あなたは「心不全」という言葉に、どんなイメージを持つでしょうか?
実は心不全はがんよりも予後が悪いとされ、日本では年間約17万人が亡くなっています。さらに自覚症状が現れにくい病気でもあるため、気づかないうちに病状が進行していることも少なくありません。
もしかしたら、あなたも初期の心不全のサインを見逃しているかもしれません。「最近、階段を上ると息切れする」「夜になると足がむくむ」といった症状はありませんか?
この記事では、心不全のステージ、症状、治療法、予後について、具体的な例を交えながらわかりやすく解説していきます。ご自身の健康状態をチェックするためにも、ぜひ最後までお読みください。
「心不全」と診断された時、皆さんはどんな気持ちになるでしょうか?「心臓の機能が低下している」と言われても、最初は実感がわかないかもしれません。
心不全は初期の段階では自覚症状がほとんどない場合もあれば、進行すると日常生活に大きな支障をきたす場合もあります。
今回は、この「心不全」という病気についてステージ、症状、治療法、そして予後について詳しく解説していきます。
心不全は、心臓が体全体に十分な血液を送り出せなくなった状態です。例えるなら、心臓は体中に血液を送り出すポンプのような役割を果たしています。しかし心不全になると、このポンプの力が弱くなってしまうのです。
心不全は、その重症度に応じて、ステージA、B、C、Dの4つのステージに分類されます。
病状 | 症状 | |
---|---|---|
ステージA | 心不全の前段階で、心臓に異常があるものの、自覚症状はない | 自覚症状なし |
ステージB | 軽度の心不全。心臓に負担がかかると症状が出る | 動悸、息切れ、疲れやすいなど |
ステージC | 中等症~重症の心不全。安静時にも症状が出る | 息切れ、呼吸困難、動悸、むくみ、食欲不振、咳など |
ステージD | 最も重症な心不全。 | 安静時でも強い息切れやむくみ、日常生活が困難になるなど |
このように、心不全は徐々に進行していく病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、放置してしまう方も少なくありません。しかし、心不全は早期発見・早期治療が非常に重要です。
心不全は初期の段階では自覚症状が現れにくい病気ですが、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。そのため、初期症状を見逃さないことが非常に重要です。
心不全の初期症状には以下のようなものがあります。
これらの症状は、風邪などの他の病気でもみられることがありますが、繰り返し起こる場合は、心不全のサインかもしれません。
「たかが息切れ」「年のせい」と安易に考えずに、少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
心不全は初期症状が分かりにくく、進行すると日常生活に支障が出る病気です。 自覚症状がない段階でも、高血圧や糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。
息切れや動悸、足のむくみなど、少しでも気になる症状があれば、早めに当院へご相談ください。
大石内科循環器科医院
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