大石内科循環器科医院

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8月のアレルギー症状のよくある原因と対策

2024.08.09

夏休み満喫!したいのに、くしゃみや鼻水が止まらない、目のかゆみに悩まされているあなたへ。実は8月も、花粉やダニ、カビといったアレルギー症状が出やすい時期なのです。
なんとスギやヒノキの花粉が落ち着いたのも束の間、ブタクサやヨモギといった花粉がピークを迎えます。さらに、高温多湿な環境を好むダニやカビにとっても、8月は絶好の繁殖期。

この記事では、そんな悩ましい8月のアレルギーの原因と対策を詳しく解説していきます。快適な夏を過ごすために、ぜひ最後まで読んで、対策方法を実践してみてください。

夏休みも後半に差し掛かりますが、まだまだ暑い日が続きますね。プールや海水浴・花火大会など、楽しいイベントが盛りだくさんの8月ですが実はアレルギー症状が出やすい時期でもあります。

8月のアレルギー症状の主な原因

8月に多いアレルギー症状の原因は、私達の周りにかくれています。

1.花粉症

春の花粉症で有名なスギやヒノキの花粉は落ち着きを見せていますが、油断は禁物です。8月には姿を見せずに花粉を飛ばす、イネ科の植物やブタクサが花粉のピークを迎えます。稲穂が実る風景を思い浮かべてみてください。黄金色に輝く田んぼから、目に見えない程の小さな花粉が風に乗って運ばれてくる様子が想像できますか? また、ブタクサは道路脇や空き地など、至る所に生息しています。更に厄介なことにスギ花粉のアレルギーを持っている人は、イネ科の花粉にも反応しやすい場合があるので、注意が必要です。

2.ダニアレルギー

ダニは高温多湿の環境を好み、まるで蒸し風呂のような夏場に繁殖が活発になります。布団やカーペットなどは、ダニにとって快適な住処です。目には見えませんが私達が寝ている間も、ダニは布団の中で増え続けフンや死骸をまき散らしているのです。その結果、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こす原因となります。

3.カビ

カビも高温多湿を好み、8月はまさに繁殖のピークです。浴室やキッチンなど、湿気が多い場所はカビにとって絶好の住処です。お風呂場のタイルの目地やゴムパッキン、冷蔵庫の野菜室などを注意深く見てみてください。黒い斑点を見つけたら、それはカビかもしれません。カビは空気中にも漂っているので知らず知らずのうちに吸い込み、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

4.紫外線

 夏の強い紫外線は太陽からの攻撃のように肌にダメージを与えるだけでなく、アレルギー反応を引き起こすこともあります。紫外線を浴びると皮膚が赤くなったり、痒みが出たり水ぶくれができたりする症状が現れます。これは、紫外線によって皮膚が炎症を起こしている状態です。

5.汗・温度差

汗をかいた後に急激な温度変化にさらされることで、皮膚にかゆみが出たり赤い発疹が出たりする「汗アレルギー」や「寒暖差アレルギー」も夏場に多いアレルギーです。例えば暑い屋外から冷房の効いた室内へ移動したり、冷たい飲み物を飲んだ後などに体が痒くなったり蕁麻疹が出たりすることがあります。

8月のアレルギー症状を軽減するための対策

アレルギー症状を軽減するためには原因となるアレルゲンとなる敵を、近づけないようにすることが大切です。

アレルゲン対策例
花粉・外出時はマスクや眼鏡を着用する。
・帰宅後は、手洗い・うがい・洗顔・鼻うがいを徹底する。顔や髪に付着した花粉を洗い流しましょう。
・洗濯物は室内に干す。花粉が飛散している屋外に洗濯物を干すと、花粉が付着してしまいます。
ダニ・布団やカーペットをこまめに掃除機をかけ、日光に当てる。
・高温乾燥機付き洗濯機で洗濯する。
カビ・浴室やキッチンなどの湿気をこまめに拭き取り、換気をよくする。カビは湿気を好みますので、乾燥した状態を保つことが重要です。
・除湿機を使用する。
紫外線・日焼け止めクリームを塗る。紫外線は目から入ってくることもありますので、日差しの強い日はサングラスも有効です。
・帽子やサングラス、日傘などで紫外線を遮断する。
・紫外線の強い時間帯の外出を避ける。
汗・温度差・吸湿性、通気性の良い服装を選ぶ。汗を素早く吸収し、乾きやすい素材を選びましょう。綿100%や吸汗速乾素材のものがおすすめです。
・こまめに汗を拭く。
・エアコンなどで室温を適切に保つ。

8月のアレルギー症状の具体的な症状

例えば、こんな症状はありませんか?

くしゃみ、鼻水、鼻づまり

まるで風邪を引いたときのように鼻がムズムズしてくしゃみが止まらなかったり、透明な鼻水がずっと出続けたり鼻が詰まって息苦しくなったりします。

目のかゆみ・充血・涙

目がゴロゴロする異物感や、かゆくて我慢できずに擦ったり涙が止まらなくなったりします。ひどい場合は、まぶたが腫れてしまうこともあります。これは、花粉が目に入った時に起こる反応とよく似ています。

皮膚のかゆみ・湿疹

虫刺されのように皮膚が赤く腫れて、かゆみが強くなります。かゆくてかきむしってしまうと、そこから細菌が入ってとびひになってしまうこともあるので注意が必要です。

8月のアレルギー症状の一般的な症状

これらの症状は人によって、またアレルギーの原因物質によっても現れ方は様々です。
例えばアレルギーの原因として多いダニの場合、くしゃみや鼻水などの症状に加えて、咳や息苦しさを感じることもあります。これは、ダニの死骸やフンが気管支に入り、喘息のような症状を引き起こすためです。
また、8月は紫外線が強いため紫外線アレルギーを起こす人もいます。紫外線アレルギーは日光に当たった部分が赤く腫れ上がったり、かゆみを伴ったりします。ひどい場合は、水ぶくれができることもあります。

8月のアレルギー症状と他の疾患との違い

8月のアレルギー症状は、風邪などの他の病気と症状が似ていることがあります。

症状アレルギーかぜ
くしゃみ止まらないことが多い数回で治まることが多い
鼻水水っぽい黄色や緑色になることも
出ないことが多い出ることが多い
かゆみ目や鼻、皮膚がかゆいかゆみは少ない

かぜかな?と思ったら、まずは当院へご相談ください。

アレルギー症状の診断方法

当院では8月のアレルギー症状の原因を特定するために、ドロップスクリーン検査を行っています。

ドロップスクリーン検査とは

  • 注射器を使わず、指先からスタンプで採血
  • 検査後、約30分で結果が判明
  • 41項目のアレルギー物質が検査可能

この検査で患者様のアレルギー症状の原因となる物質が判明します。原因となる物質を避け生活する事で、アレルギー症状を緩和できます。
また、健康保険が適用できますので検査費用は4,740円(3割負担の方)で受診いただけます。

※価格は2024年6月1日現在
※その他、診察料や処方があった場合には処方箋料などが別途必要となります。


アレルギー症状の治療方法

アレルギー症状の治療方法は、大きく分けて3つあります。

1.アレルゲンを避ける

これはアレルギー症状を引き起こす原因となる物質を特定し、できるだけ避けるいわば「敵から逃げる」という防御策です。例えば花粉症であれば花粉の飛散量が多い時間帯の外出を控えたり、外出時にはマスクを着用したりすることが効果的です。ダニアレルギーであれば、こまめな掃除を心がけたりダニ対策グッズを使用したりするのも良いでしょう。

2.薬物療法

アレルギー症状を抑えるために、薬が処方されることがあります。抗ヒスタミン薬・ステロイド薬・ロイコトリエン拮抗薬などの種類があり、症状や体質に合わせて医師が適切な薬を選択してくれます。薬は症状を抑える効果がありますが、根本的な治療ではありません。例えば風邪薬を飲んでも風邪のウイルスを退治できないのと同じように、アレルギー症状を抑える薬を飲んでもアレルギー体質そのものを治すことはできません。

3.舌下免疫療法

特定のアレルゲンに対する体の過剰な反応を抑える治療法です。長期間にわたってアレルゲンを少量ずつ投与することで、アレルギー反応を起こしにくい体質を目指します。スギ花粉症やダニアレルギーなど、特定のアレルゲンが原因で症状が出ている場合に有効な治療法です。これは、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に慣れさせていくことで、アレルギー反応を起こりにくくする治療法です。

当院の舌下免疫療法はこちら

まとめ

8月も油断できない花粉や高温多湿で繁殖するダニ・カビなどのアレルゲンが原因で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・皮膚の炎症など様々なアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
アレルゲンを避ける対策はもちろんのこと、規則正しい生活習慣や適度な運動やストレスを溜めない工夫も大切です。
症状が重い場合や自己判断が難しい場合は、当院までご相談ください。

大石内科循環器科医院
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静岡市葵区鷹匠2-6-1
TEL:054-252-0585

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