大石内科循環器科医院

静岡市葵区鷹匠2-6-1 新静岡駅より 徒歩3分 駐車場あり

静岡市葵区鷹匠2-6-1
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体重減少

「体重が減ると嬉しい」と思う方がいるかもしれません。しかしダイエットや体重管理といった理由が無く意図せずに半年~1年で4.5kg以上体重減少してしまうことは健康上良くなく、むしろ背景に何らかの病気が隠れている可能性が高いとされます。「たかが体重減少」と軽視しないでください。

特に高齢者の場合には加齢に伴い体重減少を引き起こす病気を発症しやすいだけでなく、体重減少をきっかけとして要介護状態に繋がりかねません。体重減少の原因をしっかり調べて、原因となっている病気の治療を行い、きちんと対策しましょう。

当院では日本循環器学会循環器専門医ならびに、総合内科専門医の医師が診察にあたります。原因疾患の治療に加え、管理栄養士による「食事・栄養指導」やトレーナーによる「運動教室」も行っております。

食事・栄養指導では持病がある方に加えて、食事を摂りにくくなっている高齢者の方まで対応しています。併設したデイサービスで培った低栄養への経験・ノウハウを生かして、お一人お一人の身体の状況・栄養状態に応じた細かな指導を行っております。

「ここ半年くらいで服やベルトが緩くなった」「食欲がなくなった」「食べられなくなった」「食べているのに急に痩せた」などありましたら、放置しないで当院までご相談ください。

体重減少

体重減少とは、いわゆる「痩せる」ことです。過体重な人が体重をコントロールするなど意図して痩せる「減量」とは異なり、何もしていないのに痩せていく場合には何らかの異常が身体の中で起こっている「病的な体重減少」の可能性が高いと考えられます。

体重減少とは?

そもそも体重とは、カロリー(エネルギー)の摂取と消費バランスを反映する指標のひとつです。そのため「体重が減る」ということは、次のような状況が身体の中で起こっていると言い換えられます。

  • 摂取エネルギーの減少
    食欲不振、嚥下障害(えんげしょうがい)、胃腸障害、歯の問題、糖尿病などによって、食欲が起こらない、または食欲があっても食べられない、食べてもうまく消化吸収できない、インスリン不足でブドウ糖をエネルギーとして利用できない状況がある
    ※ダイエット・体重管理による摂取抑制・制限は除く
  • 消費エネルギーの増加
    運動量の増加やエネルギー消費が異常に高まる病気(甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍など)によって、消費エネルギーが摂取エネルギーを超える状況がある
  • 摂取エネルギーの減少・消費エネルギーの増加、どちらも起こっているケース

病的な体重減少とは?

医学的問題となる「体重減少」とは、意図せず半年~1年の間に4.5kg以上もしくは体重の5%以上減少することをさします。
ダイエットや体重管理など自分の意志で体重をコントロール(減量)している訳ではないのに、体重が減ってしまう場合には、何らかの医療上の問題が発生していると考えられます。
なお、いつの間にか服・ベルトが緩くなってきたときにも、体重減少している可能性があります。

こんな症状ありませんか?

以下の様子に思い当たる場合には身体に何らかの異常が発生して、その症状のひとつとして「体重減少」が起こっている可能性があります。放置せず、当院までご相談ください。

  • 特に運動やカロリー摂取制限をしていないのに、今まで着ていた服・ベルトが緩くなった
  • ダイエットをしていないのに、体重が減ってきた
  • 食欲がなくなってきて、体重が減ってきた
  • 食事が美味しく思えなくなって、あまり食べられなくなってきた
  • 今まで通り、食事は摂っているのに、突然体重が減ってきた

体重減少の原因

体重減少の原因は1つではなく、様々な要因や疾患によって引き起こされます。

栄養摂取量の不足

筋肉・皮膚・内臓といった身体を動かすために必要なエネルギーに対して、栄養摂取量が不足すると、体重減少を招きます。必要以上に痩せることは、骨を脆くするなど健康上の問題に繋がりやすくなります。

また、若い女性・妊婦さんでは無理なダイエットなどによって痩せすぎてしまうと将来、生まれてくる赤ちゃんに肥満・2型糖尿病・高血圧といった生活習慣病の発症リスクが高まると分かっています*1

*1(参考)妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 令和3年3月 P.4|厚生労働省

極度の偏食

偏った栄養バランスは体重減少のほか、免疫力の低下、疲れやすい、めまい、貧血などを引き起こします。

重度の歯周病・義歯の不適合

歯を失う原因のトップは歯周病です。歯の数が少なかったり、義歯が合っていなかったりすると、きちんと噛めないので食べられず、栄養に偏りが生じ、体重減少に繋がります。
高齢者では、特に歯の数が低栄養や健康悪化と密接に関係していると報告されています。

嚥下障害

加齢・神経異常などにより飲み込む動作がうまくできなくなると、硬いものが食べにくくなります。さらに飲み込みに時間がかかり、疲労を招いて食欲低下に繋がります。その結果、エネルギー・栄養不足に陥り体重が減ってしまいます。

消化・吸収不良

口から入った食べ物は食道を通過して、胃で胃酸・ペプシン(酵素)に溶かされ十二指腸に運ばれ胆汁と膵液(すいえき)などで分解されます。その後、小腸で消化されて体内へ吸収されます。しかし、食べても栄養が体内に十分に摂り込まれない状況がある場合には、この一連の働きがうまく作用せず体重減少を招きます。

胃腸疾患

  • 胃食道逆流症(逆流性食道炎)
    胃酸が増えすぎたり胃酸が食道に逆流したりすることにより、食道粘膜の炎症を起こす病気です。食後の胸やけ、胃もたれ、ゲップ、胸の真ん中から背中にかけての痛みに伴い食欲不振が起こり体重減少を招きます。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
    ピロリ菌感染や痛み止め薬などが要因となり、胃液によって胃・十二指腸の粘膜が溶かされて深く傷つきます(潰瘍)。お腹(みぞおち)の鈍い痛み、背中の痛み、胸やけ、吐き気などの症状に伴う食欲低下、ならびに胃・十二指腸の消化吸収能力の低下によって体重減少を招きます。
  • 慢性膵炎
    初期の膵炎では上腹部痛や背中の痛みといった強い腹痛がみられます。すい臓の機能低下が進行するにつれて食べ物の消化吸収不良を引き起こし、十分な栄養が吸収できなくなるため体重減少に繋がります。

食欲不振

食欲が低下している状態が続くと、栄養状態が悪化し、免疫力も低下していきます。栄養バランスが崩れるので、体調も悪くなり、体重減少を招きます。
ストレスや不規則な生活習慣・疲労などから一時的な食欲不振を引き起こすことがありますが、何らかの疾患が原因となっている場合もあります。

腹痛

お腹が痛いことで、十分な量の食事が摂れなくなると、必然的に体重減少を招きます。
腹痛を引き起こす原因は、ストレスや自律神経の乱れ、胃・十二指腸・大腸などの消化器疾患、悪性腫瘍など様々です。

便通異常(下痢など)

下痢や脂肪便*2といった便通異常が続くと、必要な栄養素が消化吸収されなくなるため、エネルギー不足となり体重減少に繋がります。

*2 脂肪便:膵臓機能が低下すると、消化のための膵液が十分に分泌されなくなるので、消化がうまくできなくなります。脂肪分を吸収する働きを果たせなくなり、油っぽく乳白色に近い便となります。

代謝・内分泌異常

私たちはご飯を食べると胃や十二指腸などの消化器官を経由しながら、消化酵素によって分解されます。その後、小腸でブドウ糖(糖)に変換され血液中に入りエネルギーとして使用されます。余った糖は、すい臓から分泌されるインスリン作用によって中性脂肪・グリコーゲンに合成され体内に蓄えられます。しかし、食べても栄養が体内に十分に摂り込まれない状況では、体重減少を招きます。

糖尿病

糖尿病は生活習慣病のひとつで、すい臓からのインスリン分泌が少なかったりインスリンがうまく作用しなかったりすることにより血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。インスリン不足やインスリン機能低下が起こると、食事から摂ったブドウ糖(糖)をエネルギー源として使えなくなるため脳が「エネルギー不足」と誤認識することにより食欲旺盛となり体重増加していきます。

さらに高血糖状態が続くと初期では正常に機能していた臓器・血管にダメージが広がり、今まで取り込めていたエネルギーさえも吸収できなくなります。そうなると代わりに体に溜め込んでいた脂肪・筋肉をエネルギー源として分解してしまうようになるため、いくら食べても痩せるようになっていきます。

糖尿病について詳しい解説はこちら

尿崩症(にょうほうしょう)

尿量を制御する抗利尿ホルモンの分泌不足・低下により、体内の水分が大量の尿として出ていく病気です。大量の水分摂取により、体重の減少がみられることがあります。多尿、口の渇き、極端な多飲(3L以上)と糖尿病と似た症状が現れますが、食欲の変動は少ないとされます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、身体のエネルギー消費量が異常に高まります。摂取エネルギーよりも消費エネルギーが上回るようになるので、体重減少を招きます。ほかに手の震え、動悸、息切れ、全身倦怠感、異常発汗などの症状が現れます。

慢性副腎皮質機能低下症(アジソン病)

自己免疫の異常などから副腎皮質ホルモンの分泌低下が起こる病気です。全身の倦怠感、脱力感、筋力低下、節々の痛み、低血圧、体重減少のほか、食欲低下、下痢、無気力、続く発熱などの様々な症状が同時にみられます。

また、発症すると皮膚の色素沈着が起こるので、顔・肘・膝、爪に接している皮膚部分、歯ぐきに黒いシミのようなものがみられます。

炎症性疾患や悪性疾患

慢性関節リウマチ、結核といった「炎症性疾患」、「悪性腫瘍(がん)」による消耗状態、慢性閉塞性肺疾患(COPD)で代謝に必要な酸素が足りなく、エネルギーを十分に生み出せない状態では体重減少を招きます。

慢性関節リウマチ

関節リウマチでは関節痛が有名ですが、直接的な原因に関節部位の炎症があります。関節リウマチなどの膠原病では長い間をかけて少しずつ全身に炎症を起こしていくため、筋肉・脂肪などの組織が異常に分解されていくことで体重が減ります。

慢性閉塞性肺疾患

呼吸をするために使う筋肉の負荷が多くなり、常に体力を消耗した状態となります。代謝に必要な酸素が足りなく、エネルギーを十分に生み出せません。そのため息苦しさを常時感じているなどの理由から食欲不振に繋がり、食事量が減ってしまうこと体重減少の原因となります。

結核

結核は結核菌による感染症です。日本の結核患者様は年々減少傾向にあり、現在では「薬で治る病気」となっていますが、それでも高齢者の方を中心に年間約2万人が新たに診断されています。

進行すると肺の病変が拡大していき、十分な酸素を取り込めなくなりエネルギーの産生不足から体重減少に繋がります。高齢者では咳・痰・微熱といった典型的症状が現れにくいため、食欲低下・体重減少が発症サインとなる場合があります。

なお、発症初期では咳・痰の中に結核菌が混じっていないので他人に移す心配はありませんが、進行すると咳や・痰の中に菌が混じり、それにより空気感染による集団感染を引き起こすことがあります。

潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)・クローン病

潰瘍性大腸炎では大腸粘膜、クローン病では大腸・小腸などの消化管に潰瘍(炎症を起こして、傷が深くえぐれた状態)や、ただれができる炎症性腸疾患です。10代・20代の若年層での発症が多いです。下痢・腹痛といった症状が現れ、長期間下痢が続くことで体重減少を招きます。

悪性腫瘍(がん)

肺がん・胃がん・大腸がん・すい臓がんなど、がんが発生して進行してしまうと、がん細胞の増殖のために栄養分の多くを奪われたり、がん細胞から出てくる炎症性サイトカイン(がん悪液質)によって食欲が低下したり、脂肪や筋肉が減少したりするため、体重が減少していきます。

サルコペニア・フレイル

「サルコペニア」とは筋肉量の減少によって、筋力・身体機能低下が起こった「筋肉減少症」のことです。一方、フレイルとは、加齢に伴って起こった心身の機能低下を表す言葉です。どちらも超高齢化社会の日本において、近年注目されています。

50代以降は自然に筋肉量が減っていくので、たんぱく質の積極的摂取が必要となります。また「軽く汗ばむ程度の適度な運動」を続けることにより、筋肉は維持されますが、ジョギング・マラソンなどの有酸素運動をやり過ぎは、かえって筋肉の異化(分解)が進んでしまい体重減少に繋がります。さらに、筋肉量の減少は脱水症になりやすい体質にさせるので要注意です。

精神疾患・認知症

身体的な病気がない場合でも、倦怠感、疲労感、気力の低下、興味・気分の落ち込みなどの症状が現れることで、食欲不振に陥り、結果として食事量が減り、体重減少を招きます。
※必要に応じて、対応医療機関をご紹介します。

  • 神経性食欲不振症(拒食症)
    自分の体形や体重に対する異常な思い込みにより痩せたいという強い願望や、太ることに対する恐怖心から極端な食事制限を行い著しい体重減少が続く深刻なこころの病気で、いわゆる「拒食症」です。
    思春期以降の女性に多くみられますが、年齢問わず男性にも発症する可能性があります。女性では無月経が3か月以上続き、さらに致死性不整脈による突然死に繋がるケースがあるため、早期発見ならびに適切な治療が重要となる病気です。
  • うつ病
    身体的な病気がないにもかかわらず精神的ストレスによる負荷が強くなると、倦怠感・疲労感、不眠、気力低下、やる気・楽しい気持ちが一切なくなるというような症状が現れます。
    次第に食事にも興味がなくなり、気づかぬうちに食事が億劫になったり食事を抜かしてしまったりするケースがあります。食事摂取量が減るので、体重は減少していきます。
  • 認知症
    体重減少と認知症リスクの関連についてのメカニズムは明らかになっていません。しかし、これまでの調査・研究から認知機能低下の症状が現れるよりも前に、食欲を司る脳の機能変化や嗅覚・意欲の低下によって食事の摂取量が減って体重が減少していくと考えられています*3
    *3(参考)体格および体重変化と認知症との関連|多目的コホート研究(JPHC Study)

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発熱(感染症など)

感染症などで発熱による消耗がある場合にも、エネルギー消費が増加するので体重が減少します。一般的に体温が1℃上昇すると、エネルギー消費が10%~15%増加します。

薬の影響

薬剤の中には、体重減少を引き起こす要因(食欲低下、口腔内乾燥、味覚・嗅覚障害、嚥下障害、悪心嘔吐など)となる副作用がみられるものがあります。様々なお薬を服用している高齢者の方に多くみられます。

日常的な要因

身体的・心理的疾患以外でも日常の様々な要因により、一時的な体重減少に繋がることがあります。ただし、そうした要因が長期間続くと何らかの疾患を発症して、症状のひとつとして体重減少を起こすようになります。

  • 過度のエネルギー消費
    過度な運動や力仕事などによってエネルギーを消費しすぎると、食べていてもエネルギー不足に繋がり、体重減少を招くことがあります。
  • ダイエット
    極端な食事制限を行うと、栄養の偏りが生じて、健康を損ないます。また、神経性食欲不振症(拒食症)を引き起こすことがあります。
  • 精神的ストレス
    強い緊張・不安といった精神的ストレスが続くと、自律神経が乱れて食欲不振や消化機能の低下を引き起こし体重減少に繋がります。また、精神的ストレスによって、慢性胃炎、胃潰瘍、下痢などを起こすことでも体重減少を招きます。

体重減少があるときの検査

体重減少では問診・視診・触診などから、大まかな原因の見当を付けることが可能です。疑われる原因(病気)を予測した上で、診察結果に応じた検査を行います。
※必要に応じて、対応病院をご紹介します。

問診・視診・触診

体重減少が始まった時期、どのくらいの期間でどれだけ痩せたのか、摂食状況、自覚症状、精神状態、生活環境、服用薬、ストレスなど心理的要因について、詳しく伺います。
そのほか、体重測定・BMI、体温、脈拍、血圧、頭頸部、胸腹部などの視診・聴診など身体所見をチェックします。
※病的な体重減少がある方では、体重減少以外の訴えで受診されるケースがよくあります。

一次スクリーニング検査

問診や身体的観察で原因が特定されなかった場合、スクリーニング検査として以下のような検査を行います。

  • 血液検査
    糖尿病、甲状腺機能亢進症など内科的要因がないかを確認します。
  • 胸・腹部X線検査(レントゲン)
    肺・心臓・大動脈・肺の間にある縦隔・肋骨、胃・小腸・大腸・泌尿器などの器官の異常を調べます。
  • 尿検査
    尿中の蛋白や潜血、糖などを調べ、様々な病気とその兆候を調べます。
  • 便潜血検査
    便に混じった血液中のヘモグロビンを調べて、目に見えない出血があるかを確認します。潰瘍、がん、ポリープ、痔などが分かります。
  • 心電図
    心筋に流れる微弱な電流から心臓の動きを確認して、不整脈、狭心症、心肥大、心筋梗塞がないかを調べます。

精密検査

疑われる病気に合わせて、診断を確定させるために精密検査を実施します。

  • 血液検査
    疑われる疾患に合わせて、より詳しく検査を行います。
  • 内視鏡検査(胃カメラ)
    食道・胃・十二指腸疾患が疑われる場合には「上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)」を実施します。当院でも胃カメラ検査を実施しています。
  • 超音波検査(エコー検査)
    体内に超音波を発射し、反射する超音波を検出して画像化することで体内の様子を観察します。疑われる疾患の部位に合わせて行います。

そのほか、必要に応じて様々な検査を行います。

体重減少の治療

当院では内科・循環器科を中心に、体重減少の原因となる疾患を的確に診断して必要に応じた適切な治療を行っています。また、生活習慣の乱れ、ストレス、低栄養などの要因によって体重減少が起こっているときには生活習慣の改善、運動療法、食事療法といった指導も行っております。

なお、検査結果や重症度によっては、専門的な治療や入院治療が必要となる場合があります。必要に応じて対応医療機関へご紹介し、治療が円滑に進むよう心がけています。

原因疾患に対する治療

体重減少に対する治療の基本は、原因疾患の治療です。原因疾患に合わせた薬物療法ならびに生活習慣の改善を行います。

生活習慣の改善(食事・栄養指導/運動教室)

食事・栄養指導

当院では、食事や栄養に関する専門的な知識を持つ「管理栄養士(国家資格)」が在籍しております。食事療法を中心とした生活習慣の改善、病気に対するサポート、健康の維持・増進のため患者様ならびにご家族様と一緒に考えていきます。

また当院ではデイサービスを併設しており、高齢者の低栄養に対するノウハウを有しております。お気軽にご相談ください。

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運動教室

適度な運動は体力向上ならびに筋力低下を防止して、消費エネルギーを増加させます。その結果、食欲増進に繋がり体重減少を防ぎます。また、定期的な運動によって生活習慣病の罹患率が下がり、さらに精神的な安定にも繋がります。

特に高齢者の場合では、筋肉量の減少による転倒・骨折、寝たきりの原因となる「サルコペニア」の予防や気分転換に効果的です。ただし、持病がある方では運動療法が逆効果になるケースもあるため、事前に医師のメディカルチェックが必要です。

当院では運動教室を開設しています。お気軽にお問い合わせください。

大石内科循環器科医院の運動教室はこちら

よくあるご質問

病院を受診した方が良い体重減少とは、どんな場合ですか?

「過剰な体重減少(半年で4~5kg、1年で10kg程度)」に加え、「他の症状」を伴うときには、疾患が原因となっている可能性があるので、すみやかに医師の診断を受けましょう。
特に体重減少のほかに、発熱、疲労感、血便、喀血(かっけつ)*4などを伴う場合には、すぐに医療機関をご受診ください。

*4 喀血:咳と共に血液を吐くこと。気道(気管支・肺)から出血したときにみられます。痰に血液がほんの少し筋状混じる程度から、血液のみ大量に出るなど出血量は様々です。

なお、高齢者では、半年で2~3kg以上の意図しない体重減少はフレイルの判断基準に含まれます。当院までお気軽にご相談ください。

病的な体重減少を予防するには、どうしたら良いですか?

日々の生活の中で、以下のようなポイントを意識して過ごしてみましょう。

  • ストレスを解消する
    「ストレスを溜めない」「悩みを一人で抱え込まず、人に相談してみる」「休みの日は運動や趣味など自分の好きなことに時間を使う」といったように、ストレスを適宜解消するようにしましょう。
  • 質の高い睡眠を心がける
    「昼寝・仮眠を摂り過ぎない」「朝、日光を浴びる」「40℃以下のぬるめのお湯にゆっくり浸かる」「就寝前に軽いストレッチを行う」「室内の温度・湿度を調整する」「スマホ操作は寝る1~2時間前までにする」など、ぐっすり眠れるよう工夫しましょう。
  • 無理な食事制限や極端な偏食を避ける
    過度な食事制限、極端な偏食では栄養不足に陥ったり、筋肉が減ったりすることによりエネルギー不足に繋がります。また、免疫力が低下して、感染症にかかりやすくなるといった身体的不調だけでなく、認知機能にも影響を及ぼすケースがあります。炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。

意図しない体重減少でお悩みなら当院までご相談ください。

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