大石内科循環器科医院

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大動脈解離で突然死しないための予防方法

2024.10.21 循環器

あなたは、突然、胸に激痛が走り、死の恐怖に襲われた経験はありますか?

大動脈解離は、まさに突然発症し命を落とす危険性の高い恐ろしい病気です。 日本では年間約1万人が発症し、その多くが高血圧や動脈硬化を背景に持っています。

しかし、決して他人事ではありません。 普段の生活習慣を見直すことで、大動脈解離のリスクを減らすことができるのです。

今回は具体的な対策として、食事、運動、禁煙など、すぐに実践できる5つのポイントをご紹介します。 ご自身や大切な家族のために、この記事を通して「大動脈解離」という病気を正しく理解し予防に繋げましょう。

大動脈解離を防ぐ生活習慣の見直し5つのポイント

大動脈解離は、血管の病気の中でも特に恐ろしい病気の一つです。しかし生活習慣を見直すことで、予防に繋がる可能性があります。今回は大動脈解離を防ぐための生活習慣の改善について、5つのポイントに絞って詳しく解説していきます。

大動脈解離のリスク因子となる高血圧を予防する

高血圧は、血管に常に高い圧力がかかっている状態です。これは、まるで風船に空気を入れたままの状態に似ています。風船は空気を入れすぎると、ちょっとした刺激でも破裂してしまう危険性がありますよね?血管も同じように常に高い圧力がかかっていると、傷つきやすくなったり硬くなったりしてしまいます。

高血圧を防ぐためには、減塩を心がけることが大切です。塩分を摂りすぎると体内の水分量が増え、血管の内側に圧力がかかりやすくなります。減塩のコツとしては醤油やソースなどの調味料を控える、加工食品を避ける、だし汁や香辛料を活用するなどがあります。

取り入れたい食材避けたい食材
野菜、果物、海藻、きのこ、こんにゃく塩分の多い加工食品(ハム、ソーセージ、漬物など)
カリウムを多く含む食品(バナナ、ほうれん草、納豆など)塩分濃度の高い調味料(醤油、ソース、味噌など)

また、適度な運動も効果的です。運動すると血管が広がり、血流が良くなるため血圧を下げる効果が期待できます。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。さらに高血圧の予防には、ストレスを溜めないことも重要です。ストレスを感じると血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。
高血圧は、自覚症状がない場合も多い病気です。そのため、定期的な血圧測定や健康診断が重要になります。

動脈硬化を防ぐ食生活の改善

動脈硬化は、血管の壁が硬くもろくなる病気です。動脈硬化が進むと血管の内側にコレステロールなどの脂質が溜まりやすくなり、血液の通り道が狭くなってしまいます。これは、まるで水道管にサビが溜まっていくように血液の流れが悪くなっていくイメージです。

動脈硬化は自覚症状が出にくい病気ですが、放置しておくと心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こす可能性があります。動脈硬化を防ぐためには、食生活の改善が重要です。

動脈硬化を防ぐためには、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。特に脂肪分の多い食事は、動脈硬化のリスクを高めるため注意が必要です。

積極的に摂りたい食品控えた方が良い食品
青魚(いわし、さばなど)脂肪分の多い肉(牛肉、豚肉など)
納豆、豆腐などの大豆製品バター、マーガリンなどの動物性脂肪を多く含む食品
野菜、きのこ、海藻類甘いお菓子やジュース

また、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂ることも大切です。食物繊維は、腸内環境を整え、コレステロールの吸収を抑える効果があります。野菜、きのこ、海藻類などを積極的に食事に取り入れるようにしましょう。

禁煙で血管への負担を軽減

たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると、血圧が上がり、血管に負担がかかりやすくなります。これは、まるでホースをぎゅっと締め付けるように、血液の流れが悪くなるイメージです。また、喫煙は、動脈硬化を促進する効果もあるため、大動脈解離のリスクを高めます。

禁煙は血管への負担を軽減し、大動脈解離のリスクを減らすために非常に効果的です。禁煙は自分自身の健康を守るだけでなく、周りの人の健康を守るためにも大切なことです。

適度な運動で血圧をコントロール

適度な運動は血圧をコントロールし、ストレスを解消する効果があります。運動不足は肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めるため注意が必要です。

ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。運動は、体力向上だけでなく気分転換にもなります。

定期的な検診で早期発見・治療

大動脈解離は、自覚症状がない場合もあるため、定期的な検診で早期発見することが重要です。健康診断では、血圧、血液検査、尿検査などが行われ、動脈硬化や糖尿病などのリスクを評価することができます。

特に高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある人は、定期的な検診を必ず受けるようにしましょう。早期発見・治療することで、大動脈解離の予防に繋がる可能性があります。

まとめ

大動脈解離は生活習慣の見直しで、予防が期待できる病気です。高血圧予防のための減塩、動脈硬化を防ぐバランスの良い食事、禁煙、適度な運動を心がけましょう。また、定期的な検診で早期発見・治療に努めることが大切です。

胸の痛みや違和感、高血圧などの生活習慣病でお悩みなら循環器専門医の当院へご相談ください。



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