益社団法人
日本写真協会会員
(株)魚勝(はあといん魚勝)取締役

今回は 雑の茶会 ということで 女性の美しい姿の写真を展示させていただきました

奈木 和彦&山口 剛 二人展

開催日:2024/4/20(土)~4/25(木)

  • 開催日:2024年4月20日(土)~4月25日(
  • 営業時間:11:00~18:00 ※最終日は16:00まで

絵画と陶器の二人展。奈木さんは絵画の制作を基軸としながら、場や状況に応じて表現スタイルを自在に展開します。
今回は支持体にサテン生地を用いた油画をご覧いただけます。山口さんは小堀遠州の綺麗さびという美意識を受け継ぐ高取焼で修行。
薄造りでシャープなフォルムと多彩な釉薬をまとっとた器がお待ちしています。
 

奈木 和彦 (なぎ かずひこ)

1970 年 静岡県島田市生まれ
1996 年 東京学芸大学教育学部芸術課程美術専攻絵画選修 卒業
個展
1999 年 「等価の拠点」 ギャラリー山口/東京都中央区
2004 年 「なくした井戸」 ギャラリー山口/東京都中央区
2010 年 「枯れない花」 GALLERY うめぞの /京都府中京区
2018 年 「なみあい」 Gallery Pumpkin /静岡県焼津市
2020 年 「月潮」 島田市博物館分館 海野光弘版画記念館/静岡県島田市
2023 年 「唐衣」 Fireking cafe/東京都渋谷区

グループ展
2010年 DOUBLE CORE 山本一樹・奈木和彦 GALLERY CAVE/静岡県浜松市 2012 年 SHIZUOKA BREMEN ART PROJECT DECWAS ブレーメン芸術大学/ドイツ 2015 年 小田原ビエンナーレ2015 ギャラリー新九郎/神奈川県小田原市
2017 年 めぐるりアート静岡 中勘助文学記念館/ 静岡県静岡市
2022 年 樂土の森現代美術展 TIME SCRAMBLE 樂土舎/静岡県袋井市
2024 年 AFTER NOTE 奈木和彦 + 小澤一也 折々ギャラリー/ 静岡県浜松市
他、国内外での発表歴(個展37回、グループ展35回)

1995年の大学在学時から創作活動を開始。絵画を制作の基軸としながら、場や状況に 応じて表現スタイルを自在に展開する作家です。
今回は2007年の開始から現在も進行形である、支持体にサテン生地を用いた油画の「枯れない花」「なみあい」シリーズを発表します。
パネル貼りしたサテン生地は正面と左右から対峙するとではサテンの光沢や反射に より、さまざまな表情の違いを見つけることができます。そこに描かれた花や水辺の 佇まいが、鑑賞者それぞれの景色、気配となって表出することを願ってやみません。

山口 剛(やまぐち たけし)

陶歴

1951年  浜松市に生まれる
1985年  福岡県 高取焼鬼丸雪山師の下で7年修業後に独立

以降 日本陶芸展、日本伝統工芸展、東海伝統工芸展など多数入選 
鮨すきや橋次郎六本木店の器4種制作            
裏千家淡交会東海地区大会記念品制作
現在 静岡文化芸術大学非常勤講師 日本工芸会準会員