「ピーッ」や「ジーッ」と耳の中で鳴り続ける音、それは耳鳴り。
耳鳴りは、高血圧が原因で起こることもあるんです。近年、高血圧患者の増加と共に、耳鳴りの悩みを抱える人も増えていると言われています。一体なぜ、高血圧は耳鳴りを引き起こすのでしょうか?
高血圧は血管に負担をかけ、内耳への血流を阻害することが原因の一つです。まるで風船に空気を入れた際、パンパンに膨らむとゴムが薄くなるように、高血圧は血管の壁を傷つけ、血液の乱流を起こします。この乱流が内耳に伝わると、耳鳴りとして聞こえてしまうのです。
この記事では高血圧が引き起こす耳鳴りのメカニズムや特徴、そして治療法について詳しく解説していきます。耳鳴りに悩んでいる方は、ぜひご自身の状況と照らし合わせて読んでみてください。
「ピーッ」や「ジーッ」といった音が、耳の奥で聞こえる耳鳴り。実は、高血圧が原因で起こることもあるんです。高血圧が引き起こす耳鳴りについて、そのメカニズムや特徴、治療法などを見ていきましょう。
高血圧になると血管に圧力がかかり続け、血管の内側にある内皮細胞が傷ついてしまいます。これは、まるで風船に空気を入れる際、入れすぎると風船のゴムが薄くなってしまうイメージです。傷ついた内皮細胞は、正常な血管では起こりにくい血液の乱流を生み出してしまいます。
この乱流が耳の奥にある聴覚を司る繊細な器官である内耳に伝わると、実際には鳴っていない音が聞こえる「耳鳴り」として感じてしまうのです。高血圧の状態が長く続くほど血管への負担は大きくなり、耳鳴りのリスクも高まります。
さらに高血圧は動脈硬化を引き起こし、血管を硬く狭くします。すると血液の流れが悪くなり、内耳への酸素供給が不足し、これもまた耳鳴りの原因となるのです。
高血圧による耳鳴りは「キーン」「ジーッ」「ゴーッ」「ブーン」といった高い音や低い音、連続音など、患者さんによって聞こえ方が異なります。
「ゴーッ」という低い音は、まるで自分の心臓の音が耳の奥で響いているように感じます。「キーン」という高い音は静かな部屋の中でも気になることが多く、集中力を妨げたり睡眠を阻害したりする原因になります。
始めは片方の耳だけに聞こえる場合でも、次第に両耳に聞こえるようになることもあります。また耳鳴りの音の大きさや聞こえ方は時間帯やその日の体調、ストレスによっても変化するのが特徴です。
高血圧は血管に負担をかけ、内耳への血流を阻害することで耳鳴りを引き起こします。血管の内皮細胞が傷つき、血液の乱流が生じたり動脈硬化による血流悪化が原因と考えられています。
耳鳴りの音は「キーン」や「ジーッ」など、個人によって異なります。高血圧による耳鳴りは、放置すると聴覚障害に繋がる可能性もあるため、早期の治療が大切です。
健康診断で高血圧と指摘された、高血圧が続いているないなどお困りの方は当院にご相談ください。
大石内科循環器科医院
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