大石内科循環器科医院

静岡市葵区鷹匠2-6-1 新静岡駅より 徒歩3分 駐車場あり

静岡市葵区鷹匠2-6-1
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めまい

自分や周囲が動いていないにもかかわらず動いているような感覚がする、身体のバランスを保てなくなる状態を「めまい」と呼びます。
「めまい」と言ってもクルクル回ったり頭がふわふわしたり、身体がふらついたりと様々な症状があります。「めまいが強い=重大な病気」という訳ではなく、反対に「軽いから、大した原因でない」ということでもありません。

「めまい」の多くは耳の異常による「命の危険がないもの」で、ほかに加齢や血圧異常・体調不良・ストレス・薬の副作用といった様々な要因から引き起こされます。
その一方で「脳疾患」が原因でなる場合もあります。めまいに加えて、手足のしびれ・麻痺(まひ)・視野・視力の異常、ろれつが回らない(喋りにくい)といった他の症状を伴う場合には、脳梗塞など命に関わる脳疾患の可能性があるため、すぐに救急車を呼んでください。

多くのめまいは、薬物療法や日常生活の改善によって症状軽減が期待できます。しかし、中には「危険なめまい」もあるため、まずは何が原因なのかをきちんと調べることが大切です。
めまい症状でお悩みの方や、めまいを繰り返す方は、お気軽に当院までご相談ください。

めまいとは

めまいのタイプ

「めまい」には、症状から大きく3つのタイプに分かれます。
※考えられる病気については、後述する各病気の説明をご参照ください。

自分や周囲がグルグル回っているような「回転性めまい」

めまいに加え、聞こえにくさ(難聴)、耳鳴りを伴うことがあります。
【起こるタイミング】突然
【主な原因】耳の異常
【考えられる病気】

  • メニエール病
  • 良性発作性頭位めまい症
  • 突発性難聴
  • 前庭神経炎
  • 椎骨脳底動脈循環不全(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜん)

立ちくらみのようにクラッとする「前失神」

【起こるタイミング】急に立ち上がったとき
【主な原因】血圧変化
【考えられる病気】

  • 低血圧
  • 不整脈
  • 貧血
  • 自律神経障害(起立性調節障害)
  • 迷走神経反射
  • 薬の副作用

ふらふら・フワフワする「ふらつき性めまい」

頭痛・麻痺・しびれなどの神経症状と一緒に現れることがあります。
脳梗塞・脳出血など「脳卒中の前触れ」として起こるケースもあるので、要注意です。
【起こるタイミング】徐々に、または突然
【主な原因】脳の異常
【考えられる病気】

  • 椎骨脳底動脈循環不全
  • 脳梗塞・脳出血とその後遺症
  • 脳腫瘍、脳の変性疾患
  • パニック障害

めまいの原因

めまいの原因は、「前庭性(ぜんていせい)」「非前庭性」の2つに分けられます。

前庭性

平衡感覚を脳に伝える前庭神経系での障害です。障害の起こる部位によって、さらに2つに分けられます。

末梢性(まっしょうせい)

身体のバランスを司る「内耳(ないじ)」もしくは「前庭神経」など耳の異常が原因となります。

中枢性

平衡感覚・運動調整の機能を司る「小脳」、「脳幹」などへの脳血管障害が原因です。
(例)脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳腫瘍、てんかんなど

(図)前庭性めまいを引き起こす部位
非前庭性

全身の異常によって引き起こされる「めまい」です。
(例)貧血、内分泌、自律神経障害、精神疾患など

めまいを起こす代表的な病気

めまいが起こると、「脳の病気?」と心配になる方はいらっしゃるかもしれません。
めまいを引き起こす原因の約6割が「良性発作性頭位めまい症」もしくは「メニエール病」で、約3割が「その他の原因」となっており「脳疾患」によってめまいが起こるケースは1割程度と皆さんが思うほど多くはありません。
ただし、「めまい」に加えて「しびれ」「ろれつが回らない(舌が滑らかに動かないので、言葉がうまく話せない状態)」「頭痛」などの症状を伴っている場合には、脳卒中の可能性があります。命にかかわる可能性があるので、すぐに医療機関を受診しましょう。

「めまい」が起こる代表的な病気には、次のようなものがあります。

良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)

耳が原因となる「めまい」の中で最も多く、めまい患者様の約20%~40%を占める病気です。寝返りを打つなど、特定の方向に頭を動かした際、急に周りがグルグルと回る、視界が揺れるような「めまい」と同時に吐き気が現れます。強めのめまいが起こりますが、難聴・耳鳴りといった耳症状は伴わず頭痛や喋りにくさも出ません。

【症状】回転性めまい、吐き気・嘔吐
【めまいの持続時間】30秒~1分程度
【原因】頭の向きを感知する耳石(炭酸カルシウムの結晶)が三半規管に転がり落ちること
【治療法】自然治癒は可能。
※めまい体操によって、早く症状の改善できる可能性があります。

メニエール病

メニエール病では、グルグルする回転性のめまいに加え、聞こえにくさ(難聴)・耳鳴り・耳の閉そく感(詰まった感じ)が繰り返し起こります。メニエール病は突発性難聴と似た症状となりますが、「繰り返し(再発)」と「めまいに耳症状を伴うこと」が診断ポイントとなるため、1回だけのめまいでは診断できません。当初、片耳だけだった耳の聞こえの悪さが、めまい発作を繰り返すうちに両耳に現れるようになることもよくあります。30代~50代の女性に発症が多いですが、最近は70代で初めて発症するケースも増えています。

【症状】回転性めまい+耳の聞こえの悪さ+耳鳴り
 ※上記の3症状が典型例となりますが、耳症状が現れないケースもあります。
【めまいの持続時間】10分程度~数時間(1日以内)
【原因】内耳内のリンパ液が増えること(=内リンパ水腫)
【治療法】薬物療法(主に利尿剤・ビタミン剤・血流改善薬・抗不安薬)、生活習慣の改善など

内リンパ水腫とは?

内耳は内リンパ液と外リンパ液に満たされています。何らかの理由から内リンパ液が増えすぎてしまう病気のことを「内リンパ水腫」と呼びます。内リンパ液が過剰に増えると、耳の中がむくんでしまい「めまい」「難聴」が現れます。
今のところ、リンパ液の増える理由は明確になっておらず、ストレス・過労・睡眠不足・悪天候などが引き金になっていると考えられています。

突発性難聴

ある日突然、「片側の音が聞こえない、聞こえにくくなる」といった難聴を引き起こす病気です。近年患者数は右肩上がりで増加しており、若者~高齢者まで幅広い年齢層で発症し、特に40代~60代の働き盛りの方に多くみられます。
今のところ、詳しい原因は分かっていません。基本的に突発性難聴の発症は「1度きり」とされ、めまいなどの症状を繰り返す場合には別の疾患が疑われます。めまいは治っても難聴や耳鳴りが残ることがありますが、発症早期(できれば48時間以内、遅くても1週間以内)であれば、耳症状改善の見込みがあるため、気づいたらすぐの治療開始が重要となります。

【症状】回転性めまい+耳鳴り、耳の閉そく感、吐き気
【めまいの持続時間】2~3日
【原因】原因不明だが、ウイルス感染説、内耳循環障害説が有力。ストレス・睡眠不足が発症の引き金となる
【治療法】薬物療法(副腎皮質ステロイド、血管拡張剤、代謝改善薬、ビタミンB12)など

前庭性片頭痛

昔からある「頭痛を伴うめまい」で、めまいのうち約5~15%を占めます。これまで「原因不明のめまい症」とされていましたが、2017年以降新しく診断が付くようになりました。日常生活に支障を来す程の強いめまいを繰り返し、発作の半数以上に片頭痛症状を伴います。30代~40代の女性に多く、めまいの種類は回転性・浮動性と個人差があります。片側の頭痛が典型例ですが、患者さんの約4割は両側性の頭痛を経験しています。
めまいの前兆に、光・音への過敏や閃輝暗点(キラキラ・ジクザク状のものが目の前に見える症状)が出現することがあり、めまいがないときにもフラフラ感を感じる人が多いです。
なお、メニエール病を合併するケースがあります。

【症状】回転性めまい、浮動性めまい、吐き気、光過敏・音過敏
【めまいの持続時間】数分~3日程度
【原因】原因不明だが、脳神経の炎症や血管拡張が要因と推察。女性では生理周期との関連性の指摘がある
【治療法】日常生活の改善、薬物療法(片頭痛治療薬)

前庭神経炎

突然、回転性の強いめまいが起こり、吐き気を伴います。動くと悪化し安静にしていても症状が軽くなっていかず、数日間は強い症状のままとなります。脳卒中とは異なり手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状は伴いませんが「強烈なめまい」なので救急搬送される方が多いです。
めまいが起こる前に風邪を引いている人が多いことから、ウイルス感染が発症要因のひとつとして考えられています。なお、強いめまいが治まっても暫くの間ふらつきは続くため、めまいのリハビリテーションが大事です。

【症状】回転性の強烈なめまい、吐き気・嘔吐、ふらつき感
※難聴・耳鳴りなどの耳症状や、手足のしびれ、ろれつが回らない、意識障害は伴わない。
【めまいの持続時間】数日間継続する
【原因】内耳から脳へ繋がる前庭神経に障害が生じること。ウイルス感染に関連性の指摘あり。
【治療法】薬物療法(鎮静剤、制吐剤、抗ステロイドなど)

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)

突然の強いめまいとともに、激しい頭痛、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、吐き気、意識障害などが現れます。発症から時間が経つほど、脳血管障害が進行して命にかかわったり重篤な後遺症を残したりする場合があるため、一刻も早い治療が必要となります。すぐに救急車を呼びましょう。

【症状】浮動性・回転性の強いめまい、ふらつき(歩行障害)+激しい頭痛、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、吐き気、脱力感、意識障害など
【めまいの持続時間】20分~3時間程度
【原因】脳幹や小脳での血管閉塞(詰まり)、出血など
【治療法】薬物療法、外科的手術など
※病気および病気の程度によって、選択される治療法は異なります。

聴神経腫瘍

耳の奥・小脳付近の前庭神経にできることが多く、ゆっくり発育する良性腫瘍です。最初に片側の難聴・耳鳴りが現れ、腫瘍が3cm以上になると、小脳脚(小脳と脳幹の連結部分)を圧迫するため「ふらつき」が出ます。激しいめまいは多くなく、頭痛・吐き気が現れ、腫瘍が大きくなると顔の違和感や言語障害といった症状を伴うことがあります。
手術後に回転性めまいや嘔吐が現れることもあります。

【症状】浮動性めまい、ふらつき、激しい頭痛、吐き気・嘔吐、難聴・耳鳴り、顔の違和感、言語障害など
【めまいの持続時間】持続する(1日~2日では改善しない)
【原因】前庭神経・聴神経に出来た腫瘍
【治療法】経過観察、薬物療法(抗めまい薬など)外科的手術、放射線治療(ガンマナイフ)
※腫瘍の大きさによって、治療法は異なります。

椎骨脳底動脈症候群

心臓から脳へ血液を送る椎骨動脈、脳底動脈などの血流が一時的に低下した状態となることで、強いめまい、吐き気が現れます。ただし、脳卒中とは異なり、手足のしびれ・麻痺といった中枢神経障害はありません。高齢者や生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)の持病がある方に発症しやすい傾向です。

【症状】回転性めまい、ふらつき、目の前が暗くなる、吐き気・嘔吐、気が遠くなる
【めまいの持続時間】30秒程度
【原因】椎骨動脈や脳底動脈の狭窄(狭くなること)、血管の圧迫
【治療法】薬物療法(代謝改善薬、抗めまい薬、降圧剤など)、日常生活の改善(肥満解消、禁煙など)

起立性調節障害

座ったり横になったりしている状態から急に体を起こしたときに、クラッとする、フワフワする、いわゆる「立ちくらみ」の症状が現れます。10代の思春期頃(特に女子)の発生が多いと考えられていましたが、近年の研究の中で成人してからの発症や、病気の放置により引きこもりが長期化して、社会復帰に支障を来すケースがあると報告されています。
本人にとってつらい症状にもかかわらず、周囲からは「怠け」と見誤られるケースが多々あるため、誤解に深く傷つき悩む患者さんが少なくありません。この病気は治療を行えば、多くのケースで症状の改善がみられるため、できるだけ早い段階での治療介入が必要です。

【症状】立ちくらみ、浮動性めまい、動悸、気持ち悪い
【めまいの持続時間】数秒~数分程度
【原因】自律神経の調整障害(脳への血流障害)
【治療法】日常生活の改善(水分・塩分摂取、運動など)、薬物療法(昇圧剤、漢方薬など)

血管迷走神経反射

失神原因の代表的な病気で、採血・注射などで痛みや怖い思いをした後、または排尿後に発生しやすい特徴があります。気持ち悪かったり冷や汗をたくさんかいたりした後に「気が遠くなる」「立ちくらみ」のような症状が現れます。

【症状】前失神、ふらつき、吐き気、冷や汗、視界がぼやける
【めまいの持続時間】数秒~数分程度
【原因】自律神経の乱れによる脳への血流低下
【治療法】生活指導(同じ姿勢で長時間いることを避ける、水分・塩分摂取、十分な睡眠など発作要因になり得る状況を避ける)、薬物療法など
※発作を起こす原因によって、治療法は異なります。

パニック障害

特定の条件下で過度な不安・恐怖が起こることによる不安障害のひとつです。恐怖心によって、突然めまい、動悸、息切れ、気持ち悪さなどの心身症状を引き起こします。ストレスを溜め込みやすいタイプの発症が多く、どなたでも起こり得る病気です。
パニック障害が起こると、次第に「また発作が起きたら……」という強い予期不安がみられるようになり、さらに強い不安からうつ病の発症や外出を制限するなど日常生活・仕事に対し支障を来す場合があります。早めの診断と治療が大切です。

【症状】ふらつき、めまい、動悸、息切れ、吐き気など
【めまいの持続時間】10分程度
【原因】脳内神経伝達物質のバランスの乱れ
【治療法】薬物療法(抗うつ剤、安定剤など)、心理治療(カウンセリング)

めまいがあるときに行う検査

めまい症状では、問診・視診・聴力検査を中心に行います。診察の結果、脳卒中・脳腫瘍など脳の病気が疑われる場合には、CT・MRIといった画像検査を行います。

問診・視診

めまいの発症時期、持続時間、めまいと一緒に現れる症状の有無、既往症、家族歴、お薬の服用歴、外傷歴、これまでめまいが起こったことがあるかなど、詳しくお伺いします。
※服用中の方はお薬手帳をご持参ください。

聴覚検査

ふらつきを起こす原因の中には、「聞こえの低下」を伴う場合もあります。必要に応じて、聴力検査を行います。

CT検査・MRI検査

ふらつきだけでなく、頭痛、しびれ・麻痺などの神経症状を伴うケースでは、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍といった脳疾患が原因となっている可能性があります。CT・MRI検査で脳の状態を確認します。
※必要な場合には静岡県医師会健診センターにて検査を行っていただき、結果は当院にてご説明いたします。

めまいの治療

めまいの原因によって治療内容は異なりますが、主に薬物療法や日常生活の改善を柱に進めていきます。ただし、外科的手術が有効な場合もあります。
※脳疾患が原因の場合など、必要に応じて対応病院をご紹介します。

薬物療法

患者さんの原因・症状など総合的に判断して、お薬を組み合わせて選択します。

原因疾患に対するお薬

利尿剤、循環改善薬、ステロイド薬、自律神経調整薬など

めまい症状を和らげるお薬

抗めまい薬、制吐薬(吐き気を抑える薬)、循環改善薬、抗不安薬、ビタミンB12、漢方薬など

生活習慣の改善

生活習慣を見直して日頃の過ごし方を少し変えてみるだけで、めまい症状は起こりにくくなります。以下のようなポイントに注意しましょう。

適度な運動

全身の血流を促すので、めまい改善・予防に効果的です。ラジオ体操や1日30分程度の散歩を生活の中に取り入れてみましょう。

こまめな水分補給

血流の悪化は、めまい症状を誘発します。起床時・入浴前・寝る前にコップ1杯のお水を飲むことをおすすめします。こまめな水分補給によって血液の滞りを防ぎましょう。

ストレス回避・発散

めまい症のある人は、何らかのストレスを抱えているケースが多くみられます。完全にストレスゼロの生活は難しいかもしれませんが休日は趣味や好きなことをして過ごしたり、日頃から睡眠はしっかりとったりするなど心身のストレスを溜めないように時々はリラックス&リフレッシュを心がけたいですね。

マッサージ

下半身のポンプ的役割を担う「ふくらはぎ」のマッサージがおすすめです。

寝る1時間前位に左右のふくらはぎ筋肉を足首から膝に向かって、5分~10分程度揉むと血流促進だけでなく自律神経が穏やかになります。

過剰なアルコール・カフェイン摂取、喫煙は控える

過剰なアルコール・カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶など)摂取は、内耳の興奮に繋がることがあります。飲むなら1日1・2杯までにしましょう。
また、喫煙は血液中の酸素供給量を減らします。脳や内耳への酸素量も低下するため、めまいを悪化させる要因となります。できるだけ禁煙をおすすめします。

医療の力で禁煙!大石内科循環器科医院の禁煙外来

腸内環境を整えて、便秘を解消

便秘は、めまいの発症要因となります。便秘とは悪玉菌によって腐敗した便が溜まった状態であり、腐敗により腸内に有害物質・毒素が発生します。便秘が続くと腸内の血液・神経にも影響が及んで、めまいを引き起こす原因となります。

食物繊維をよく摂る、こまめな水分補給など食生活を改善したり適度に運動したり、生活習慣を見直して便秘を解消させましょう。

姿勢に注意

肘をついてTVを見る真下を向いて本やスマホを見るといった体勢は、頚椎(首)の血流障害を招くため、めまいが誘発されることがあります。首に負担をかけないよう姿勢に注意しましょう。

よくあるご質問

めまいのときの対処法を教えてください。

まずは、以下のような対処法を取りましょう。

1時間以上めまいが続く、繰り返し起こる、頭痛・吐き気・ろれつが回らない・意識障害があるなどの場合には、脳疾患の可能性があるため医療機関を受診しましょう。

楽な姿勢で安静にする

ベッドに横になる(右・左向きどちらでも楽な姿勢を取る)、安定感のあるところに座る、頭の位置を低くして脳への血流を増やすなど、慌てずにじっと安静にして様子を見ましょう。ふらつきによる転倒にご注意ください。

水分補給をする

脱水症状でめまいが起こることがあります。すみやかに水分補給しましょう。

光・音の刺激を避ける

明るい部屋、大きな音といった刺激は、めまい発作を誘発します。目をつぶったり部屋を暗くしたり、TV・音楽は消すなど、外からの刺激を避けましょう。

医療機関を受診する

少し落ち着いてから、医療機関を受診することをおすすめします。また、しばらく安静にしていても、めまいが治まらない繰り返す場合には医療機関で原因を調べましょう。
ただし、激しいめまいに手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、視力・視野の異常、激しい頭痛などを伴う場合には脳卒中の可能性があるため、すぐに救急車を要請してください。

めまいで病院に行くタイミングを教えてください。

以下のような場合には、念のため受診してください。

  • めまいが治らない・続いている
  • めまいを繰り返す
  • めまい以外にも、症状がある

めまいの多くは一時的なもので、しばらく安静にしていれば、段々と落ち着いてきます。
しかし、めまい以外にも他の症状があるときには、隠れた病気が原因となっている可能性があります。特に「手足のしびれ・麻痺」「ろれつが回らない」「激しい頭痛」「物が二重に見える」などの症状を伴うときには、すぐに救急車を呼んでください。

また、めまいの大部分を占める「良性発作性頭位めまい症」では自然治癒も可能ですが、吐き気・気持ち悪さなどの症状を伴うことで日常生活が難しくなることがあります。つらい症状は、お薬によって改善が期待できますので我慢せず医療機関をご受診ください。

更年期障害で「めまい」は起こりますか?

女性ホルモンのバランスが崩れてくる更年期では、血流障害によってめまいが起こりやすくなります。また、閉経後にはカルシウム不足から耳石がはがれて、グルグル回る「良性発作性頭位めまい症」を発症しやすくなります。


めまいを繰り返したり続いたりするなど、めまいでお困りの場合にはお気軽に当院までご相談ください。

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