健康診断で「血圧が高い」と指摘されたことはありますか?「別に症状もないし大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。しかし、高血圧は自覚症状が出にくい病気の代表格。知らないうちに進行し、動悸などの不快な症状を引き起こすことがあります。
「最近、胸がドキドキすることが増えた」「夜中に目が覚めるほど動悸がする」と感じている方は、高血圧が原因かもしれません。
この記事では、高血圧と動悸の関係性について、具体的な症例も交えながら解説していきます。動悸の原因や症状、適切な対処法について理解することで、早期発見・治療につなげましょう。
健康診断で「ちょっと血圧が高いね」と指摘されたことがあるあなた。その後の血圧はどうですか?
「最近は測っていないからわからない」「別に症状もないし大丈夫」
そう思っている方もいるかもしれません。しかし、高血圧は自覚症状が出にくい病気の代表格。知らないうちに進行し、ある日突然、動悸などの不快な症状を引き起こすことがあります。
今回は高血圧と動悸の関係性について、具体的な症例も交えながらわかりやすく解説していきます。
高血圧というのは、心臓から送り出される血液の圧力が高い状態のことを指します。
心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を担っています。高血圧の状態になると、このポンプは高い圧力に逆らって血液を送り出さなければならず、大きな負担がかかってしまいます。
例えば普段運動習慣のない人が、重い荷物を背負って山道を登る姿を想像してみてください。息が切れ、心臓がドキドキと速く鼓動するのが感じられるでしょう。高血圧の状態は、心臓にとって、これと似たような状態といえます。
常に大きな負担がかかり続けることで心臓は疲弊し、そのサインとして動悸などの症状が現れるのです。
動悸は、高血圧以外にも様々な原因で起こることがあります。例えば学生時代、体育の授業でマラソンをした後や、大事なプレゼンテーションの前など誰でも心臓がドキドキと速く脈打つ経験をしたことがあるのではないでしょうか?
このように激しい運動後や緊張した時、コーヒーやアルコールを摂取した後などは、一時的に動悸を感じることは珍しくありません。
また貧血や甲状腺機能亢進症などの病気、ストレス、睡眠不足、疲労なども動悸の原因となることがあります。
動悸を引き起こす主な要因を以下にまとめました。
高血圧による動悸の特徴は、安静時や夜間にも起こりやすいという点です。高血圧による動悸は、以下のような様々な症状が現れます。
これらの症状は、起床時や就寝前に強くなる傾向があります。
「最近、朝起きるときに動悸がする」「夜なかなか寝付けない」といった症状がある方は、一度、ご自身の血圧を測ってみることをおすすめします。
高血圧は自覚症状が出にくい病気ですが、動悸などの症状が現れることがあります。動悸は高血圧以外にも様々な原因で起こりえますが、高血圧による動悸は安静時や夜間にも起こりやすく、胸がドキドキする、脈打つのが強く感じられる、脈が速くなるなどの症状が現れます。
起床時や就寝前に症状が強い場合は、血圧測定をおすすめします。高血圧や動悸が気になる場合は、循環器科の専門医の当院にご相談ください。
大石内科循環器科医院
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