心臓がドキドキして、落ち着かない。そんな経験はありませんか? 仕事でプレゼンを控えているとき、大事な試験の前、あるいは、誰かと話すときなど、緊張や不安を感じると、心臓が早鐘を打つように鼓動することがあります。
これはストレスが身体に与える影響の一つであり、動悸として現れるのです。実はストレスが原因で動悸に悩んでいる人は少なくありません。2020年にはコロナ禍の影響もあり、ストレスに関連する動悸の相談件数は増加傾向にあるというデータも出ています。
この記事ではストレスによる動悸の症状、そのメカニズム、そして改善策について詳しく解説していきます。ストレスから解放されて心穏やかに過ごせるように、一緒に動悸の原因を探り対策を立てていきましょう。
仕事で大きなプレゼンを控えていたり大事な試験を前にしたりしたとき、心臓がドキドキと速く鼓動する経験はありませんか? このようにストレスを感じると、私たちの体は様々な反応を示します。その一つが「動悸」です。この章では、ストレスと動悸の関係について詳しく解説していきます。
ストレスとは、外部からの刺激に対して体が反応することです。この刺激は仕事でのプレッシャー、人間関係のトラブル、引っ越しや転職など人によって様々です。
例えば、あなたが満員電車に乗っている時、周囲の人との距離が近くて不快に感じたり遅延でいつ目的地に着けるか分からず不安になったりするかもしれません。これは「満員電車」という環境に対して、あなたの体がストレス反応を起こしている状態です。
このように、ストレスは私たちが生きていく上で避けては通れないものです。
ストレスを受けると私たちの体の中では、自律神経である交感神経が優位になります。交感神経は、体が活発に活動するために必要なエネルギーを作り出す働きがあります。
例えば心拍数を上げたり、血管を収縮させて血圧を上昇させたりすることで筋肉に多くの血液を送り込み身体を「闘争」の状態に導きます。闘争反応は、昔の人類が野生動物から身を守るために発達した反応です。
現代社会では野生動物と戦うことはほとんどありませんが、プレゼンテーションで緊張した時に心臓がドキドキしたり声が震えたりするのは、この闘争か逃走か反応の名残なのです。
ストレスによって起こる動悸は、心臓がドキドキしたり、脈が速くなったりする感じがあります。
「胸がドクン、ドクンと大きく脈打つ」「脈が速く、まるでマラソンを走った後のように感じる」と訴える患者さんもいます。場合によっては、胸が締め付けられるような苦しさを感じることもあります。
これらの症状は一時的なものであれば心配ありませんが、頻繁に起こったり日常生活に支障をきたす場合は注意が必要です。
例えば動悸が気になって仕事に集中できない家事をする気力が起きないといった状態が続く場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
ストレスによる動悸は睡眠不足や過労、カフェインの過剰摂取、喫煙、飲酒などによって悪化することがあります。これらの要因は、自律神経のバランスを乱し、動悸を引き起こしやすくするためです。
また不安や緊張、恐怖などの感情も、動悸を悪化させる要因となります。例えば「あの時ああすればよかった」といった過去の失敗を思い出して後悔したり「将来うまくいくか不安だ」と過剰に心配したりすることで、動悸が強くなることがあります。
ストレスによる動悸を改善するためには、ストレスを上手に管理することが大切です。
ストレスを管理する方法は人それぞれですが、効果的な方法としては十分な睡眠をとる、適度な運動をする、バランスの取れた食事をとる、リラックスできる時間を作るなどが挙げられます。
ストレスを上手に管理することは動悸だけでなく、他の病気のリスクを減らすことにもつながります。
ストレスは心拍数を上げたり血管を収縮させたりするなど、様々な身体的反応を引き起こします。その一つに「動悸」があり心臓がドキドキしたり、脈が速くなったりする症状が現れます。ストレスによる動悸は、プレゼンや試験など緊張や不安を感じる場面で起こりやすいです。
動悸は一時的なものであれば問題ありませんが、頻繁に起こったり日常生活に支障をきたす場合は注意が必要です。睡眠不足や過労、カフェインの過剰摂取なども動悸を悪化させるためストレスを管理することが重要です。十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事など、ストレスを軽減する工夫を取り入れましょう。
急な動悸や胸の痛み、脈が飛ぶなど心臓が原因と思われる症状でご不安な場合は循環器専門医の当院へご相談ください。
大石内科循環器科医院
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