認知症は、加齢に伴い発症する可能性が高まる病気ですが、実は早期発見や予防によって進行を遅らせたり発症を遅らせたりできる可能性があります。
近年、認知症の予防に関する研究が進み、食事や運動、脳トレーニングなど私たち自身でできることが明らかになってきました。この記事では専門家の意見を基に、認知症を予防するための具体的な方法を8つ紹介します。
今からでも遅くありません。あなたも、今日からできる簡単なことから始めて、健康的な脳を維持しましょう。
認知症は、誰もがかかりたくない病気の一つです。しかし認知症は早期発見・早期対応によって進行を遅らせたり、予防したりすることができる病気でもあります。今回は認知症を予防するために、今日からできる具体的な方法を8つご紹介します。
「バランスの取れた食事」は、健康な体づくりの基本です。しかし具体的にどんな食事をすればいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?認知症リスクを下げるためには、以下の3つのポイントを意識してみましょう。
運動は体だけでなく、脳の健康維持にも効果的です。運動には脳の血流を改善したり、神経細胞を活性化したりする効果があり認知機能の維持や向上に役立ちます。
では、どんな運動を、どのくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?おすすめは、週に3回以上、30分程度の「有酸素運動」です。
有酸素運動とは軽く息が弾む程度の運動を、ある程度の時間継続して行う運動のことです。ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などが代表的な有酸素運動です。
運動が苦手な方は、まずは週に1~2回から始めて徐々に頻度や時間を増やしていくようにしましょう。無理のない範囲で、継続することが大切です。運動を習慣化することで、体力向上やストレス解消などの効果も期待できます。
脳トレーニングとは脳に刺激を与え、認知機能を鍛えるトレーニングのことです。脳トレーニングには、計算ドリルやパズル、ゲームなど様々な種類があります。
しかし脳トレーニングの効果については、科学的な根拠が明確に示されていないものもあります。重要なのは、楽しみながら継続することです。
以下は、脳トレーニングの具体例です。
健康的な生活習慣は、認知症予防だけでなく、健康寿命を延ばすためにも重要です。
ここでは、具体的な生活習慣の改善ポイントを3つご紹介します。
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認知症の予防に関する研究は、日々進歩しています。最新の研究成果を参考に、予防に役立つ新しい情報も積極的に取り入れていきましょう。
例えば近年注目されている研究の一つに、「腸内環境」と認知機能の関係があります。腸内環境を整えることは、認知機能の維持や改善に繋がると期待されています。腸内環境を整えるためには、食物繊維を多く含む食品を摂取したり発酵食品を摂取したりすることが効果的です。食物繊維を多く含む食品には野菜、果物、海藻類などがあります。発酵食品にはヨーグルト、納豆、味噌などがあります。
また認知症の予防には、周囲の人とのコミュニケーションや社会参加も重要であることがわかってきています。積極的に人と関わり、社会とのつながりを持ち続けるように心がけましょう。地域活動に参加したり、ボランティア活動に参加したりするのも良いでしょう。また、友人や家族と会って話をするのも、認知症予防に効果が期待できます。
当院では社会的な孤立を防ぎ人や社会とつながるための取り組みとして、毎月1回サクラノキテラスという催しを開催しています。
認知症は、早期発見・早期対応によって進行を遅らせたり、予防したりできる病気です。 バランスの取れた食事、適度な運動、脳トレーニング、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
具体的には色々な食品をバランスよく食べる、魚や野菜を積極的に摂取する、週に3回以上30分程度の有酸素運動を行う、計算ドリルやパズルに挑戦する、十分な睡眠をとる、ストレスをため込まない、禁煙するなどの方法があります。
最新の研究では、腸内環境の改善や社会参加も認知症予防に有効であることがわかってきています。 これらの方法を参考に、今日からできることから始めてみましょう。
当院は物忘れ外来を行っております。また、将来の認知症の発症リスクを調べられるMCI(軽度認知障害)スクリーニング検査を受診いただけます。気になる症状等がある方は、当院にご相談ください。
大石内科循環器科医院
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