夜中に何度も目が覚めてしまう、朝起きてもスッキリしない、日中に強い眠気を感じる…もしかして、あなたは「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
2020年には、日本の成人の約10%が睡眠時無呼吸症候群と推定されています。この病気は、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまうため、健康面だけでなく、日常生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
しかし、多くの場合、自分ではなかなか気づくことができません。もし、これらの症状に心当たりがある方は、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群を疑った場合、何科を受診すれば良いのか、それぞれの診療科の特徴や役割について詳しく解説していきます。
「もしかして、睡眠時無呼吸症候群…?」と感じて病院に行こうと思っても、何科を受診すれば良いか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか? 内科? 呼吸科? 耳鼻科? 確かに、いくつもの候補が思い浮かびますよね。実は、睡眠時無呼吸症候群は様々な要因で起こるため、複数の診療科が治療に関わっているんです。
例えば、風邪をひいた時を思い出してみてください。熱が出て喉が痛い時は内科に行きますよね。では、鼻水が止まらない時はどうでしょう? 耳鼻科を受診する方が多いのではないでしょうか。 睡眠時無呼吸症候群も、症状や原因によって適切な診療科は異なってきます。
この章では、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある際に、どの診療科を受診すれば良いのか、それぞれの診療科の役割や特徴を踏まえてわかりやすく解説していきます。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)とは、睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。簡単に言うと、寝ている間に呼吸が「ピタッ」「ピタッ」と何度も止まってしまう状態です。
眠っている間の出来事なので、自分ではなかなか気づくことが難しい病気ですが、自覚症状としては、下記のようなものがあります。
これらの症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早めに医療機関への受診を検討しましょう。
睡眠時無呼吸症候群は、様々な診療科で診断・治療が可能です。主な診療科と、それぞれの特徴は以下の通りです。
診療科 | 特徴 |
---|---|
循環器内科 | 睡眠時無呼吸症候群になると血管に負担がかかりやすく、高血圧や心臓病・血管系の疾患(循環器疾患)と関連が深く「脳梗塞」「心筋梗塞」「狭心症」「糖尿病」などの疾患のリスクや悪影響を及ぼすことが報告されています。循環器専門医は睡眠だけを診るのではなく疾患予防を念頭に、患者様を総合的に診ることができます。 |
呼吸器内科 | 肺や気管支など、呼吸に関わる臓器の病気を専門的に診る診療科です。睡眠時無呼吸症候群の原因となる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の多くは、気道の閉塞が原因で起こるため、呼吸器内科で診断・治療を行うことができます。 |
耳鼻咽喉科 | 鼻、耳、喉の病気を専門的に診る診療科です。睡眠時無呼吸症候群の原因となる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の中には、扁桃腺肥大やアデノイド肥大など、耳鼻咽喉科的な要因で気道が狭くなっているケースもあります。 |
精神科・心療内科 | 精神的なストレスや不眠などが原因で睡眠時無呼吸症候群が悪化することがあります。そのため、必要に応じて精神科や心療内科の医師と連携して治療を行うこともあります。 |
歯科・口腔外科 | あごの骨の形状や歯並びが原因で気道が狭くなっている場合は、歯科や口腔外科でマウスピースを作成して治療を行うことがあります。 |
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気で、朝起きた時の頭痛や日中の強い眠気などが症状として現れます。
原因は様々で、気道の閉塞・扁桃腺肥大・アデノイド肥大・肥満などがあります。そのため、どの診療科を受診すれば良いか迷う方も多いでしょう。 そんな方は、まずは当院にご相談ください。
当院では、いびき・睡眠無呼吸外来を行っており睡眠時無呼吸症候群の治療に力を入れています。
当院のいびき・睡眠無呼吸外来の特徴は
もちろん診療状況によって、耳鼻科や口腔外科へのご紹介もいたします。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
大石内科循環器科医院
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