大石内科循環器科医院

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もの忘れがひどいのは認知症の兆候?

2024.11.19 認知症

もの忘れがひどいのは認知症の兆候?

「あれ?鍵どこだっけ?」「さっき何をしようとしていたんだっけ?」

誰しも経験する物忘れ。しかし、その頻度や程度によっては、深刻な病気のサインかもしれません。近年、増加傾向にある認知症の初期症状として、物忘れが挙げられるケースが多くなっています。

この記事では物忘れの原因を3つの種類に分け、それぞれについて詳しく解説します。加齢による変化、ストレスや不安、そして薬の副作用…様々な要因が複雑に絡み合っている可能性も。

さらに、物忘れ外来を受診すべきサインや、そこで行われる検査、治療法についても詳しくご紹介します。早期発見・早期治療が重要な認知症をはじめとした疾患を理解することで、あなた自身やご家族の健康を守ることに繋がります。

日常生活でできる物忘れ改善のための生活習慣、食事、運動、そして記憶力アップのテクニックもご紹介します。脳を活性化し、健康な生活を送るためのヒントが満載です。

物忘れに不安を感じている方、ご自身やご家族の健康が気になる方は、ぜひこの記事を最後まで読んで、適切な対処法を見つけてください。あなたの未来の健康を守るために、今すぐ知っておくべき情報がここにあります。

物忘れの原因とその種類

「あれ?さっき何をしようとしていたんだっけ?」「この人の名前、なんだっけ?」など、物忘れは誰にでも経験のあることです。特に年齢を重ねると、物忘れが増えたように感じることがあります。

物忘れには、すぐに思い出せる軽微なものから日常生活に支障が出る深刻なものまで、程度は様々です。そして、その原因も多岐に渡ります。加齢による変化、一時的なストレス、病気のサイン、生活習慣、薬の副作用など、様々な要因が複雑に絡み合っている場合もあります。

今日は、物忘れの原因を大きく3つの種類に分けて、詳しく見ていきましょう。原因を知ることで、ご自身またはご家族の物忘れに適切に対処できるかもしれません。

認知症の初期症状とは何か

物忘れは認知症の初期症状の一つとして現れることもありますが、物忘れだけが認知症の症状ではありません。認知症は記憶障害に加えて、思考力、判断力、理解力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。

初期の認知症では、「あれ?なんだか最近おかしいな?」と感じる程度の微妙な変化であることが多いです。ご家族が異変に気付くケースも多いです。例えば、以下のような症状が見られることがあります。

  • 同じことを何度も聞いたり、言ったりする: さっき話したばかりのことを、また聞いてきたり、同じ話を何度も繰り返したりします。例えば、今日の夕食の献立を何度も尋ねる、同じ出来事について何度も話す、などです。
  • 置き忘れが増える: メガネや財布、鍵など、いつも決まった場所に置いていたものを、違う場所に置いてしまい、どこに置いたか分からなくなります。探すも見つからず、最終的に意外な場所から出てきた、という経験が増えてくるようであれば要注意です。
  • 時間や場所が分からなくなる: 今日は何日か、ここはどこかが分からなくなり、混乱することがあります。慣れた道で迷子になる、季節に合わない服装をする、といったケースも見られます。
  • 人柄が変わる: 以前は穏やかだった人が怒りっぽくなったり、逆に明るい人が急に落ち込んだりするなど、人柄が変化することがあります。些細なことでイライラする、頑固になる、無気力になる、などの変化は周囲の人から見て分かりやすい変化です。
  • 判断力が低下する: 例えば、冬に薄着で出かけたり、高額な商品を衝動的に買ってしまったり、適切な判断ができなくなります。詐欺の被害に遭いやすくなるのも、判断力の低下が原因の一つです。

これらの症状が単独ではなく、いくつか重なって現れる場合、認知症の初期症状の可能性があります。ご自身やご家族に当てはまる項目があれば、早めに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることをお勧めします。

ストレスや不安が引き起こす物忘れ

ストレスや不安は、私たちの脳に大きな負担をかけ、脳の正常な機能を阻害します。その結果、集中力や記憶力が低下し、物忘れしやすくなります。まるで、パソコンのメモリがいっぱいになって、動作が遅くなってしまうようなものです。

ストレスや不安が原因で起こる物忘れは一時的なものが多いです。例えば、

  • 仕事で大きなプレッシャーを感じている時: 重要なプレゼンテーション前や、締め切り直前などは、ストレスによって物忘れしやすくなります。
  • 家族の病気や介護で悩んでいる時: 大切な家族の病気や介護は、大きな精神的負担となり、物忘れの原因となることがあります。
  • 人間関係でトラブルを抱えている時: 職場や家庭での人間関係のトラブルは、慢性的なストレスとなり、物忘れを引き起こす可能性があります。
  • 引っ越しや転職など、環境の変化がある時: 新しい環境への適応はストレスを伴い、物忘れしやすくなることがあります。

など、心身ともに疲れている状態では、脳が正常に機能しにくくなります。

このような物忘れは原因となっているストレスや不安が解消されれば、自然と改善されることが多いです。しかし慢性的なストレスにさらされている場合は、物忘れ以外にも様々な心身の不調が現れることがあります。そのため、ストレスを適切に管理し心身のリラックスを心がけることが重要です。

薬の副作用と物忘れの関係

薬の中には、物忘れを副作用として引き起こすものがあります。高齢者は複数の薬を服用していることが多く、薬の相互作用によって副作用が出やすいため、特に注意が必要です。薬の種類によって、物忘れの症状の出方も異なります。例えば、

  • 抗不安薬: 記憶力の低下や集中力の低下を引き起こすことがあります。情報を脳に一時的に保存する「ワーキングメモリ」の働きが阻害されることが原因の一つと考えられています。
  • 睡眠薬: 眠りが深くなりすぎて、前後の記憶が曖昧になることがあります。睡眠薬の中には、服用後の行動を覚えていない「健忘」を引き起こすものもあります。
  • 抗アレルギー薬: 眠気やだるさによって、注意力が散漫になり、物忘れしやすくなることがあります。抗ヒスタミン作用を持つ薬剤で起こりやすい副作用です。
  • 降圧剤: めまいやふらつきによって、記憶が定着しにくくなることがあります。血圧が急激に低下することで、脳への血流が一時的に減少することが原因と考えられます。
  • 抗コリン作用のある薬: 排尿障害治療薬、パーキンソン病治療薬、胃腸薬など一部の薬には抗コリン作用があり、記憶力や認知機能に影響を与えることがあります。特に高齢者で影響が出やすいとされています。

これらの薬を服用している方で物忘れがひどくなったと感じたら、自己判断で服用を中止せず医師や薬剤師に相談することが大切です。薬の種類や量を調整することで、副作用を軽減できる場合があります。また、同じような作用を持つ薬でも副作用の出方には個人差があるため、ご自身の症状に合った薬を選択することが重要です。

物忘れ外来の受診について

「あれ?さっき何をしようとしていたんだっけ?」「あの人、誰だっけ?」そんな風に、物忘れが増えてきて不安を感じていませんか?物忘れは誰にでも経験のあることですが、その頻度や程度が日常生活に影響を及ぼし始めたら、物忘れ外来への受診を検討する時期かもしれません。

物忘れ外来とは、もの忘れに関する専門的な知識と経験を持つ医師が、あなたの物忘れの原因を探り、適切なアドバイスや治療を提供する場です。年齢を重ねると誰でも多少の物忘れは増えていきますが、病気が隠れている場合もあります。早期発見・早期治療が大切な病気も多いので、不安を抱え込まずに、気軽に相談してみましょう。

受診のタイミングと判断基準

「ただの物忘れ」と「病気による物忘れ」はどこで見分けるのでしょうか? 具体的な例を挙げて考えてみましょう。

例えば、スーパーに買い物に行って、いつもの調味料を買い忘れることは誰にでもある「ただの物忘れ」と言えるでしょう。しかし、冷蔵庫の中に同じ調味料が既に入っているにも関わらず、何度も同じものを買ってきてしまう、買ったこと自体を忘れてしまう、といった場合は注意が必要です。

また、人の名前が出てこない、という物忘れもよくあります。例えば、職場の同僚の名前がすぐに出てこない、という程度であれば、よくある物忘れです。しかし、毎日顔を合わせている家族の名前が出てこない、顔を見ても誰だか分からない、という場合は、病的な物忘れの可能性があります。

このように、物忘れの頻度や内容、そしてそれが日常生活にどの程度影響を及ぼしているかで、受診のタイミングを判断します。

症状程度受診の目安
同じことを何度も質問する時々、相手に指摘される程度まだ様子見で良いでしょう。メモを取る、リマインダーアプリを使うなど工夫してみましょう。
置き場所が分からなくなる鍵や財布など、日常的に使うものを頻繁に見失う注意が必要です。一度受診を検討してみましょう。
昔のことは覚えているのに、最近の出来事をすぐに忘れてしまう数日前の出来事を覚えていない早めに受診しましょう。認知症の初期症状の可能性があります。
人の名前が出てこない親しい家族や友人の名前が出てこない、会っても誰だか分からない早めに受診しましょう。認知症の初期症状の可能性があります。
時間や場所が分からなくなる慣れた道で迷子になる、今日は何曜日か分からなくなる注意が必要です。一度受診を検討してみましょう。

これらの項目以外にも、ご自身やご家族が「おかしいな?」と感じることがあれば、早めに受診することをお勧めします。

診察で行われる主な検査内容

物忘れ外来を受診すると、どのような検査が行われるのでしょうか? 患者さんにとって検査は不安なものですが、どのような目的で、どのように行われるかを知っておけば、安心して検査を受けることができます。

  • 問診: これは、医師と患者さんとの会話を通して、物忘れの状態や日常生活の様子、既往歴などを詳しく把握するためのものです。問診票への記入をお願いする場合もあります。例えば、「どのような時に物忘れをするのか?」「いつから症状に気づいたのか?」「日常生活で困っていることはあるか?」といった質問をさせていただきます。ご家族に同席していただくことで、患者さんご自身では気づきにくい変化について情報を提供いただける場合もあります。
  • 認知機能検査: 記憶力、判断力、言語能力、注意機能などの認知機能を評価するための検査です。簡単な質問に答えたり、図形を描いたりするテストなどを行います。よく用いられる検査として、MMSE(ミニメンタルステート検査)、HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)、時計描画テストなどがあります。これらの検査は、認知症の診断だけでなく、認知機能の低下度合いを客観的に評価するためにも重要です。
  • 画像検査: MRIやCTといった検査で脳の状態を調べます。脳の萎縮の程度や、脳梗塞、脳出血などの病変がないかを確認します。これらの検査は、認知症の原因を特定するために役立ちます。例えば、アルツハイマー型認知症では、特徴的な脳の萎縮パターンが見られることがあります。
  • 血液検査: 甲状腺機能低下症やビタミンB12欠乏症など、物忘れの原因となる病気がないかを調べます。これらの病気は、適切な治療を行うことで物忘れの症状が改善する可能性があります。

物忘れ外来での治療方法とケア

物忘れの原因が特定されると、その原因に合わせた治療やケアが始まります。

  • 薬物療法: アルツハイマー型認知症と診断された場合は、症状の進行を遅らせる薬や、中核症状を改善する薬が処方されることがあります。また、うつ病や不安障害などが原因で物忘れが起こっている場合は、抗うつ薬や抗不安薬などが処方されることもあります。薬の効果や副作用には個人差があるため、医師とよく相談しながら治療を進めていくことが大切です。
  • 非薬物療法: 認知症だけでなく、認知症ではない物忘れに対しても有効な治療法です。生活習慣の改善指導、認知リハビリテーション、心理療法などがあります。日常生活でできる記憶力アップの方法を具体的に教えてもらうこともできます。例えば、日記をつける、計算問題を解く、新しいことを学ぶ、といった活動を通して、認知機能の維持・向上を図ります。
  • 介護サービスの利用: 介護保険制度を利用して、訪問介護やデイサービスなどのサービスを受けることができます。ケアマネージャーが、患者さんの状態や希望に合わせた適切なサービスを紹介してくれます。

物忘れ外来では医師だけでなく、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士など、様々な専門家がチームを組んで患者さんをサポートします。一人で悩まず、まずは相談してみましょう。

物忘れ改善のための生活習慣

「最近、物忘れがひどくなった気がする…」 そう感じて不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に日常生活で頻繁に物忘れが起こると、認知症の兆候ではないかと心配になるかもしれません。

物忘れは誰にでも経験する自然な現象ですが、その頻度や程度が日常生活に支障をきたすほどであれば、対策が必要です。加齢とともに物忘れは増えていく傾向がありますが、生活習慣を改善することで、脳の健康を維持し、記憶力を保つことが期待できます。

この章では食事、運動、日常生活の工夫という3つの側面から、物忘れを改善するための具体的な方法を医師の視点も交えながらご紹介します。まるで脳の筋トレのように、楽しみながら実践できるものばかりです。ぜひ今日から生活に取り入れて、脳をいきいきと保ちましょう。

食事と脳の健康を守るポイント

脳の健康を維持するためには、バランスの取れた食事が不可欠です。特に、脳の働きを活発にする栄養素を積極的に摂るように心がけましょう。私が外来で患者さんによくお伝えする食事のポイントは、次の3点です。

  1. DHA・EPA: DHAやEPAは、マグロ、サバ、イワシ、サンマなどの青魚に多く含まれる必須脂肪酸です。これらは脳の神経細胞の膜を構成する重要な成分であり、情報伝達をスムーズにする働きがあります。神経細胞の情報伝達が円滑に行われることで、記憶力や学習能力の向上に繋がります。外来では、患者さんに「週に2~3回は青魚を食べるように」とアドバイスしています。焼き魚、煮魚、刺身など、様々な調理法で楽しめるので、無理なく続けられる方法を見つけてみてください。缶詰を利用するのも手軽で良いでしょう。
  2. 抗酸化物質: 抗酸化物質は、活性酸素による細胞の損傷を防ぐ働きがあります。活性酸素は、ストレスや紫外線、大気汚染などによって体内で発生し、細胞を酸化させて老化を促進させる原因物質です。脳は特に酸化されやすい器官であるため、抗酸化物質を積極的に摂取することが重要です。ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどの抗酸化物質は、ブロッコリー、ほうれん草などの緑黄色野菜、いちご、ブルーベリーなどのベリー類に豊富に含まれています。これらの食品をバランスよく摂取することで、脳の老化を防ぎ、認知機能の低下を予防することができます。私は、患者さんには「毎日の食事で、できる限り多くの色の野菜や果物を摂るように」と指導しています。色の濃い野菜や果物には、抗酸化物質が豊富に含まれているからです。
  3. 適切な水分補給: 私たちの脳は約80%が水分でできています。水分が不足すると、脳の働きが低下し、集中力の欠如や物忘れにつながりやすくなります。高齢の方は特に、のどの渇きを感じにくくなるため、意識的に水分を摂取することが大切です。1日に1.5~2リットル程度の水分をこまめに摂るように心がけましょう。水やお茶だけでなく、スープや味噌汁なども水分補給に役立ちます。

運動がもたらす脳への効果

運動は、体だけでなく脳にも良い影響を与えます。軽い運動でも、脳への血流が改善され、神経細胞の成長が促されることで、記憶力や集中力、思考力などの認知機能の向上が期待できます。

  • ウォーキング: 毎日30分のウォーキングを続けることで、脳由来神経栄養因子(BDNF)という、神経細胞の成長を促進する物質の分泌が増加することが分かっています。BDNFは、記憶や学習に重要な役割を果たす海馬という脳の領域の神経細胞を増やす働きがあるため、ウォーキングは認知症予防にも効果的です。近所の公園を散歩したり、通勤時に一駅分歩いたりするなど、日常生活に取り入れやすい運動です。
  • 軽いジョギング: ウォーキングよりも少し負荷の高いジョギングも、脳への血流を促進し、認知機能の向上に効果的です。ただし、息が切れるほどの激しい運動は、かえってストレスホルモンを分泌させてしまうため、適度な強度で行うことが大切です。
  • ヨガやストレッチ: ヨガやストレッチは、心身のリラックスをもたらし、ストレスを軽減する効果があります。ストレスは物忘れの原因の一つであるため、ストレスを上手に管理することも記憶力維持に繋がります。ヨガやストレッチは、自宅でも手軽に行えるので、継続しやすい運動です。

日常生活でできる記憶力UPのテクニック

日常生活の中で、脳を積極的に使う習慣を身につけることで、記憶力を鍛え、認知機能の低下を予防することができます。

  1. メモを取る習慣: 買い物リストやToDoリスト、予定などをメモに取る習慣は、記憶の外部化に役立つだけでなく、記憶の定着を促す効果もあります。「後で思い出そう」とするよりも、すぐにメモを取るように心がけましょう。最近はスマートフォンのメモ機能やアプリも充実しているので、活用してみるのも良いでしょう。
  2. 新しいことを学ぶ: 新しいことを学ぶことは、脳に刺激を与え、神経細胞の繋がりを強化する効果があります。語学学習、楽器演奏、料理、パソコン操作など、何歳になっても新しいことに挑戦することは、脳の活性化に大きく貢献します。地域のサークル活動やカルチャーセンターなどを利用して、興味のある分野に挑戦してみるのも良いでしょう。
  3. 人と積極的にコミュニケーションをとる: 人と会話をすることは、脳を活性化させる効果があります。家族や友人との会話、趣味のサークルへの参加、ボランティア活動など、積極的に人と関わる機会を増やすことで、脳を刺激し、認知機能の維持・向上に繋げることができます。

これらの生活習慣を継続することで物忘れの改善だけでなく、認知症の予防にも繋がると考えられています。無理なく楽しみながら、今日から実践してみましょう。

まとめ

物忘れは加齢やストレス、病気など様々な原因で起こり程度の差も大きい。軽微なものは心配ないが、日常生活に支障をきたす場合は注意が必要だ。

認知症は物忘れ以外にも、思考力・判断力の低下など複数の症状を伴う。同じことを繰り返す、置き忘れが多い、時間や場所が分からなくなる、人柄が変わる、判断力が低下するなど、複数の症状が認められる場合は、早めに医療機関を受診することが重要だ。

ストレスや不安も物忘れの原因となる。仕事や人間関係、環境の変化などによるストレスは一時的な物忘れを引き起こすことがある。慢性的なストレスは心身に悪影響を及ぼすため、ストレス軽減策を講じる必要がある。

薬の副作用も物忘れの原因となりうる。抗不安薬、睡眠薬、抗アレルギー薬など、複数の薬を服用している高齢者は特に注意が必要だ。物忘れが悪化したと感じたら、自己判断で薬を中止せず、医師や薬剤師に相談することが大切である。

物忘れが気になる場合は、物忘れ外来を受診することを検討しよう。問診、認知機能検査、画像検査、血液検査などを行い、原因を特定し、薬物療法や非薬物療法、介護サービスなどを検討する。

生活習慣の改善も物忘れの予防・改善に有効だ。青魚、緑黄色野菜などを摂取し、適度な運動を行い、新しいことを学ぶ、メモを取る、人とコミュニケーションを取るといった習慣を身につけることが重要となる。

当院は物忘れ外来を行っております。また。認知対応型通所介護センター(デイサービス)も併設しておりますので、気になる症状等がある方は当院にご相談ください。



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