大石内科循環器科医院

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胸が痛いときには何科を受診すればいい?

2024.10.16 循環器

胸の痛みは日常生活で多くの人が経験する身近な症状ですが、実は重篤な病気のサインである可能性も潜んでいます。「ただの疲れかな?」と安易に考えて放置すると、命に関わる事態に発展するケースも。

「胸が痛いけど、一体何科を受診すればいいの?」

そんな疑問をお持ちの方のために今回は胸の痛みの原因別に適切な診療科を紹介し、受診すべき科の見分け方や、診断に必要な検査について解説します。

胸の痛みの原因は様々です。心筋梗塞のような命に関わる病気から逆流性食道炎や肋間神経痛など、比較的軽度の病気まで様々な可能性が考えられます。

この記事では胸の痛みの原因を理解し適切な医療機関を受診することで、安心できる治療へと繋がるように具体的な情報を提供します。

胸が痛いときはどの科を受診すればよいか?知っておくべき4つのポイント

突然ですが、皆さんは「胸の痛み」を感じたことはありますか?

日常生活で経験することの多い症状の一つである胸の痛み。実は、その裏には様々な原因が潜んでおり、重篤な病気のサインである可能性も少なくありません。

「この胸の痛みは一体何だろう?」 「病院に行くべき?でも、何科を受診すればいいんだろう?」

今回は、そんな不安を抱える方のために胸の痛みが起きた際に、どの診療科を受診すればよいのか4つのポイントに絞って解説していきます。

心筋梗塞の症状を見分けるためのチェックリスト

胸の痛みと聞いて、まず思い浮かぶ病気の一つに「心筋梗塞」があります。心筋梗塞は心臓の血管が詰まってしまい、心臓の筋肉に栄養や酸素が行き渡らなくなる病気です。

「心臓が壊死する」と聞くと、まるでドラマのような話に聞こえるかもしれませんが、これは現実であり放置すれば命に関わる危険性もあります。

心筋梗塞の症状は、下記のようなものがあります。

  • 強烈な胸の痛み: まるで心臓を握りつぶされるような、非常に強い痛みを感じます。
  • 持続する痛み: 通常、30分以上痛みが続くことが多くあります。
  • 吐き気や嘔吐: 胸の痛みに伴い、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
  • 冷や汗: 突然、冷や汗をかくことがあります。
  • 息切れ: 呼吸が苦しくなることがあります。

これらの症状にいくつか当てはまる場合は、迷わずすぐに救急車を呼びましょう。 一秒でも早い治療開始が、あなたの命を救う鍵となります。

症状チェック
胸の痛みが30分以上続いている
冷や汗を伴っている
吐き気や嘔吐がある
息苦しさを感じる
動悸がする
痛みは背中や左腕、あご、歯などに広がる

胸痛を引き起こす他の病気とその特徴

胸の痛みは心筋梗塞以外にも、様々な病気が原因で起こる可能性があります。心臓以外の病気でも胸の痛みを感じることがあるため、自己判断は禁物です。

ここでは、代表的な病気とその特徴について解説します。

  1. 狭心症: 心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が狭くなることで、心臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなり胸の痛みや圧迫感が生じます。 心筋梗塞と同様に、早急な医療機関への受診が必要です。
  2. 逆流性食道炎: 胃酸が食道に逆流することで、胸やけや胸の痛み、喉の違和感などが生じます。 脂っこい食事や過食、飲酒、喫煙などが原因となることが多いです。
  3. 肋間神経痛: 肋骨の間を通っている神経が圧迫されたり、刺激されたりすることで、胸や背中に痛みを感じます。 姿勢が悪かったり、同じ体勢を長時間続けたりすることが原因となることが多いです。

受診すべき科(循環器科など)の選び方

「胸が痛いけど、一体何科に行けばいいの?」多くの方が抱える疑問だと思います。

胸の痛みの原因は多岐にわたるため、まずは循環器内科を受診することをおすすめします。循環器内科では問診や身体診察、心電図検査、血液検査などを行い、まずは緊急性のある心筋梗塞や狭心症かどうかを特定できます。

診断に必要な検査とその流れ

胸の痛みの原因を特定するためには、様々な検査が行われます。ここでは、代表的な検査とその流れについて解説します。

  1. 問診: 医師が、症状や既往歴、生活習慣などについて詳しく質問します。 例えば、「いつから痛みますか?」「どのような痛みですか? (締め付けられるような、刺すようななど)」「痛みの強さは?」「他に症状はありますか?」といった質問を通して、痛みの原因を特定する手がかりを探っていきます。
  2. 身体診察: 聴診器で心臓の音や呼吸音を聴いたり、胸部を触診したりします。 これにより、異常な音や圧痛の有無などを確認します。
  3. 心電図検査: 心臓の電気的な活動の様子を記録し、心臓の異常がないかを調べます。 不整脈や心筋虚血などがわかります。
  4. 血液検査: 血液中の成分を調べることで、心筋梗塞などの病気の有無を調べます。 例えば、心筋梗塞では心臓の細胞が壊れるため、特定の酵素 (CK-MB、トロポニンなど) が血液中に流れ出てきます。これらの数値を調べることで、心筋梗塞の診断を行います。
  5. 胸部レントゲン検査: 肺や心臓などの形や大きさ、異常な影がないかを調べます。 肺炎や気胸、心不全などがわかります。
  6. 心臓超音波検査: 超音波を使って心臓の動きや構造を詳しく調べます。 心臓の動きや弁の状態、心臓の大きさなどを確認することができます。

これらの検査の結果に基づいて医師が診断を下し、適切な治療法を決定します。

胸の痛みは、決して軽視できない症状です。 少しでも気になることがあれば、早めに当院へ受診してください。

まとめ

胸の痛みは、心筋梗塞などの重大な病気が原因である場合もあります。そのため放置せずに、すぐに医療機関を受診することが大切です。胸の痛みを感じたら自己判断せずに、まずは循環器内科に相談しましょう。

左胸の痛み、不快感、圧迫感、動悸などご不安な点がありましたら、循環器の専門医である当院へお気軽にご相談ください。

大石内科循環器科医院
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