大石内科循環器科医院

静岡市葵区鷹匠2-6-1 新静岡駅より 徒歩3分 駐車場あり

静岡市葵区鷹匠2-6-1
054-252-0585

symptoms
症状から探す

健診異常

健康診断の結果には

  • 異常なし
  • 要経過観察
  • 要精密検査
  • 要治療

などが判断されていますが、その正確な意味をご存知でしょうか。まずは、それぞれの用語についてご紹介しましょう。

異常なし

今回の検査結果は、正常範囲内であったことを表します。素晴らしいですね!特に心配ありませんのでご安心ください。
しかし結果には表れていないことでも、気になることがある場合は遠慮なさらずご相談ください。

要経過観察

今回の検査結果で異常値が認められるものの「緊急性はない」状態です。しかし、何もせず放置しておいて良いわけではありません。
今回見つかった異常値は生活習慣を見直すことで、まだ改善が見込まれる可能性があります。つまり 「ぜひ今のうちに生活習慣を見直しましょう!」というメッセージが込められています。
では「具体的にどうすれば?」「今から生活習慣を見直そう!」とお考えの方はご相談ください。当院では、その方の検査結果やお体の状況に合わせた「経過観察」方法をご提案しています。

要再検査

ここからは今までの「異常なし」「要経過観察」とは異なります。今回の検査結果で異常値が見つかりその異常値が一時的なものか、あるいは本当に身体の問題によって引き起こされているのか、をよく調べる必要があるという状態です。
再検査の結果、異常が見られなければ「異常値は一時的なもの」と判断できます。しかし再検査でも異常値が見られる場合には、詳しい原因を調べるための精密検査が必要となります。

精密検査

今回の検査結果で異常値が見つかり、その異常値が具体的にどのような病気によって引き起こされているのか、治療が必要なのかを確認する必要がある状態です。不安を取り除くためにも、決して放置せず必ず受診して精密検査を受けましょう。

要治療

今回の検査結果で異常値が見つかり、治療が必要な状態です。できるだけ早く当院または、専門医を受診してください。

以上が健康診断の検査結果の解説となります。今まで知らなかったことや誤解されていたことはありませんか?
健康診断の目的は、定期的に検査をすることでデータを取り生活習慣病を予防したり、病気の兆候を早期発見をしたりすることにあります。つまり(健診を)継続することで効果を発揮する面もあります。

次に健康診断にある健診項目についてご説明いたします。

高血圧

血液が動脈を流れるときに、血管の内側にかかる圧力のことを「血圧」といいます。血圧を説明する際に、血圧の「上が〇〇下が〇〇」という表現をします。この「上」とは心臓が収縮して血液を送り出す「収縮期血圧(最高血圧)」を意味し、「下」は心臓が拡張するときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことを意味しています。

この心臓から押し出される血液の量、そして血管の太さ、血管の弾力性によって血圧が決定されます。血液の量が多くなるほど血管の壁には強い圧力がかかります。そして血管が何らかの原因で収縮したり細くなったり、または固くなっても圧力が上がる状態になります。

高血圧とは診察室や検診会場で測定した血圧が140/90mmHg以上、もしくは自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135/85mmHg以上の状態と定義されています。

「血圧が少し高めだけど自覚症状も無いし、元気だから大丈夫!」

と思われる方もいらっしゃいますが、実はよくある誤解です。
確かに高血圧というだけでは特に症状が現れないことが多くあります。しかし高血圧状態が続くと、脳卒中や心臓の病気のリスクが増えることが知られています。脳卒中や心臓病を発症してから対処するのではなく、まだ症状のない段階で血圧の治療を行い、それらの病気を未然に防ぐことが非常に重要です。
長く健康な体を保つためにも健康診断で高血圧を指摘されたら、放置せず当院へご相談ください。

血糖値

健康診断では血液検査でブドウ糖量を計測し、糖尿病の疑いを調べます。
糖尿病は血糖値が常に高い状態になる病気で、血管に負荷がかかるため動脈硬化を引き起こし脳卒中や心臓の病気のリスクが増えることが知られています。

また、全身の毛細血管にも重大な障害を起こすことで失明や足指の壊死、透析治療が必要になる腎機能障害などの合併症につながる可能性のあるその文字から受ける印象以上に怖い病気です。
高血圧や高コレステロールと同様に、血糖値が高くても最初は症状が無いことが多くみられます。しかし高血圧同様に症状のない段階で治療を行い、脳卒中や心臓病、腎臓病などを未然に防ぐことが非常に重要になります。
血糖値の異常を指摘された場合には、お早めに当院にご相談ください。

コレステロール値

こちらも血液検査で、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)の量を測ります。
LDLコレステロール値が140mg/dL以上を高LDLコレステロール血症といい、動脈硬化を引き起こし脳卒中や心臓の病気のリスクが増えることが知られています。

高血圧や糖尿病と同様に、LDLコレステロール値が高くても症状がないことが多くあります。まだ症状の出ていない段階でコレステロールの治療を行い、脳卒中や心臓病を未然に防ぐことが非常に重要です。健康診断でコレステロール値の異常を指摘された場合には、放置せず当院にご相談ください。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、腹囲「男性85cm、女性90cm以上」かつ、血圧「130/85mmHg以上」、中性脂肪「150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満」、血糖「110mg/dL以上」のうち2項目以上当てはまると診断されます。

つまり、メタボリックシンドロームとは内臓に脂肪が蓄積されていて、そこに高血糖や高血圧、脂質異常などの動脈硬化の危険因子を併せ持った状態を指します。一つひとつのリスクは軽度でも、それが重なりそしてその状態が続くことで動脈硬化が進み、脳出血・脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などのリスクが高まります。 

メタボリックシンドロームの治療として適正体重を目標に、食事内容・食事量や運動習慣を改善していくことが大切です。
「具体的にどう改善して良いかわからない」
「栄養バランスを取りながら体重を減らす方法がわからない」
という方も安心して取り組めるように、当院では管理栄養師による食事指導を行っております。
また様々な運動プログラムのご用意や、運動処方せんの発行にも対応しております。お気軽にご相談ください。

尿酸値

血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超える状態を高尿酸血症といいます。高尿酸血症の状態が続くと、尿酸の結晶が関節に蓄積します。尿酸の結晶が蓄積した関節では炎症が起こり、痛みとして感じられるようになります。これが痛風発作、一般的に痛風といわれる状態です。

尿酸値が高い状態を放置しておくと、痛風発作を起こすだけでなく腎機能障害や高血圧、糖尿病などの生活習慣病、心筋梗塞や脳梗塞といった動脈硬化性疾患の発症頻度が上昇すると言われています。そのため、健康診断で尿酸値が高いと指摘されたら放置せず当院にご相談ください。

肝機能

健康診断では、AST(GOT)・ALT(GTP)・γ-GT(γ-GTP)という肝臓の細胞内にある酵素を測ります。アルコールが肝臓に悪いということをご存知の方は多いと思います。そのため

「お酒を飲まないから肝臓は大丈夫」
「肝臓の値が高いと言われても、お酒を控えればよくなるだろう」

と考えられるかもしれません。確かに、アルコールが原因で肝機能が悪くなることは多くあります。しかし、アルコールと関連のない肝臓の病気も数多く存在します。このため肝臓の数値が高い場合には、飲酒をする方も「お酒のせい」と決めつけず、慎重に原因を調べる必要があります。しっかりと原因を見極めるためにも当院にご相談ください。

尿検査

健康診断では尿中のブドウ糖、たん白、赤血球を調べます。異常値が指摘された場合、尿路感染症、尿路結石、腎機能障害、腎炎、糖尿病、腫瘍などが考えられます。
また、尿は前日や直前の飲食・運動に結果が左右されることも多く、精密検査の結果「異常なし」ということもあります。不安を取り除くためにも、再検査や精密検査をしっかりと受診しましょう。

心電図

心臓の流れる電気を記録して心臓の動きを調べる検査が心電図検査です。
この心電図検査では、心臓の筋肉の壁が肥大していないか、過去に心筋梗塞の症状が現れていないか、不整脈が出ていないかなどを調べることができます。

健康診断の心電図検査で「要再検査」「要精密検査」と判定された場合には、こうした心臓の病気の可能性があります。

一般的な健康診断での心電図検査の弱点としてこの検査の特性上その瞬間、数秒間の心臓の電気信号を心電図として検出します。つまりその瞬間(検査)以外の時に現れている不整脈は、捉えることができません。
また、普段の胸の痛みなどの症状が現れていない時に行われた心電図検査では、本来は狭心症発作の症状が起きているにもかかわらずこちらも心電図に現れず正常と判断されてしまうこともあります。
そのため「異常なし」「要経過観察」と判定された場合でも、気になる自覚症状(動機・不整脈・息切れ・胸の痛み)がある方は迷わずご相談ください。

心雑音

心雑音は、健診の診察時に行う聴診で指摘される、聴診器で聞こえる所見です。心雑音の原因は主に3つあります。

①心臓弁膜症

心臓弁膜症とは、加齢・感染・外傷・心筋梗塞あるいは先天的な問題などにより心臓の弁に障害が起き、弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられたり、弁の閉じ方が不完全なため血液が逆流してしまう病気です。心臓超音波検査を施行することで診断ができます。

②貧血・甲状腺疾患

貧血や甲状腺疾患があると、心臓の拍動が正常時よりも強くなるため、心臓の弁が開きにくくなり弁膜症の時と似たような心雑音が聞こえることがあります。血液検査を施行することで診断ができます。

③機能性雑音(無害性雑音)

診察や検査などで緊張すると、血流が一時的に速くなり雑音が現れることがあります。 心音の異常を伴わない、柔らかい雑音で、これを「機能性雑音」とか「無害性雑音」といいます。

当院では、心雑音を指摘された患者様に対して血液検査や心臓超音波検査などを行いその原因を精査しております。
特にその原因が①心臓弁膜症の場合には、放置すると心不全に進行する可能性もあります。

心臓弁膜症について詳しくはこちら
心不全について詳しくはこちら

環器内科の専門医院である当院では

  • 日常の生活を送りながら24時間の心電図を記録できるホルター心電図検査
  • 走るなど負荷をかけた時の心臓の状態を調べる運動負荷心電図
  • 心臓の動きを確認できる心臓超音波検査

など心電図以外の心臓のより詳細な検査ができます。詳しい循環器の検査内容についてはこちら
まずは当院で専門的な検査をしっかりと行い、不調の原因を突き止めましょう。

胸部レントゲン

胸部レントゲンは、背部から胸部にX線を照射し、肺や心臓、両肺の間にある縦隔(じゅうかく)などの器官の異常を調べる検査です。
胸部レントゲンで異常を指摘された場合は、肺や心臓、甲状腺の病気が疑われます。
心臓や甲状腺の病気が疑わしければ、当院で血液検査や超音波検査等による精密検査が可能です。
肺の病気が疑わしければ、必要に応じてCT予約(静岡市医師会健診センターで検査)を行い、当院でその結果を説明いたします。

以上、健康診断における検査結果や健診項目をご説明いたしました。

多くの方が病気や体の不調を感じると、普段の健康でいる状態のありがたみを感じられるのではないでしょうか。
当院のようなクリニックは不調や病気なった方に対して診察と治療を提供する場所です。
それと同時に健康診断結果を受けて生活習慣を見直したり早期の対策を行ったりすることで、皆さんと一緒に病気を未然に防ぐ役割も担っています。

将来的な病気のリスクを減らし、健康寿命を延ばしてこれからも快適な暮らしを続けるためにも健康診断の結果や生活習慣病を放置せず、当院へご相談ください。

当院では、健康診断や生活習慣病に関するご相談や受診はご予約なしでも、ご予約いただいてもどちらでも受診いただけます。


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