EDとは、勃起不全や勃起障害ともいわれています。
勃起してもその状態を維持できない、勃起が不十分で、満足な性交渉が行えない状態を言います。EDは珍しい症状ではなく、男性の1,100万人以上がEDといわれており身近な症状です。症状には段階がありますがEDの治療を望む方は中等度程度の方が多く、勃起状態に満足できていなかったり、勃起状態を維持できなかったりする場合は中等度のEDと診断されます。重度になると勃起自体ができなくなってしまい、男性不妊の原因の1つでもあると判明してきました。
勃起は性的に興奮した状態になると脳に刺激が伝わり、性器の血液が増えると起こります。そのため血管や神経の機能が正しく働いていないと、勃起障害につながります。
EDの原因は、大きく3つに分けられます。
神経や血管に障害があることで起きる勃起障害を器質性勃起障害といいます。加齢もその原因の1つと考えられており、動脈硬化が原因です。動脈硬化は血液がドロドロになってしまい、十分な血流が確保できず、EDを引き起こしやすくなります。
糖尿病は、血糖をコントロールする「インスリン」の働きが低下して血糖値が上がる疾患ですが、血糖値が高い状態が続くと、血管に負担がかかります。そのため同様に血流が悪くなったり、動脈硬化を引き起こしたりするため、EDにつながりやすい疾患です。また、脳腫瘍や脊椎損傷なども脳への刺激がきちんと伝わりにくくなるため、勃起障害の原因になることがあります。
心因性勃起障害は、精神的なストレスや過去のトラウマなどが原因になって、興奮が神経にうまく伝わらず、EDを引き起こします。自分で自慰行為をすることはできても、パートナーと性行為をしようとすると、極度の緊張などでEDとなる状態です。
これは、過去の失敗した経験や妊娠に対するプレッシャーなどを感じている場合に起きることがあります。また、仕事などで強いストレスを感じていることも要因になると考えられており、うつとEDは高い相関関係にあるといわれています。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病、脳血管疾患などがあり、心因性の要因も合わさっている状態です。神経や血管の器質性のEDの要因があり、そのことがトラウマになり性交渉へのストレスや不安が症状を助長させます。
アルコールの摂取が少量の場合には、お酒を飲んだ後でも性行為が問題なく行えますが、年齢と共に少しずつ症状が出始めます。お酒を飲んだ後は「うまくいかない」「いつもより調子が悪い」などの違和感を覚えることが増えていきます。少量のアルコールであれば、興奮効果やリラックス効果を得ることができる傾向になりますが、多量のアルコールは勃起力の低下や遅漏などの射精障害にもつながります。
また少量のアルコールでも性行為に影響が出る場合には、軽度のEDの可能性があります。EDは治療によって改善することが多く、不安を感じることでEDにつながる場合もあります。リラックスして負担がないようにすることも大切です。
EDの定義は”満足な性行為を行うために十分な勃起ができないか、維持できない状態が続く事”とされています。全く勃起ができないだけでなく、たまに勃起ができない軽度のものから、ほとんどできない重度のものまで様々ですが、どれもEDと診断されます。そのため自慰行為はできても、性行為ができない場合はEDになります。
また特定の場合にだけEDになる状態もあり、性行為自体はできても特定の人だけにはできないケースもあります。
「勃起をする日もあるし、難しい場合もある」「刺激が強くないと勃起ができない」といった症状のEDの可能性があります。
勃起をしても柔らかい、以前より硬さが減った方はEDの軽度の症状の場合があります。挿入に十分な硬さがない場合には、EDと診断されます。
挿入時は問題なく勃起していても、性交中に勃起が収まるのはEDの症状の1つです。また、収まってしまうのではないかという精神的プレッシャーがかかってしまい、心理的にもEDになりやすくなってしまいます。そうすると、全く勃起ができなくなるなど重度のEDにつながる場合もあります。悪化しないためにも、早めに対応することが大切です。
自慰行為ができて、性交の時に上手くいかない場合には、心理的EDの可能性が考えられます。1度上手くいかなかった場合など、トラウマや精神的プレッシャーになってしまい、発症します。特徴としては、自慰行為は問題ないのに性交ができない点です。
パートナーに対してだけ勃起ができないのは、心理的な理由で発症するEDの1つと考えられます。妊活のプレッシャーや関係のマンネリ化などが考えられます。
「浮気を疑われるのでは?」「気持ちがなくなってしまったのでは?」などのプレッシャーが更に精神的な負担になる場合もあります。話にくい事かもしれませんが、誤解がないようにパートナーに伝えることも大切です。伝える事で、お互いの負担が軽減できるケースもあります。
硬さが十分でないと、刺激も伝わりにくくなるため、快感も軽減します。そのため、性行為の満足度が低くなった場合は、EDの可能性が考えられます。射精までできたとしても、中折れなどで相手の満足度が足りないのではと不安になることで、満足度が低下する場合もあります。
性行為中に中折れしたり、勃起力が低下したりしているなどの不安から、性行為自体に抵抗があることがあります。性行為に対する不安だけでなく、器質性EDが関係している場合もありますので、早めに対策することをおすすめします。
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薬剤 | お薬の特徴 | 勃起強度 | 持続時間 | 即効性 | 食事の影響 |
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シルデナフィル | 世界最初に開発されたED治療薬であり一般的に知られている薬です。 知名度が高く即効性と継続時間のバランスが良いお薬です。 |
強い | 3~5時間 | 0.5~1時間 | 受け易い |
バルデナフィル | 服用してから効果が出るまで最短15分と即効性が高く 短期間でしっかり効果が実感できます。 |
とても強い | 5~8時間 | 15~30分 | やや受けにくい |
タダラフィル | 食事・飲酒の影響を受けにくいため服用前の食事に困りません。 効果はマイルドに36時間続きます。副作用も弱い傾向があります。 ※継続時間=勃起時間ではないのでご安心ください。 |
マイルド | 30~36時間 | 1~3時間 | 受けにくい |
シルデナフィル50mg(1錠) | 1,000円 |
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バルデナフィル10mg(1錠) | 1,200円 |
バルデナフィル20mg(1錠) | 1,400円 |
タダラフィル10mg(1錠) | 1,000円 |
タダラフィル20mg(1錠) | 1,200円 |