大石内科循環器科医院

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7月のアレルギー症状その現因は?

2024.06.27 アレルギー科花粉症

7月。夏本番を目前に、アウトドアやレジャーに心躍る季節。しかし、実はこの時期、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどに悩まされる方が急増する、隠れた花粉シーズンでもあるのです。 実は7月は、スギやヒノキとは違う、カモガヤやブタクサなど、様々な植物の花粉が飛び交う時期。知らないうちに花粉症の症状に悩まされているかもしれません。

本記事では、7月の花粉症の原因となる植物の種類や特徴、具体的な症状、そして効果的な対策方法まで、詳しく解説していきます。快適な夏を過ごすために、7月の花粉症対策を万全にしましょう。

もしかして、最近くしゃみや鼻水が止まらない…? 目のかゆみが気になる…? それは、7月に飛散する花粉症のせいかもしれません。 実は7月は、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリといったイネ科の植物や、ブタクサ、ヨモギといったキク科の植物の花粉が飛散する時期。これらの花粉が原因で、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。

本記事では、7月の花粉症の原因や症状、そして最新の検査方法まで、詳しく解説。具体的な対策方法もご紹介するので、7月の花粉症に悩まされている方は必見です。

7月に見られる花粉症の原因植物

7月は、お出かけが楽しみな季節ですね。しかし、花粉症の方にとっては、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどに悩まされる時期の始まりでもあります。

実は7月はスギやヒノキの花粉シーズンとは異なり、別の植物の花粉が飛散する時期なのです。代表的なものとしては、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどのイネ科の植物、そしてブタクサ、ヨモギなどのキク科の植物が挙げられます。これらの植物は風によって花粉が遠くまで運ばれるため、気づかないうちに症状が出てしまうこともあります。

今回は、これらの植物の特徴と、引き起こされる症状について、さらに詳しく見ていきましょう。

カモガヤの特徴と症状

カモガヤは、道端や空き地、河川敷など、どこにでも生えているイネ科の植物です。5月から7月にかけて花粉を飛ばし、花粉症の原因となります。特に6月から7月にかけて花粉の飛散量がピークを迎えます。

高さは50cmから1mほどで、特徴的な円錐形の穂をしています。この穂から大量の花粉が放出され、風に乗って広範囲に拡散します。そのため、カモガヤの生えている場所から離れた場所でも、症状が現れることがあります。

カモガヤ花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など、他の花粉症と大きな違いはありません。また、のどのかゆみやくしゃみ、咳といった症状が出ることもあります。重症の場合には、喘息発作を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

ハルガヤの特徴と症状

ハルガヤもカモガヤと同じイネ科の植物です。カモガヤよりも少し早く、4月から6月にかけて花粉を飛ばします。乾燥した場所を好み、日当たりの良い場所に群生していることが多いです。

ハルガヤは、カモガヤと同様に、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など、典型的な花粉症の症状を引き起こします。

カモガヤとの見分け方は難しいですが、開花時期が若干ずれているため、花粉症の症状が現れる時期である程度推測できます。4月~5月に症状が強い場合はハルガヤ、6月~7月に症状が強い場合はカモガヤの影響が強い可能性があります。もちろん両方の花粉に反応している方もいらっしゃいます。

オオアワガエリの特徴と症状

オオアワガエリは、7月から9月にかけて花粉を飛ばすイネ科の植物です。高さは1mから2mにもなり、他のイネ科植物に比べて大きく成長するのが特徴です。河川敷や道端、空き地などでよく見られます。

オオアワガエリの花粉症の症状も、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など、他の花粉症と同様です。

ブタクサの特徴と症状

ブタクサは、キク科の植物で、8月から10月にかけて花粉を飛ばします。7月にはまだ花粉の飛散量は少ないですが、8月頃から急激に増加します。道端や空き地、河川敷などに生えています。

ブタクサ花粉症の症状も、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など、他の花粉症と同様です。秋の花粉症の代表格であり、スギ花粉症と同様に重症化しやすいことが知られています。

ヨモギの特徴と症状

ヨモギもキク科の植物で、ブタクサと同じく8月から10月にかけて花粉を飛ばします。日当たりの良い道端や河川敷、空き地などに生えています。ヨモギは、草餅の材料としても知られています。

ヨモギ花粉症の症状も、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目などのアレルギー症状を引き起こします。

7月の花粉症は、複数の植物の花粉が原因となるため、原因を特定することが難しい場合もあります。症状が続く場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることをお勧めします。

7月の花粉症によくみられる症状と対処法

7月は、夏本番に向けて気温が上がり、過ごしやすい日も増えてきます。海水浴やキャンプなど、アウトドアでアクティブに過ごしたい時期ですね。しかし、この7月も花粉症に悩まされる方は少なくありません。

実は、7月はスギやヒノキの花粉シーズンとは異なり、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリといったイネ科の植物や、ブタクサ、ヨモギといったキク科の植物の花粉が飛散する時期なのです。これらの花粉によって、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。

せっかくの楽しい季節を花粉症で台無しにしないためにも、7月の花粉症について正しい知識を身につけ、適切な対策を行いましょう。

花粉症の代表的な症状5選
(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、皮膚のかゆみなど)

花粉症の症状は人それぞれですが、代表的な症状として次の5つが挙げられます。

  1. くしゃみ: 花粉が鼻に入ると、異物と認識され、それを体外に出そうとする働きによってくしゃみが起こります。連続して何度もくしゃみが出たり、突然激しいくしゃみが止まらなくなったりすることがあります。
  2. 鼻水: 鼻の粘膜が花粉の刺激によって炎症を起こし、過剰な鼻水が分泌されます。水のようにサラサラとした鼻水が特徴で、ティッシュが手放せないほど大量に出ることもあります。
  3. 鼻づまり: 鼻の粘膜が腫れることで、鼻腔が狭くなり、鼻が詰まります。呼吸がしづらくなったり、嗅覚が鈍くなったりすることもあります。また、鼻づまりによって集中力が低下したり、睡眠の質が悪くなったりすることもありますので、日常生活にも大きな影響を与えます。
  4. 目のかゆみ: 花粉が目に入ると、目の粘膜にも炎症が起こり、かゆみが生じます。かゆくて我慢できずに目をこすってしまうと、症状が悪化し、充血や涙目、まぶたの腫れなどを引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。
  5. 皮膚のかゆみ: 花粉が皮膚に付着すると、皮膚炎を起こし、かゆみを生じることがあります。特に、顔や首、腕など露出している部分にかゆみが現れやすいです。かゆみを我慢できずに掻きむしってしまうと、皮膚が傷つき、炎症が悪化してしまう可能性があります。

花粉症の症状別対処法(抗ヒスタミン薬、点鼻薬、点眼薬など)

花粉症の症状を抑えるためには、薬物療法が有効です。症状に合わせて適切な薬を使用することで、つらい症状を軽減することができます。

  • 抗ヒスタミン薬: くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を緩和する薬です。飲み薬、点鼻薬、点眼薬など様々な種類があります。眠気などの副作用が現れる場合もありますので、医師や薬剤師に相談しながら使用するようにしましょう。第二世代、第三世代の抗ヒスタミン薬は、副作用が少ない傾向にあります。
  • 点鼻薬: 鼻づまりを改善する薬です。血管収縮剤とステロイド剤の2種類があります。血管収縮剤は即効性がありますが、連用すると効果が弱まったり、鼻の粘膜を傷つけたりする可能性がありますので、使用期間には注意が必要です。ステロイド点鼻薬は、炎症を抑える効果が高く、長期的な使用も可能です。
  • 点眼薬: 目のかゆみや充血などの症状を緩和する薬です。抗ヒスタミン作用のあるもの、炎症を抑えるステロイド剤が含まれるもの、ヒスタミンを放出する肥満細胞の働きを抑える抗アレルギー点眼薬など、様々な種類があります。

花粉症の予防策(マスク、メガネ、空気清浄機、洗顔など)

花粉症の症状を悪化させないためには、花粉を体内に取り込まない、もしくは付着させない工夫が重要です。日常生活で実践できる予防策をいくつかご紹介します。

  • マスクの着用: 花粉の吸入を抑制する効果があります。花粉症対策用の高性能マスクも市販されていますので、花粉の飛散量が多い日は着用を検討しましょう。
  • メガネの着用: 花粉が目に入るのを防ぎ、目のかゆみや充血を軽減します。花粉症対策用のメガネも販売されています。
  • 空気清浄機の使用: 室内の花粉を除去し、清潔な状態を保ちます。高性能フィルターを搭載した空気清浄機は、花粉だけでなく、PM2.5やハウスダストなどの除去にも効果的です。
  • 洗顔とうがい: 帰宅後すぐに洗顔とうがいを行い、顔や喉に付着した花粉を洗い流しましょう。
  • 室内干し: 洗濯物を外に干すと花粉が付着しますので、花粉の飛散量が多い日は室内干しを心がけましょう。
  • 花粉情報: テレビやインターネット、アプリなどで毎日の花粉飛散情報を確認し、花粉の多い日は外出を控えたり、上記の対策を徹底したりするようにしましょう。

花粉症と似た症状の病気(風邪、ハウスダストアレルギーなど)との見分け方

花粉症の症状は、風邪やハウスダストアレルギーなど、他の病気の症状と似ていることがあり、自己判断で治療を行うと症状が悪化することもあります。

風邪は、くしゃみや鼻水、鼻づまりに加えて、発熱や喉の痛み、倦怠感などの症状が現れることが多いです。一方、花粉症では、発熱や喉の痛みはあまり見られません。また、ハウスダストアレルギーは、年間を通して症状が現れるのに対し、花粉症は特定の季節にのみ症状が現れます。

これらの情報からある程度症状の原因を推測することはできますが、素人判断は禁物です。医療機関を受診し、医師による適切な診断を受けることが重要です。医師は、症状や問診に加えて、血液検査や皮膚テストなどを行い、正確な診断を行います。

ドロップスクリーン検査でわかること

7月は、過ごしやすい気候でアウトドアを楽しむ機会が増えますが、実は花粉症の症状に悩まされる方も多い時期です。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…もしかしたら、それはカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリといった7月に飛散する花粉が原因かもしれません。

アレルギーの原因を特定し、適切な対策を取るためには、まず何が原因物質なのかを知ることが重要です。そこで今回は、少量の血液で様々なアレルギーの原因を調べることができる「ドロップスクリーン検査」について詳しく解説します。この検査は、指先からほんの数滴の血液を採取するだけで、41種類ものアレルゲン(アレルギーの原因物質)を一度に調べることができ、迅速な診断と治療開始を可能にします。

ドロップスクリーン検査とは?

ドロップスクリーン検査とは、微量採血でアレルギーの原因物質(アレルゲン)を特定する検査です。従来の採血では注射器を用いて静脈から採血しますが、ドロップスクリーン検査では、指先を専用のランセット(針)で軽く刺して、数滴の血液を採取するだけで済みます。

検査に必要な血液量は少量で済みます。また、一度に多くのアレルゲンを調べることができます。

ドロップスクリーン検査の方法と費用

ドロップスクリーン検査は、非常に簡便な手順で行われます。まず、看護師がアルコール綿で指先を消毒し、専用のランセットを使って皮膚を少しだけ刺します。チクッとする程度の痛みはありますが、すぐに終わります。そして、出てきた血液を専用の検査キットに滴下し、約30分間反応を待ちます。

検査キットには、様々なアレルゲンが含まれており、もし患者さんがそのアレルゲンに感作されている場合、血液中の特異的IgE抗体とアレルゲンが反応し、目に見える変化が現れます。この反応の有無と強さを確認することで、アレルギーの原因物質を特定することができるのです。

検査項目には、7月に飛散するカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリに加え、ブタクサ、ヨモギ、ハウスダスト、ダニなど、様々なアレルギーの原因物質が含まれています。

当院では、健康保険適用のアレルギー検査のため、検査費用は4,740円(3割負担の方)で受診いただけます。※その他、診察料や処方があった場合には処方箋料などが別途必要になります。

ドロップスクリーン検査でわかるアレルギーの種類

ドロップスクリーン検査では、一度に最大41種類ものアレルゲンを調べることが可能です。具体的には、7月に飛散ピークを迎えるカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどのイネ科の花粉、ブタクサ、ヨモギなどのキク科の花粉、さらに一年を通して私たちの身の回りに存在するハウスダスト(室内塵)、ダニ、ペットの毛、カビなど、多岐にわたるアレルゲンが含まれています。

これらのアレルゲンに対するIgE抗体の有無を調べることで、患者さんがどのような物質にアレルギー反応を示すのかを明らかにすることができます。例えば、7月に花粉症の症状が出ている患者さんが、カモガヤやハルガヤに陽性反応を示した場合、これらの花粉が症状の原因である可能性が高いと判断できます。

まとめ

7月に見られるアレルギー症状の原因となる植物やその症状、対処法、予防策、そしてアレルギー検査について解説しました。7月はカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリなどのイネ科植物や、ブタクサ、ヨモギなどのキク科植物の花粉が飛散する時期です。これらの花粉によって、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど、様々なアレルギー症状が現れることがあります。

つらい症状を軽減するためには、原因となる花粉を特定し、適切な対処法を行うことが重要です。自己判断で治療を行うと症状が悪化することもありますので、症状が気になる場合は、医療機関を受診し、ドロップスクリーン検査などのアレルギー検査を受けることをおすすめします。検査結果をもとに、医師と相談しながら、自分に合った治療法や予防策を見つけていきましょう。

7月のくしゃみや鼻水などのアレルギー症状でお困りの方は、当院のアレルギー科をご利用ください。



大石内科循環器科医院
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