大石内科循環器科医院

静岡市葵区鷹匠2-6-1 新静岡駅より 徒歩3分 駐車場あり

静岡市葵区鷹匠2-6-1
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動悸

動悸

動悸は、心臓の拍動が感じられる状態のことを指します。
人は緊張や興奮、運動をすると、脈が早くなって「動悸」を感じます。これは、生理的な現象のため、心配する必要はありません。
ただし、動悸の中には、その背景に疾患が隠れている可能性があり、最も多いのは「不整脈」です。不整脈は、運動の時、就寝時、安静時など一時的に起こる場合もあり、様々なタイプの不整脈があります。

心拍が早い「頻脈」や遅い「徐脈」心拍を強く感じる、大きく感じる、脈が飛ぶ、乱れるなどの不整脈は治療が必要なケースが多く見られます。
治療の必要のない不整脈もありますが、中には、心臓の突然死につながるような不整脈もあるため、適切な検査を行います。

脈が乱れる直前まで行っていたこと、そのほかの症状を問診して、検査・診断をして、適切な治療を行っていきます。

動悸に伴う注意が必要な症状

心筋梗塞の可能性
  • 胸の痛み
  • 失神・一時的な意識の消失
  • 吐き気・嘔吐
心不全の可能性
  • 息苦しさ
  • 息切れ
  • 呼吸困難
血圧低下の可能性
  • ふらつき
  • めまい
重篤な不整脈の可能性
  • 失神・一時的な意識の消失
  • 突然死の家族歴
  • 心臓病の既往歴
肺梗塞の可能性
  • 胸の痛み
  • 息苦しさ
  • 息切れ
  • 呼吸困難

動悸とともにこれらの症状が出ている場合には、早急に対応が必要な場合が考えられます。

動悸のタイプ

心拍が早い頻脈

正常より脈拍が早くなることを「頻脈」といいます。1分間に60~100回程度の脈拍が正しいとされていますが、1分間の脈拍が100回以上の場合、「頻脈」と診断されます。
さらに、1分間に120回以上の場合には、不整脈が疑われるため、精密検査が必要になります。
脈が速い不整脈には、発作性上室性頻拍、心室頻拍、心房細動などがあります。

発作性上室性頻拍

突然脈拍が速くなり、その状態がしばらく続いた後、突然おさまるのが特徴の不整脈です。発作時の脈拍は1分間に150~200回くらいになり、脈は速くなっても乱れはなく、規則的に脈を打っていることが多く見られます。
発作がすぐに命に関わるということはありませんが、ほとんどの方で症状が強く頻繁に出現する場合は日常生活に支障を来すので治療が必要です。

心室頻拍

心臓の下の部屋である心室が通常よりも早いペース(1分間に120回以上)で規則的な興奮をする状態を指します。心室頻拍が続くと脳をはじめとした全身の臓器に十分な血液が運ばれなくなってしまい、意識消失や命にかかわることもある重篤な不整脈のひとつです。
そのため、動悸症状に失神・一時的な意識の消失を伴う方、また、家族に突然死をされた方がいる方、心臓病の病気(心筋梗塞、心不全など)を元々お持ちの方は必ず医療機関に受診してください。状況を正確に判断したうえで、治療方針を決定することが求められます。

心房細動

心房細動とは心臓の上の部屋である心房が無秩序に興奮し、その興奮の一部が心臓の下の部屋である心室に伝わり、心室が興奮している状態です。心拍数が150回/分以上になることもあり、心臓が早く不規則に動きます。
心房細動自体がすぐに命に関わることは少ないですが、将来的には脳梗塞や心不全といった重篤な病気の原因となりますので必ず治療が必要です。


頻脈を起こす不整脈以外の疾患としては、貧血・更年期障害・甲状腺機能亢進症などがあります。

心拍が遅い徐脈

正常より脈拍が遅くなることを「徐脈」といいます。
1分間の脈拍が、60回以下の場合「徐脈」を診断されます。脈拍が少なくなると、運動や日常生活に必要な「酸素」が十分に行き渡らなくなります。
そのため、息切れ・だるさ・足のむくみ・めまい・失神などの症状が出ることがあります。

命にかかわるものから、心配ないものまで幅広くありますが、脈が遅くなる代表的な不整脈として、洞不全症候群・房室ブロックなどがあります。

洞不全症候群・房室ブロック

洞結節と呼ばれる心臓の収縮の命令を出している部分に異常が生じて、命令を出す回数が少なくなったり、命令が出なくなってしまった状態を「洞不全症候群」と言います。また房室結節と呼ばれる収縮の命令の伝達している部分に異常が生じて、心室という血液を送り出す部屋へ収縮の命令がうまく伝わらなくなった状態を「房室ブロック」と言います。
これらの不整脈がおこると、脈拍が極端に遅くなり、息切れ・疲れといった症状や、失神・めまいなどの脳虚血症状が生じます。その場合には、心臓ペースメーカーなどの治療が必要になります。

脈が乱れる・飛ぶ

正常な拍動の中に、時々不規則な拍動が現れるのが「期外収縮」という不整脈です。
期外収縮は、本来の脈拍よりやや早いタイミングで拍動して、その後本来のリズムの脈が打つタイミングより長めの間隔がきて、「脈が飛ぶ」状態になります。

この期外収縮は健康な方でも起きるため、多くの場合心配はありませんが、頻発すると心臓に負担がかかることもあるため、一度受診して検査することをおすすめします。

心拍が早い「頻脈」や遅い「徐脈」心拍を強く感じる、大きく感じる、脈が飛ぶ、乱れるなどの不整脈は治療が必要となる不整脈のケースが多く見られます。当院は、不整脈治療を得意としている循環器専門医がいます。動悸症状で不安な方、お悩みの方、お困りの方はぜひご相談ください。

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