大石内科循環器科医院

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静岡市葵区鷹匠2-6-1
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息切れ

息切れ・呼吸困難とは

私たちは安静にしている時、特に意識をしなくても0スムーズに呼吸をしています。息切れとは、この呼吸をする時の不快感や努力が必要な状態を言います。
短距離走などで、全速力で走った時などは息切れをしても問題ありませんが、ちょっとした運動(階段の上り下り)や早足などで息切れをする場合には、何らかの疾患が関係している可能性があります。
特に今までは問題なかった程度の運動で息切れを感じるようになったり、同年代の人との歩行スピードに最近付いて行けなくなったりという自覚がある場合は要注意です。

息切れが起きる原因

息切れの原因は多岐に渡りますが、大きく3つに分けることができます。

  1. 心臓
  2. 呼吸器
  3. その他

それぞれについて解説していきます。

①心臓疾患

心臓の疾患や異常が息切れを引き起こすことがあります。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしており、血液を動脈に押し出して全身の臓器へ栄養・酸素を届けています。しかし、心臓に病気があると、十分に血液を押し出すことが出来なくなるので、運動時などで酸素の必要量が上がった際に、全身の臓器は酸素不足となります。すると、軽い運動でもすぐに脈拍が上がり、呼吸が激しくなり、結果として息切れを来してしまいます。
心臓の病気で全身に十分に酸素を賄えない状態を心不全と呼びます。心不全を引き起こす病気として「狭心症・心筋梗塞」「心筋症」「心臓弁膜症」「不整脈」などがあげられます。つまり、これらの病気で息切れ・呼吸困難が生じる可能性があります。


「狭心症・心筋梗塞」
 心臓には、心臓自体に血液を送る冠動脈という血管があります。運動時などは心臓の働きを増やすために冠動脈の血流量を大きく増大させる必要がありますが、冠動脈に動脈硬化などで狭いところや閉塞しているところがあると十分に血流を増やせません。
狭心症・心筋梗塞は、この冠動脈への血流が一時的もしくは長時間不足することで、心臓自体の酸素不足を引き起こし、締め付けられるような胸痛や息切れを生じる病気です。胸痛や息切れに加え、冷や汗や吐き気を伴う場合は、より狭心症・心筋梗塞が疑われます。
狭心症・心筋梗塞は命に関わる病気です。こうした症状がある場合はなるべく早く当院へ受診してください。

「心臓弁膜症」
心臓の内部は右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋に分かれています。各部屋には「大動脈弁」「僧帽弁」「三尖弁」「肺動脈弁」と呼ばれる弁があります。心臓弁が閉じたり開いたりすることで、血液が常に一定方向に流れるように維持されています。
心臓弁膜症とは、加齢・感染・外傷・心筋梗塞あるいは先天的な問題などにより心臓の弁に障害が起き、弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられたり、弁の閉じ方が不完全なため血液が逆流してしまう病気です。
健診などの聴診で見つかる場合もありますが、息切れで受診される方の中にも多く見受けられる病気です。



「不整脈」
不整脈は、脈が通常より速くなるタイプと通常より遅くなるタイプがあります。脈が遅い不整脈は、脈を増やしたいのに増やせないので十分に血液を送れません。
脈が速い不整脈では心臓が空打ちのような状態になってしまい、こちらも十分に血液を送れません。息切れに加え、動悸などの症状を伴う場合は、不整脈の可能性がありますので当院へご相談ください。

②肺疾患

肺をはじめとする呼吸器の役割は、酸素を血液中に取り込むことです。呼吸器に異常があると血液中に十分な酸素を取り込めないので、全身に酸素を届けることができなくなり、息切れを起こします。
息切れを引き起こす肺疾患として「慢性閉塞性肺疾患」「気管支喘息」「肺炎」「間質性肺炎」「肺塞栓症」などがあげられます。

「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
多くの原因はタバコの煙に含まれる有害物質を吸入することで、肺の炎症が生じて肺の機能が少しずつ失われていく進行性の病気です。
慢性閉塞性肺疾患の9割が喫煙者で、喫煙を開始した年齢、喫煙本数、喫煙年数、などの喫煙量に応じて発症のリスクが高くなり、40代以上の方に多い傾向があります。主な症状は、咳・たん・身体を動かした時の息切れなどがあります。

「気管支ぜんそく」
アレルギーによって、慢性的に気道に炎症を引き起こす疾患です。
ハウスダスト、たばこの煙・ペットの毛・などさまざまな物がアレルゲンになります。これらのちょっとした刺激で、気道が狭くなり、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする呼吸音と共に息切れを生じることがあります。
小児ぜんそくは、特定のアレルゲンに対して発症する「アトピー性ぜんそく」が多く、大人になってからは、特定のアレルゲンを確認できない「非アトピーぜんそく」が多くなります。
気管支ぜんそくは、夜間から明け方にかけて症状が悪化しやすく、運動の後に発作が出る場合もあります。

「肺炎」
細菌やウイルスが肺に入り、炎症を起こした状態が肺炎です。息切れに加え、咳や痰、発熱、全身倦怠感などの症状が見られることがあります。特に高齢者では食欲低下や脱水症を併発しやすく、重篤化しやすいため早期の対応・治療が重要です。

「間質性肺炎」
肺に継続して炎症が起き続けると、肺胞壁が厚くなることで硬くなり、空気を吸っても肺が膨らみにくくなる疾患です。
厚くなった肺胞壁が、酸素を取り込んで二酸化炭素を出すといった肺の機能を妨げるため、咳や息切れなどの症状が見られます。原因として考えられるのは、生活上のほこり・ペットの毛・カビなどの慢性的な吸入などがあります。
ただし、半数以上が原因を特定できない突発性の間質性肺炎で、40代以上の喫煙者の方が多くを占めています。

「肺塞栓症」
長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると静脈に血の固まり(深部静脈血栓)ができ、この血の固まりの一部が血流にのって肺に流れて、肺の血管を閉塞してしまう病気です。長時間飛行機に乗った際に起きることもあり「エコノミークラス症候群」とも呼ばれています。
突然、呼吸困難や胸痛、 ときには心停止をきたす危険な病気です。

③その他

「ストレス」
強いストレスがあった場合には、自立神経のバランスが崩れて、息切れや動悸が起きることがあります。普段は息が切れないという場合は問題がありません。ただし、パニック障害や不安障害の症状として現れる場合もあります。

「貧血」
貧血は、ヘモグロビンや赤血球が不足している状態のため、酸素の供給が不十分になり、動悸や息切れを引き起こすことがあります。

「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」
 甲状腺は、のどぼとけの下に位置する臓器で、新陳代謝を活発にする働きを持つ甲状腺ホルモンを生成します。バセドウ病は、この甲状腺ホルモンが異常に多くつくられることで、新陳代謝が過剰になる病気です。
症状としては、甲状腺の腫大・頻脈・そして眼球突出の3つが代表的で、動悸や息切れなどを自覚しやすい病気です。

息切れや呼吸困難、呼吸の違和感を感じたら当院までご相談ください。

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