大石内科循環器科医院

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ルセフィとは?副作用で太る?それとも痩せる?効果や飲み方、糖尿病への作用を解説

2025.12.30 肥満生活習慣病

血糖値コントロールに悩んでいませんか?2型糖尿病の治療薬の中で、今注目されているのがルセフィです。この記事では、ルセフィの効果や飲み方、副作用など、気になる情報を網羅的に解説します。作用には個人差もあります。

記事を読めば気になる副作用や他の糖尿病薬との違い、よくある疑問までわかるので、ぜひご一読ください。

肥満治療

ルセフィの基本情報

ルセフィ(一般名:ルセオグリフロジン水和物)は、SGLT2阻害薬に分類される2型糖尿病の治療薬です。ルセフィの基本情報として以下の内容を解説します。

  • ルセフィの効果と作用機序
  • ルセフィが効果的な人・適さない人
  • 他の糖尿病薬との違い
  • ルセフィの入手方法と価格

ルセフィの効果と作用機序

ルセフィの主な効果は、血糖値の低下です。腎臓でのブドウ糖の再吸収を阻害し、尿糖排泄を促進することで実現されます。食事療法や運動療法を行っても血糖値が十分に下がらない2型糖尿病の患者さんに、ルセフィは効果を発揮します。

ルセフィは、インスリンとは異なる仕組みで血糖値をコントロールするため、インスリンが効きにくくなっている患者さんにも効果があります。

尿にブドウ糖を出すことで、カロリーも一緒に排出されるため、体重が少し減る効果も期待できます。肥満も糖尿病の大きなリスク要因であるため、体重減少の効果は大きいです。

ルセフィが推奨される人・使用を避けたほうが良い人

ルセフィは、主に食事療法や運動療法を行っても血糖値が十分に下がらない2型糖尿病の患者さんに効果的です。インスリン抵抗性がある方や、体重増加が気になる方に向いています。

HbA1cが7.0%以上で、食事療法や運動療法をしっかり行っているにもかかわらず血糖コントロールがうまくいかない患者さんなどは、ルセフィを使用することで改善が期待できます。

1型糖尿病の患者さんや、重度の腎機能障害がある方、透析を受けている方には適していません。1型糖尿病は、インスリンを全く分泌できない、あるいは分泌量が極端に少ない病気で、インスリン注射が必須となります。ルセフィはインスリンの分泌には影響しないため、1型糖尿病には効果がないのです。

腎機能が低下している患者さんの場合、ルセフィの効果が十分に発揮されないだけでなく、副作用のリスクも高まるため、使用は推奨されません。

高齢者や脱水症状になりやすい方も注意が必要です。高齢者は腎機能が低下している場合が多く、副作用のリスクが高まる可能性があります。脱水症状になりやすい方は、ルセフィによって尿糖排泄が促進されることで、さらに脱水が悪化する可能性があります。

他の糖尿病薬との違い

ルセフィはSGLT2阻害薬と呼ばれる種類の薬で、他の糖尿病薬とは作用機序が異なります。SU薬やDPP-4阻害薬は、インスリンの分泌を促進したり、インスリンの働きを高めたりすることで血糖値を下げます。ルセフィはインスリンの作用に関係なく、腎臓で直接ブドウ糖の排泄を促すことで血糖値をコントロールします。

SU薬やDPP-4阻害薬は、インスリン分泌を促進するため、低血糖を起こすリスクがあります。ルセフィはインスリン分泌には影響しないため、低血糖のリスクは比較的低いと言えます。ただし、他の糖尿病薬と併用する場合には、低血糖のリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

糖尿病の薬として、オゼンピックやリベルサスもあります。それぞれの仕組みや効果については以下の記事で解説していますので、合わせてご確認ください。
>>オゼンピックとは?効果や副作用、使い方やダイエット作用などについて解説
>>リベルサスとは?効果や副作用、服用方法と注意点について解説

ルセフィの入手方法と価格

ルセフィは処方箋が必要な薬なので、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。薬価は、2.5mg錠が約160円/錠、5mg錠が約240円/錠です。健康保険が適用されるため、3割負担の場合は1か月(30錠)あたり約1500円が目安となります。

ジェネリック医薬品はまだありませんので、費用を抑えたい場合は医師に相談してみましょう。自由診療の場合は、医療機関によって価格が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

ルセフィの服用方法と注意点

ルセフィの服用方法と注意点について、以下の内容を解説します。

  • 飲み方とタイミング
  • 副作用(頻尿、低血糖など)
  • 服用禁忌・併用禁忌薬
  • 妊娠中・授乳中の服用
  • 服用中の食事・運動

飲み方とタイミング

ルセフィは錠剤で、通常1日1回2.5mgを朝食前または朝食後に服用します。効果が不十分な場合は、医師と相談のうえ、5mgに増量することも可能です。重要なのは、毎日同じ時間に服用することです。体内での薬の濃度を安定させることで、より効果的に血糖値をコントロールできます。

飲み忘れを防ぐために、ご自身の生活習慣に合ったタイミングを選ぶことが大切です。飲み忘れてしまった場合は、気が付いたときにすぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、1回分を飛ばし、次の服用時間に通常通り服用してください。2回分をまとめて服用することは絶対に避けてください。過剰摂取は副作用のリスクを高める可能性があります。

ルセフィは血糖管理に加えて体重や血管への影響も考慮すべき薬です。より効果的な治療のため、当院では下記の検査を推奨しています。

副作用(頻尿、低血糖など)

ルセフィは比較的安全な薬ですが、副作用として、頻尿や多尿、喉の渇きや便秘などが起こる可能性があります。頻尿や多尿は、尿中に糖が排出されることで、水分が一緒に排出されるために起こります。

服用初期には顕著に感じることがありますが、多くの場合、体が慣れてくると症状は軽快していきます。喉の渇きは、体内の水分が失われることで起こるため、こまめな水分補給を心がけてください。適切な水分補給は、脱水症状の予防にも重要です。

低血糖や膀胱炎、性器感染症やケトアシドーシスといった症状が極稀に現れることもあります。症状が現れた場合は、速やかに医師に相談してください。特にケトアシドーシスは、放置すると重篤な状態になる可能性があるため、注意が必要です。

服用禁忌・併用禁忌薬

ルセフィは、重度の腎臓病の方や透析を受けている方は服用できません。1型糖尿病の方にも適していません。ルセフィは腎臓に作用する薬であるため、腎機能が低下している方では副作用のリスクが高まります。1型糖尿病はインスリン分泌が不足しているため、ルセフィの作用機序では効果が期待できません。

他の薬と併用する場合は、必ず医師に相談してください。血糖値を下げる薬や利尿剤との併用は、低血糖などの副作用のリスクを高める可能性があります。

妊娠中・授乳中の服用

妊娠中または授乳中の方は、ルセフィの服用は避けてください。ルセフィが胎児や乳児に与える影響はまだ十分に解明されていません。妊娠を希望している方、妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、必ず医師に相談してください。

服用中の食事・運動

ルセフィを服用していても、食事療法と運動療法は引き続き重要です。バランスの良い食事を摂り、適度な運動を続けることで、血糖値のコントロール効果を高め、合併症の予防にもつながります。

ルセフィはあくまで食事療法や運動療法の補助的な役割を果たすものであり、生活習慣改善を怠ると、十分な効果が得られない可能性があります。ルセフィの効果を最大限に引き出すためには、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も不可欠です。医師や専門家と連携しながら、総合的な治療に取り組むことが大切です。

当院では、食事栄養指導も行っています。気になる方は以下の記事をご確認ください。
>>大石内科循環器科医院の食事・栄養指導はこちら

ルセフィに関するよくある質問

ルセフィに関するよくある質問は以下のとおりです。

  • ルセフィ服用後の体重変化は?
  • 副作用が出たときはどうすれば良い?

ルセフィ服用後の体重変化は?

ルセフィには、尿と一緒に糖分を体外へ排出する働きがあります。作用によって、多くの患者さんで体重が減少する傾向が見られます。

しかし、全員が痩せるというわけではありません。中には「体重が変わらない」という方や、まれに「少し太ってしまった」という方もいます。体重の変化には個人差があり、生活習慣や体質も影響するため、一概に「痩せる」とは言えないのです。

ルセフィをダイエット薬として捉えるのではなく、糖尿病の治療薬として理解することです。体重の変化が気になる場合は、ご自身で判断せず、医師に相談することが大切です。

副作用が出たときはどうすれば良い?

ルセフィは血糖値コントロールに有効な薬ですが、他の薬と同様に副作用が現れる可能性があります。主な副作用としては、尿の量が増える、喉が渇く、便秘などが挙げられます。尿の量が増えるのは、ルセフィが糖分を尿中に排出するためです。

喉の渇きや便秘は、体内の水分が減少することで起こります。副作用が出た場合は、まず水分をこまめに補給するように心がけてください。500mlのペットボトルを1日に2本以上飲むことを目標にしましょう。症状が改善しない場合は、医師や看護師に相談してください。自己判断で服薬を中断せず、適切なアドバイスを受けることで、安心して治療を続けることができます。

稀に、低血糖や膀胱炎、性器感染症などの副作用が現れる可能性もあります。低血糖の症状としては、めまい、ふらつき、冷や汗、動悸などがあります。症状が現れた場合は、すぐに糖分を摂取しましょう。ブドウ糖や砂糖は手軽に摂取できますが、飴やジュースでも構いません。そして、速やかに医師に連絡してください。

膀胱炎や性器感染症の症状としては、排尿時の痛み、残尿感、おりものの変化などがあります。薬には必ず副作用のリスクが伴います。大切なのは、副作用の内容と対処法を事前に理解しておくことです。

まとめ

ルセフィは2型糖尿病の治療薬で、腎臓で糖の再吸収を抑え、尿中に排出することで血糖値を下げます。食事・運動療法でも血糖値が安定しない方に有効で、体重減少効果も期待できます。服用は1日1回、決まった時間に摂取します。

主な副作用は頻尿、喉の渇きなどですが、水分補給で改善する場合が多いです。重度の腎臓病の方、透析を受けている方、1型糖尿病の方は服用できません。妊娠中・授乳中も服用は避けましょう。不安や疑問があれば医師に相談しましょう。

当院の肥満外来では、専門の医師が栄養指導や運動プログラム、必要に応じて治療薬の処方を通じて、個別のケアプランを提供します。肥満治療薬のみの処方も可能のため、お気軽にご相談ください。

参考文献

Daisuke Yabe, Yoshiyuki Hamamoto, Yusuke Seino, Hitoshi Kuwata, Takeshi Kurose, Yutaka Seino. Sodium glucose co-transporter 2 inhibitor luseogliflozin in the management of type 2 diabetes: a drug safety evaluation. Expert Opin Drug Saf, 2017, 16(10):1211-1218.

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