大石内科循環器科医院

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【セルフチェック】あなたのむくみを診断!危険な病気の可能性も…?

2024.06.25

「朝、顔がパンパンで気になる・・・」

ということはありませんか? 実は、むくみのサインかもしれません。むくみは、体の中に余分な水分が溜まってしまうことで起こり、医学的には「浮腫」とも呼ばれます。

この記事ではむくみの原因や種類、自宅でできるチェック方法、そして効果的な治療法や予防策について解説します。むくみの正しい知識を身につけることで、健康管理に役立つだけでなく、潜在的な病気のリスクを早期に発見することができるかもしれません。

むくみについてより詳しく知りたい方はぜひ次の記事もご覧ください。
【医師監修】足のむくみの原因と解消法を徹底解説!放置すると危険なワケとは?

むくみのセルフチェック方法

むくみは、体の組織や皮膚に余分な水分が溜まった状態のことです。誰でも一度は経験する身近な症状ですが、実は重大な病気のサインの可能性も隠れています。

ここでは、自分で手軽にむくみのチェックができるポイントを紹介しています。

自宅でできるむくみのチェックポイント

むくみかな?と思ったら、まずは自宅で簡単にできるチェックをしてみましょう。

  • 靴下のゴムの跡がくっきり残っていませんか?
    夕方になると、朝履いていた靴下のゴムの跡がくっきり残っていることはありませんか?日中の活動によって足に水分が溜まり、むくみが起きているサインかもしれません。
  • 足のすねの骨を押して、へこみが戻りにくくなってはいませんか?
    足のすねの骨のすぐ横を、指でグッと数秒間押してみてください。指を離した時に、へこみがなかなか戻らない場合は、むくみが疑われます。
  • 朝と比べて、夕方の方が足が太くなってはいませんか?
    朝と夕方では、重力の影響で足に水分が溜まりやすくなるため、むくみやすくなります。デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い人は、足のむくみに注意が必要です。

上記のチェックポイントに複数当てはまる場合は、むくみが起きている可能性があります。むくみが気になる場合は、自己判断せずに、医療機関を受診して医師に相談するようにしましょう。

むくみの原因と種類

むくみの発生原因もさまざまです。ここでは、むくみの原因と種類、特徴について確認していきましょう。

むくみの主な原因

むくみの原因は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、毎日の生活習慣が関係している場合です。塩分や水分の摂りすぎは、むくみの大きな原因となります。体内の塩分濃度を一定に保とうとするため、塩分を摂りすぎると水分を溜めて薄めるようとします。

立ち仕事やデスクワークなど、長時間同じ姿勢でいることも、むくみにつながりやすいです。収縮してしまい、血液が足に滞留することで、血液を心臓に送り返す足の筋肉のポンプ作用が弱まるためです。

飛行機のエコノミークラス症候群のように、長時間座り続けることでも足の静脈に血栓(血の塊)ができやすく、むくみが悪化する可能性があります。

2つ目は、病気のサインとしてむくみが現れる場合です。心臓や腎臓、肝臓などの病気がある場合、むくみが起こりやすくなります。それぞれの臓器は体内の水分バランスを調整する役割を担っているため、病気になると機能が低下して、むくみが生じやすくなります。

むくみの種類と特徴

むくみは、体のどこに現れるかによって、原因となる病気が異なります。全身にむくみが現れる場合は、心臓や腎臓の機能が低下しているサインかもしれません。足だけにむくみが現れる場合は、足の静脈に異常がある「静脈瘤」や、リンパの流れが滞る「リンパ浮腫」の可能性が考えられます。

静脈瘤は、足の静脈弁が壊れてしまい、血液が逆流することで血管が浮き出てくる病気です。リンパ浮腫は、リンパ管が詰まったり損傷したりすることで、リンパ液がうまく流れなくなってむくみが生じる病気です。

むくみは、放置すると病気を悪化させてしまう可能性もあるため、注意しましょう。むくみを放置することで、静脈瘤が悪化し、皮膚炎や潰瘍を引き起こす可能性があります。むくみが心臓病や腎臓病のサインである場合、早期に治療を開始することで、病状の進行を抑制できる可能性が高いです。

むくみの治療法と予防策

むくみの治療法や対処方法、予防策について確認していきましょう。対策を知っていることで、むくみの予防や改善ができ、より健康的な生活を送れます。

むくみの治療法と対処方法

むくみの治療は原因によってアプローチが変わります。心臓病が原因でむくみが起きている場合は心臓のポンプ機能を助ける薬を使うなど、心臓病の治療が最優先です。

むくみを引き起こす原因の治療に加えて、むくみそのものを和らげる方法もあるので、ぜひ知っておきましょう。

  • 弾性ストッキングや弾性包帯の着用
    弾性ストッキングや弾性包帯は、脚に適度な圧力をかけることで、静脈を通って心臓に戻る血液の流れを助けます。
  • マッサージ
    リンパマッサージは、リンパ液の流れを促進することで、溜まった水分を排出するのを助けます。
  • 利尿剤
    利尿剤は尿の量を増やすことで、体内の余分な水分を排出させる薬です。利尿剤の使用は、医師の指示に従う必要があります。
  • 塩分制限
    塩分の摂りすぎは、体内の水分量を増加させ、むくみを悪化させる可能性があります。

むくみの予防策と改善方法

むくみを予防するために、日常生活でできることは意外とたくさんあるので、ぜひ意識しましょう。

  • 適度な運動
    運動不足は血液の循環が悪くなり、むくみが起こりやすくなる原因となります。1日30分程度のウォーキングなどの軽い運動は、ふくらはぎの筋肉ポンプにはたらきかけて血液循環を促進させるため、むくみ予防に効果的です。
  • 塩分を控える
    塩分の摂りすぎは体内の水分量を増加させ、むくみの原因となります。減塩のための工夫として、香辛料やハーブ、柑橘類などを活用しましょう。カリウムを多く含む野菜や果物も積極的に摂るように心がけましょう。
  • 同じ姿勢を長時間続けない
    デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、1時間に1回程度は立ち上がって軽くストレッチをしましょう。こまめに休憩することを意識してください。
  • 足を心臓よりも高くして休む
    足を高くすることで、重力によって水分が体の下のほうに溜まるのを防げます。就寝時には、足の下にクッションなどを置いて少し高くするのがおすすめです。
  • アルコールを控える
    アルコールは利尿作用があるため、一時的にむくみが改善したように感じることがあります。しかし実際には、脱水症状を引き起こし、むくみを悪化させる可能性があるので注意が必要です。

むくみを放置せずに原因を探り、適切な対処をすることが大切です。

まとめ

むくみの原因はさまざまですが、大きく分けて「生活習慣の乱れ」と「病気のサイン」の2つが考えられます。むくみを放置すると体の不調につながったり、病気が隠れていたりする場合もあるので注意が必要です。

むくみは生活習慣の乱れや病気のサインとして以下のように現れる可能性があります。

  • 靴下のゴムの跡が残る
  • すねの骨を押すとへこみが戻りにくい
  • 朝より夕方の方が足が太くなる

予防と改善のポイントは以下のとおりです。

  • 適度な運動を心がける
  • 塩分摂取を控える
  • 長時間同じ姿勢を避ける
  • 足を高くして休む

足のむくみで悩んでいる方は、循環器内科へ行くことをおすすめします。静岡県でむくみにお悩みの方は、院長が循環器専門医の大石内科循環器科医院へぜひお越しください。

参考文献


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